PN: 613-002884 Rev.T
Allied Telesis Logo

AT-VST-APL リリースノート


このリリースノートは、リファレンスマニュアルに記載されていない内容や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。

このリリースノートに記載してある内容についての問い合わせ先は下記になりますので、お間違いのないようにお願いいたします。

保守サービス加入済みの方
契約締結時にご案内した保守サービス窓口までご連絡ください。
保守サービス未加入の方
販売店または弊社担当営業までご連絡ください。

AT-VST-APL(本製品)は、ネットワークの統合管理に必要な各種アプリケーションをパッケージ化したアプライアンスボックスです。
パッケージバージョン、AT-VST-APLのファームウェアバージョン、各種アプリケーションのソフトウェアバージョンを、次の表に示します。

- パッケージバージョン AT-VST-APLファームウェア Vista Manager アプリケーション Wireless Controller アプリケーション AMF Security アプリケーション AMF Cloud アプリケーション SNMP Plug-in アプリケーション AT-RADgate アプリケーション
バージョン 3.12.1 1.10.2 3.14.0 3.14.0 2.6.0 5.5.5-0.2 2.13.0 1.1.0
ファイル名 VST-APL-3.12.1.zip ATVSTAPL-1.10.2.iso VST-APL-3.12.1.bundle
対応アプリケーションバージョンとドキュメント

パッケージバージョン 3.12.1 がサポートする各アプリケーションのバージョンと、各バージョンに対応するドキュメント(マニュアル、リリースノート)は以下のとおりです。

パッケージバージョン 3.12.1 へのアップデート時は、AT-VST-APLのファームウェア、すべてのアプリケーションのバージョンを、下記のサポート対象バージョンにアップデートしてください。アップデート手順は「AT-VST-APL バックアップマニュアル」に記載されています。

また、 各アプリケーションの使用方法、変更点や制限事項は、該当アプリケーションのマニュアル、リリースノートに掲載されておりますので、本製品のご使用にあたっては、AT-VST-APLのドキュメントに加え、使用するアプリケーションのマニュアル、リリースノートもあわせてご参照ください。

これらのドキュメントは弊社ホームページに掲載されています。

http://www.allied-telesis.co.jp/

アプライアンスボックス本体
製品 ファームウェアバージョン ドキュメント パーツ番号
AT-VST-APL 1.10.2 AT-VST-APLシリーズ ユーザーマニュアル 613-002871 Rev.C
AT-VST-APL リファレンスマニュアル 3.12.1 613-002872 Rev.W
AT-VST-APL バックアップマニュアル 613-003148 Rev.J
AT-VST-APL リリースノート(本ドキュメント) 613-002884 Rev.T
パッケージバージョン 3.12.1 がサポートするアプリケーション
アプリケーション ソフトウェアバージョン ドキュメント パーツ番号
Vista Manager 3.14.0 AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)ベースリファレンスマニュアル 3.14.0

※Wireless Controllerについては「AWCプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 3.14.0」を、SNMPプラグインについては「SNMPプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.12.1」をご参照ください
613-002908 Rev.T
AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)リリースノート
(Wireless Controller、SNMPプラグインに関する記述を含みます)
613-002882 Rev.W
Wireless Controller 3.14.0 AWCプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 3.14.0 613-002909 Rev.T
※制限事項等は「AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)リリースノート」をご参照ください
SNMP Plug-in 2.13.0 SNMPプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.13.0 613-002954 Rev.P
※制限事項等は「AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)リリースノート」をご参照ください
AMF Security 2.6.0 AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.6.0 613-002874 Rev.H_1
AMF Security(AT-VST-APL版)リリースノート 613-002880 Rev.H
AMF Cloud 5.5.5-0.2 AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 5.5.5 613-002878 Rev.Q
AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リリースノート 613-002881 Rev.P
AT-RADgate 1.1.0 AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 1.1.0 613-003358 Rev.B
AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リリースノート 613-003356 Rev.B
確認済みアプリケーションの組み合わせ
パッケージバージョン 3.12.1 での確認済みアプリケーションの組み合わせは以下のとおりです。

構成 AT-VST-APL上で動作 他の装置で動作
Vista Manager Wireless Controller SNMP Plug-in AMF Security AMF Cloud AT-RADgate AMFマスター
1
(AMFコントローラー)

(5.5.5-0.2)

※ AT-VST-APL上で動作する各アプリケーションのバージョンは、前記「AT-VST-APL バージョン 3.12.1 がサポートするアプリケーション」に記載しているバージョンです。

  • 3.1.1
    初めてAT-VST-APLにアクセスする場合の注意事項

    AT-VST-APL ファームウェアバージョン1.1.1がインストールされている製品(梱包箱のF/Wバージョンラベルにv1.1と印字されている製品)において、ご購入時の状態で不要な default.cfg ファイルが保存されている場合があります。

    バージョン1.1.1がインストールされている製品への初回アクセス時には、以下の手順で同ファイルが保存されているかどうかを確認し、保存されていた場合は削除してください。

    ※ ご使用の製品にインストールされているバージョンが1.1.1でない場合(梱包箱のF/Wバージョンラベルにv1.1と印字されていない場合)は、以下の手順は実施不要です。

    1. Webブラウザーから https://192.168.1.1 または https://192.168.1.2 で AT-VST-APL の設定画面にアクセスしてください。
    2. 設定画面へのログイン後、「システム」 > 「ファイル管理」ページを開いてください。
    3. default.cfg の有無を確認し、存在していた場合は削除してください。
      ※ 存在しない場合は、4.以降の手順は実施不要です。
    4. 削除後、いったん AT-VST-APL の電源をオフにしてください。
    5. DHCPサーバーからAT-VST-APLにIPアドレスを割り当てる場合は、使用するDHCPサーバーを準備してから次の手順に進んでください。
      DHCPサーバーからAT-VST-APLにIPアドレスを割り当てない場合は、そのまま次の手順へ進んでください。
    6. AT-VST-APLの電源をオンにしてください。
    7. AT-VST-APLの起動後、以下のアドレスで AT-VST-APL の設定画面にアクセスできるようになります。
      • DHCPサーバーからAT-VST-APLにIPアドレスを割り当てる場合: https://割り当てたIPアドレス
      • DHCPサーバーからAT-VST-APLにIPアドレスを割り当てない場合: https://192.168.1.1
  • 3.1.2
    パッケージバージョン 3.12.1へのバージョンアップ時の注意

    パッケージバージョン 3.12.1(AT-VST-APL ファームウェアバージョン 1.10.2)へのバージョンアップは、パッケージバージョン 3.10.1(AT-VST-APL ファームウェアバージョン 1.9.2)以降からのみ可能です。

    詳しくは、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」の「バージョンアップ・バージョンダウン編」をご参照ください。

    なお、各アプリケーションのバージョンアップについての制限事項は、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」に加え、該当アプリケーションのマニュアル、リリースノートにも掲載されておりますので、あわせてご参照ください。

  • 3.1.3
    AMF Securityについての注意

    AT-VST-APL パッケージバージョン 3.12.1/3.11.2/3.11.1/3.10.2/3.10.1/3.9.1/3.8.1(AT-VST-APL ファームウェアバージョン 1.10.2/1.9.4/1.9.2/1.9.1/1.8.3)のAMF Security ソフトウェアバージョン 2.6.0では、パッケージバージョン 3.6.1以前と比較すると以下のAMF Securityの処理で時間が掛かることがありますが、各処理は正常に行われます。

    • 「システム設定」/「システム情報」画面で、認証データのインポート
    • AMF Securityの連携アプリケーション(API)による認証データの登録
    • OpenFlow構成における端末の認証
  • 4.1.1
    サポートするアプリケーション

    サポートするアプリケーションに関して、下記の変更が行われました。
    各アプリケーションの使用方法、旧バージョンからの変更点や現バージョンでの制限事項については、「対応アプリケーションバージョンとドキュメント」記載のマニュアル、リリースノートをご参照ください。

    • Vista Manager アプリケーションのサポート対象バージョンを 3.14.0 に変更しました。
    • Wireless Controller アプリケーションのサポート対象バージョンを 3.14.0 に変更しました。
    • AMF Cloud アプリケーションのサポート対象バージョンを 5.5.5-0.2 に変更しました。
    • SNMP Plug-inアプリケーションのサポート対象バージョンを 2.13.0 に変更しました。
    • AT-RADgate アプリケーションのサポート対象バージョンを 1.1.0 に変更しました。
  • 5.1.1
    インターフェース管理

    インターフェース管理画面にはAT-VST-APL上でIPアドレスを設定可能なインターフェースだけが表示されるよう仕様変更しました。
    これにより本バージョン以降では、ブリッジやボンドに所属しているインターフェースは表示されません。
    なお、初期状態ではすべてのethインターフェースがブリッジ(br0)に所属しているため、br0のみが表示され、ethインターフェースは表示されません。

パッケージバージョン 3.11.2 から 3.12.1 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。

  • 6.1 [R305169]
    libxml2に関する脆弱性(CVE-2023-28484)への対策を行いました。
  • 6.2 [R362999]
    OpenSSLに関する脆弱性(CVE-2024-0727、CVE-2024-4741、CVE-2024-6119)への対策を行いました。
  • 6.3 [R365440]
    curlに関する脆弱性(CVE-2023-46218、CVE-2023-46219、CVE-2024-7264、CVE-2024-8096、CVE-2024-9681)への対策を行いました。
  • 6.4 [R369990]
    Tinyproxyに関する脆弱性(CVE-2023-49606)への対策を行いました。
  • 6.5 [R387466]
    OpenSSHに関する脆弱性(CVE-2023-51384、CVE-2023-51385、CVE-2023-51767、CVE-2024-39894、CVE-2025-26465、CVE-2025-26466)への対策を行いました。
  • 6.6 [R369771]
    Libxml2に関する脆弱性(CVE-2024-25062、CVE-2024-40896)への対策を行いました。
  • 6.7 [R357814]

    ブリッジング画面の表示やダイアログを以下のように修正しました。

    • 「br0」はVLAN対応ブリッジとして表示。編集する際は所属VLANとネイティブVLANの設定が必要
  • 6.8 [R388335]
    論理インターフェース(br0、bondX)に所属するethインターフェースには「802.1Qサブインターフェース」を追加できないよう修正しました。
  • 6.9 [R336833]

    AT-VST-APL起動時、下記のようなerrorログが出力されることがありましたが、これを修正しました。

    apteryxd	Failed to notify refresher for path "/system/storage/"
    apteryxd	No response from provider for path "/v1/system/uptime/uptime"
    apteryxd	No response from provider for path "/system/cpu-load"
    apteryxd	Failed to notify refresher for path "/system/ram/"
    apteryxd	No response from provider for path "/v1/time/clock"
    apteryxd	Failed to notify refresher for path "/v1/platform/environment/environment_resources/Base/sensors/"
    
  • 6.10 [R387544]
    ファイル管理画面の「フラッシュメモリー使用量」を「ストレージ使用量」に修正しました。
  • 6.11 [R383224]
    サービス管理画面でTelnetを無効にしたにも関わらずページの再読み込みで再度有効となっているように表示されていましたが、これを修正しました。

パッケージバージョン 3.12.1がサポートするAT-VST-APL ファームウェアバージョン 1.10.2には、以下の制限事項があります。

  • 7.1.1 [R310802]

    アプリケーションの有効化やバージョン更新をする際はファイル管理画面で不要なファイルを削除し、ストレージ使用量の空きがあることを確認してから行ってください。
    ファイル管理画面のストレージ使用量の空きが少ない場合、アプリケーションの有効化やバージョン更新をする際にアプリケーションの状態が「エラー」になるときがあります。
    一度「エラー」の状態になったアプリケーションは使用できないため、いったん削除する必要がありますが、「削除」ボタンでは完全に削除できないため、以下の手順で削除してください。

    1. 「削除」や「バージョン更新」はせずに、ファイル管理画面で他の不要なファイルを削除してストレージ使用量の空きを増やします。
    2. アプリケーションの「起動」ボタンを押し、「開く」ボタンが表示されてから「停止」し、その後に「削除」してください。
  • 7.2.1 [R205024]
    「スタティック経路の追加」および「スタティック経路の編集」ダイアログで、「宛先ネットワーク」と「ゲートウェイ/インターフェース」の入力例として表示されるIPv6アドレスやvlanインターフェース名は未サポートです。
    「宛先ネットワーク」と「ゲートウェイ/インターフェース」は、IPv4アドレスで指定してください。
  • 7.2.2 [R203406]

    「インターフェース管理」画面でインターフェースを作成したとき、「ログ」画面に下記のようなerrレベルのログメッセージが出力されますが、動作には影響しません。

    /etc/systemd/network/eth4.4.network:4: Not a valid MAC address, ignoring assignment:
  • 7.2.3 [R217775]
    「ボンディング」画面で作成したbond1インターフェースは、次の場合に1回ダウン/アップします。
    • 新しいボンドを作成/削除した場合
    • br1に任意のポートを追加した場合
    • br1の下の任意のポートでVLANを変更した場合

    ※ bond1がbr1に所属している場合

  • 7.2.4 [R187968]
    「インターフェース管理」画面でインターフェースを削除しても、該当インターフェースが残っているように見えることがあります。この場合は、Webブラウザーの画面を再読み込みしてください。
  • 7.2.5 [R327123]
    DHCPサーバーより通知されたDNSサーバーは自動で登録されません。DNSサーバーを使用する場合は、「DNSクライアント」画面で登録してください。
  • 7.2.6 [R357766]
    ブリッジング画面でブリッジを追加する際、既存のブリッジ番号と重複しないようにしてください。
  • 7.3.1 [R227732]
    AT-VST-APL起動時、「ログ」画面に多数のログメッセージが出力されますが、これは起動時のみ出力されるログメッセージで、動作には影響しません。
  • 7.3.2 [R248672]

    バックアップ実行中に、「ログ」画面に下記のようなログメッセージが出力されることがありますが、動作には影響しません。

    dm-7: Failed to process device, ignoring: No such file or directory
    Last message 'dm-7: Failed to proc' repeated 1 times, suppressed by syslog-ng on [APLのシリアル番号]
  • 7.3.3 [R327117]
    DHCPサーバーから通知されたルート情報はルートテーブルに登録されません。
  • 7.3.4 [R336774]

    AT-VST-APL起動時、下記のwarningログが出力されますが、動作に影響はなく問題ありません。

    kernel	MDS CPU bug present and SMT on, data leak possible. See https://www.kernel.org/doc/html/latest/admin-guide/hw-vuln/mds.html for more details.
    kernel	MMIO Stale Data CPU bug present and SMT on, data leak possible. See https://www.kernel.org/doc/html/latest/admin-guide/hw-vuln/processor_mmio_stale_data.html for more details.
    kernel	#7 #8 #9 #10 #11
    kernel	ENERGY_PERF_BIAS: Set to 'normal', was 'performance'
    kernel	platform regulatory.0: Direct firmware load for regulatory.db failed with error -2
    
  • 7.3.5 [R337459]
    AT-VST-APLを再起動すると、「バックアップと復元」画面の「スケジュール」内にある「最新のバックアップ」情報の表示が消えますが、バックアップは残っており、「バックアップ」の欄には表示されています。
  • 7.3.6 [R339104]

    AT-VST-APLでスケジュールバックアップを取得中に下記のwarningログが複数出力されますが、動作に影響はありません。

    systemd-udevd	dm-6: Failed to process device, ignoring: No such file or directory
  • 7.3.7 [R373822]
    ファイル管理画面でソートを行っている際、ファイル削除を行うとファイル名のソートに戻ってしまいます。
  • 7.3.8 [R390568]
    「監視」画面の「すべて非表示」ボタンは使用しないでください。
    同ボタンをクリックすると、ブラウザーの動作が遅くなったり、反応しなくなったりすることがあります。

AT-VST-APL本体、および、各アプリケーションのリファレンスマニュアルに記載されていない機能、コマンドはサポート対象外です。
最新マニュアルの入手先については、「対応アプリケーションバージョンとドキュメント」をご覧ください。

アライドテレシス株式会社