[index] AWCプラグイン(AT-VST-VRT版) リファレンスマニュアル 3.5.0
セル型無線ネットワークを構成するAP共通設定を作成します。
チャンネルブランケットでは、AP共通設定にて無線APの全般的な設定を構成し、CB共通設定で指定したチャンネルブランケットに関する設定のみを構成します。無線APを管理する際は、必ずAP共通設定の適用が必要となります。
AP共通設定とCB共通設定を適用する場合は、CB共通設定による構成が優先され、本体のコンフィグを上書きします。
今回のネットワークでは、次の表の赤い部分に示すように、1階と2階では同じセル型無線ネットワークを構成するため、同じAP共通設定を使用します。
2F | 無線2 | 従業員 PC端末用セル型VAP | |||
無線1 | 従業員 モバイル端末用AWC-CB | ||||
1F | 無線2 | 従業員 PC端末用セル型VAP | |||
無線1 | 従業員 モバイル端末用AWC-CB | ||||
来客者用AWC-CB |
Note事前に無線APのWeb設定画面から管理用アカウントの設定を変更したうえでAWCプラグインの管理下に登録することもできます。
Note管理下APに対して共通設定と個別設定の両方でログインユーザー名とログインパスワードを設定している場合、個別設定での指定が反映されます。
NoteAMFノードにて無線APのゲストクラスにユーザー名とパスワードを指定している場合は、無線APをゲストノードとして認識させるため、事前に、無線AP個別のWeb設定画面でユーザー名とパスワードをゲストクラスに指定したものと同じに設定してください。
また、ゲストノードとして認識された無線APをAWCプラグインの管理下に追加する場合は、AMFノードのゲストクラスに設定、および、無線AP個別のWeb設定画面で設定したユーザー名、パスワードを指定してください。
無線APごとに異なるユーザー名、パスワードを設定する場合は、AMFノードにてゲストクラスを複数作成します。
バージョン | v1/v2c | SNMPのバージョンを選択できます。 |
読み取り専用のコミュニティー名 | public | 読み取り専用のSNMPコミュニティー名を1~256文字の半角英数記号(" ' \ & < >を除く)で入力します。 |
ポート番号 | 161 | SNMPエージェントのリスニングポート番号を入力します。 |
SNMPリクエストの送信元を制限 | 無効 | SNMPエージェントに対しSNMPリクエストを送信可能なSNMPマネージャーを制限するか否かの設定を行います。 |
次に示すホストまたはサブネットのみを許可する | - | SNMPマネージャーのIPアドレスまたはホスト名(FQDN)を入力します。 本項目は「SNMPリクエストの送信元を制限」が有効に設定されている場合のみ表示されます。 |
トラップのコミュニティー名 | public | SNMP通知メッセージ(トラップ)の通知先コミュニティー名を1~256文字の半角英数記号(" ' \ & < >を除く)で入力します。 |
生成トラップ | Cold Start Link Up/Down Authentication |
生成するSNMP通知メッセージを選択します。 |
トラップ送信先 IPアドレス/ホスト名 | 192.168.1.249 | トラップホストのホスト名(FQDN)またはIPアドレスを指定します。 ホストは、3つまで登録できます。 |
LAN 2 ポート |
無効 |
AT-TQ5403/AT-TQm5403のLAN1/PoEポート、LAN2ポートのリンクアグリゲーションまたはカスケード設定を行います。
|
Noteそれぞれ異なるAP共通設定で設定された無線APに対して同じCB共通設定を適用するとき、チャンネルブランケットを作成する無線バンドでは、各AP共通設定の次に示す無線設定を同じ設定にしておく必要があります。
・モード
・使用帯域幅
・最大クライアント接続数
・固定レート
・近隣AP検出
無線送信 | 有効 | 有効 | 無効 | 選択した周波数帯の無線電波を送受信するか否かを設定します。 |
モード | b/g/n | a/n/ac | サポートするモード(通信プロトコル)です。 | |
使用帯域幅 | 20MHz | 20MHz | 使用する帯域幅です。IEEE 802.11ac、IEEE 802.11nでは、隣接する2つまたは4つのチャンネルを合わせ、40MHzまたは80MHz帯域幅のチャンネルとして使用できます。 | |
使用条件 | 常時 | 常時 | 無線機能を常に使用する場合は「常時」、緊急モードが有効のときのみ使用する場合は「緊急モードのみ」を指定します。 緊急モードについては、「緊急モードの有効化」をご覧ください。 |
|
無線クライアント間の通信遮断 | 無効 | 無効 | 同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可するか否かを指定します。 | |
エアタイムフェアネス | 無効 | 無効 | 通信スピードにかかわらず接続されているすべてのクライアントに同じ通信時間(エアタイム)を提供するか否かを指定します。 | |
自動チャンネル選択 | すべて | すべて | 無線通信で使用するチャンネルを指定します。デフォルトはすべてが選択されています。 | |
最大クライアント接続数 | 200 | 200 | 接続可能なクライアント数を設定します。 | |
固定レート | 11 Mbps | 6 Mbps | IEEE 802.3マルチキャスト・ブロードキャストの固定送信レート(通信速度)を指定します。 | |
レガシーレートセット | すべて | すべて | 通信プロトコルがIEEE 802.11b/g、IEEE 802.11aの場合のサポートさせたいレートを選択します。 | |
RTSしきい値 | 2347(無効) | 2347(無効) | IEEE 802.11b、g、aによる通信において、RTS(送信要求)パケットを送信するか否かを指定します。「2347」を設定すると、RTSパケットを送信しません。 | |
バンドステアリング |
無効 |
無効 |
2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線クライアントに対して、5GHz帯への接続を優先するよう促し、2.4GHz帯の混雑緩和を試みる、バンドステアリングの有効、無効を選択します。Noteチャンネルブランケットを使用する場合は、バンドステアリングは併用できません。 |
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Wi-Fiマルチメディア (WMM) |
有効 |
有効 |
Wi-Fiマルチメディア(WMM)の有効、無効を選択します。 Wi-Fiマルチメディアを有効にすると、アクセスポイントのビーコンにWMM情報を含めます。これにより、映像、音声などのストリーミングやVoIP通信のフレーム送信間隔を短くし、通信品質を保つことができます。 |
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APSD |
無効 |
無効 |
APSD(Automatic Power Save Delivery)の有効、無効を選択します。 APSDを有効にすると、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え、通話時間を延ばすことができます。モバイル端末側でもAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。 |
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近隣AP検出 |
有効 |
有効 |
該当の無線バンドにおける近隣APの検出の有効、無効を選択します。 近隣AP検出を有効にすると、近くで同じ無線バンドを使用しているAWCプラグイン管理下/管理外の無線APの電波を検出し、侵入検知/防御やAWC計算に反映します。 無効に設定すると、これらの機能が正常に動作しない場合があります。 |
VAP ステータス | 有効 | VAPの有効、無効、緊急を設定します。VAP1のVAP ステータスは、「無線設定」の「使用条件」が常時の場合は常に有効となります。 |
VLAN ID |
100 |
該当するVAPが使用するVLAN IDです。Note本AP共通設定を適用する無線APがAMFノードにゲストノードとして設定されており、接続するゲストノードの機器情報を自動取得("discovery dynamic"コマンド)するよう設定されている場合、かつ、無線クライアントのIPアドレスの割り当てにDHCPを使用する場合は、無線APの管理用VLANとは異なるVLAN IDを指定してください。 |
SSID | ForStaff-PC | 該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)です。 |
ブロードキャスト | 有効 | 該当のVAPでSSID(ネットワーク名)をブロードキャストするか否かです。 |
セキュリティ | WPA Personal | 該当するVAPのセキュリティーです。 |
セキュリティーキー(WPA-PSK) | 5+@f/=0N1y | 暗号キーを設定します。 |
WPAバージョン | WPA2 | 使用するWPAのバージョンです。 |
暗号化プロトコル | CCMP | 使用する暗号化プロトコルです。 |
管理フレーム保護 | 利用可能 | 管理フレームを保護するか否かを指定します。 |
ブロードキャストキー更新間隔 | 0 | VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔です。「0」はキーを更新しません。 |
Web認証 | 無効 | 該当のVAPに対してWeb認証を適用するか否かです。 |
MACアクセス制御 | 無効 | 該当のVAPに対してMACアクセス制御を適用する際の方式、または無効を指定します。 |
エリア認証 | 無効 | エリア認証を使用するか否かを設定します。 |
高速ローミング | 無効 | 無線クライアントのローミングを高速に行うか否かの設定を行います。 |
無応答端末切断タイマー | 300 | 無線APに対し通知が行われずにいなくなった無線クライアントを切断するまでの時間を指定します。 |
多重接続要求 | 切断する | 接続状態を保持している端末からの接続要求に対する処理の方法を選択します。 |
ローミング通知 | 有効 | ローミング通知を行うか否かを設定します。 |
DTIM間隔 | 1 | アクセスポイントが送信するビーコンに、DTIM(Delivery Traffic Indication Map)を挿入する割合を設定します。 |
Proxy ARP |
無効 |
Note本バージョンでは未サポートです。有効にしないでください。 |
Hotspot 2.0 | 無効 | Passpoint(Hotspot 2.0)機能を使用するか否かを選択します。 |
Note本クイックツアーではチャンネルブランケットを構築後にAP共通設定の適用を行っていますが、先に管理下APにAP共通設定を適用してからチャンネルブランケットに加入させる場合は、一時的にAP共通設定にて設定途上の無線バンドのVAPが適用されることがあります。この場合は、使用しない無線バンドに対して、セキュリティーを適用したダミーのVAPを作成しておくことをお勧めします。
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