AT-VST-APL リファレンスマニュアル 3.6.1

本マニュアルでは、アプライアンスボックス AT-VST-APLの設定画面について詳細に解説しています。本製品を活用するための参考資料としてご利用ください。

なお、設定を始める前に済ませておかなければならないこと、例えば機器の設置や配線などについては説明しておりません。これらに関しては、弊社ホームページに掲載されている「AT-VST-APL ユーザーマニュアル」をご参照ください。
また、AT-VST-APLのバックアップ、リストア、バージョンアップ、バージョンダウン方法については、弊社ホームページに掲載されている「AT-VST-APL バックアップマニュアル」をご参照ください。

はじめに

対象製品とバージョン

本マニュアルの対象となる AT-VST-APLシリーズの機種とバージョンは次のとおりです。
Note
マニュアル中では、機能的な変更がない場合に過去のバージョンの画面例を用いていることがあります。あらかじめご了承ください。

ハードウェア

ソフトウェア

パッケージバージョン
AT-VST-APL
ファームウェアバージョン
3.6.1
1.7.3

製品のご使用に当たっては、必ず弊社ホームページに掲載のリリースノートや添付書類をお読みになり、最新の情報をご確認ください。リリースノートや添付書類には、製品のバージョンごとの注意事項や最新情報が記載されています。

サポート機能と制限事項

原則として、本マニュアルに記載されていない機能はサポート対象外です。また、本マニュアルに記載されている機能でも、サポート対象外となることがあります。各バージョンにおける新規機能や機能の変更点、制限事項については、弊社ホームページに掲載のリリースノートや添付書類でご確認ください。また、機能によってはライセンスを必要とするものもありますので、そちらもあわせてご確認ください。

マニュアルの提供形態

本マニュアルは HTML(Hyper Text Markup Language)形式のオンラインマニュアルです。製品には同梱されておりません。弊社Webサイトにて最新バージョンを見ることができます。印刷物としては提供しておりませんので、印刷物が必要な場合はHTMLファイルをプリンターで出力してご使用ください。

本マニュアルをご覧になるには、Microsoft Edge/Google Chrome/Mozilla FirefoxなどのWebブラウザーが必要です。HTMLフレームを使用しているためフレーム対応のブラウザーが必要ですが、JavaScript、ActiveScriptなどのスクリプト言語、Javaアプレットなどは使用しておりませんので、これらの機能はオフでも構いません。

本マニュアルは、ハイパーリンク機能を利用して、ある機能から関連する別の機能へジャンプしたり、設定例のページから設定画面のリファレンスへジャンプしたりできるように作成してあります。

マニュアルの構成

本マニュアルの構成について説明します。

章構成

本マニュアルの章は、「クイックツアー」「リファレンス編」「付録」にわけられています。
画面上部のフレームに表示されている項目が各章へのリンクです。章名をクリックすると、画面左側のフレームに節(サブメニュー)が表示されます。節のリンクをクリックすると、画面右側のフレームに設定画面などの解説が表示されます。

章構成は次のとおりです。

クイックツアー
AT-VST-APLの概要、設定画面へのログイン、アプリケーションの設定と起動方法について説明しています。

リファレンス編
各設定画面を1つのページで詳細に説明しています。
ダッシュボードAT-VST-APLの設定画面です。基本的な使い方を説明しています。
ネットワーク基本設定インターフェースの設定など、AT-VST-APLのネットワーク設定について説明しています。
ユーザー管理ユーザーの追加、パスワードの変更などについて説明しています。
システムファイル管理、ログの確認、日時の設定などについて説明しています。
付録
Vista Appliance Storageの設定(AWC-VAS)について説明しています。

表記について

本マニュアルにおける各種表記について説明します。

AT-VST-APL

本マニュアルでは、アプライアンスボックス AT-VST-APLを「AT-VST-APL」と総称します。

設定例では、IPアドレス、ログイン名、パスワードなどに具体的な文字列や値を使用していますが、これらは例として挙げただけの架空の存在です。実際に運用を行う場合は、お客様の環境におけるものをご使用ください。

また、本マニュアルの設定例はあくまでも説明のためのサンプルです。お客様の環境に適した設定を行う際の参考としてください。

画面例

本マニュアルの執筆時には開発中のバージョンを用いたため、画面表示やバージョンが実際の製品とは異なる場合があります。
また、本マニュアルの説明は特に記載がない場合は、AT-VST-APL-10の画面を使用して説明しています。
あらかじめご了承ください。

最新情報

製品の出荷後は、弊社Webサイトでマニュアルなどの正誤情報や改版されたマニュアル、アップデートされたソフトウェアなどの最新の情報を公開しています。


ご注意

本書に関する著作権等の知的財産権は、アライドテレシス株式会社(弊社)の親会社であるアライドテレシスホールディングス株式会社が所有しています。
アライドテレシスホールディングス株式会社の同意を得ることなく、本書の全体または一部をコピーまたは転載しないでください。
弊社は、予告なく本書の全体または一部を修正・改訂することがあります。
弊社は改良のため製品の仕様を予告なく変更することがあります。

(C) 2020-2023 アライドテレシスホールディングス株式会社

商標について


マニュアルバージョン


クイックツアー / AT-VST-APLの概要

AT-VST-APLで使用できるアプリケーション
Vista Manager
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとVista Managerの対応バージョンについて
制限事項
AMF Cloud
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとAMF Cloudの対応バージョンについて
制限事項
AMF Security
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとAMF Securityの対応バージョンについて
制限事項
Wireless Controller
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとWireless Controllerの対応バージョンについて
Vista ManagerとWireless Controllerの対応バージョンについて
制限事項
Trap Receiver
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとTrap Receiverの対応バージョンについて
Vista ManagerとTrap Receiverの対応バージョンについて
制限事項
SNMP Plug-in
製品名、バージョン、参照するマニュアル
AT-VST-APLとSNMP Plug-inの対応バージョンについて
Vista ManagerとSNMP Plug-inの対応バージョンについて
制限事項
Trap ReceiverからSNMP Plug-inに切り替える手順
Vista Appliance Storage
各アプリケーションに必要なライセンス
Vista Manager アプリケーションと連携アプリケーション
Vista Manager 連携アプリケーションのライセンスご購入について
AMF Cloud アプリケーション
AMF Cloud アプリケーションのライセンスご購入について
AMF Security アプリケーション
AMF Security アプリケーションのライセンスご購入について
各アプリケーションが使用するポート・プロトコル
Windows版アプリケーションとの差分について
Windowsメニューの未サポート
Wireless Controller 「システム設定」画面の追加機能


AT-VST-APLで使用できるアプリケーション

AT-VST-APLは、ネットワークの統合管理に必要な機能をパッケージ化したアプライアンスボックスです。
次に示す機能を提供します。
また、拡張ライセンスをご購入いただくことで、次に示す機能を利用できます。
アプリケーションごとに、AT-VST-APLで動作するバージョン、参照するマニュアル、制限事項などについて、説明します。

Vista Manager

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)と同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 1:Vista Manager
製品名 AT-Vista Manager EX
ソフトウェアバージョン 3.10.2
マニュアル名称 AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)ベースリファレンスマニュアル 3.10.2

AT-VST-APLとVista Managerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLファームウェアバージョン 1.7.3と、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.2の組み合わせのみサポートします。

制限事項

AMF Cloud

基本機能はソフトウェア版のAMF Plus Cloud/AMF Cloudと同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 2:AMF Cloud
製品名 AMF Cloud アプリケーション(AT-VST-APL版)
ソフトウェアバージョン 5.5.2-2.3
マニュアル名称 AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 5.5.2

AT-VST-APLとAMF Cloudの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLのファームウェアバージョン 1.7.3と、AMF Cloud アプリケーションのソフトウェアバージョン 5.5.2-2.3の組み合わせのみサポートします。

制限事項

AMF Security

基本機能はソフトウェア版のAMF Security(旧:AT-SESC)と同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 3:AMF Security
製品名 AMF Security アプリケーション(AT-VST-APL版)
ソフトウェアバージョン 2.5.0
マニュアル名称 AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.5.0

AT-VST-APLとAMF Securityの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLのファームウェアバージョン 1.7.3と、AMF Security アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.5.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

Wireless Controller

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)の拡張ライセンスで使用できるAWCプラグインと同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 4:Wireless Controller
製品名 AT-Vista Manager EX
ソフトウェアバージョン 3.10.0
マニュアル名称 AWCプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 3.10.0

AT-VST-APLとWireless Controllerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLのファームウェアバージョン 1.7.3と、Wireless Controller アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.0の組み合わせのみサポートします。

Vista ManagerとWireless Controllerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.2と、Wireless Controller アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

Trap Receiver

AT-VST-APLで動作するVista Manager アプリケーションと連携して、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用してネットワーク管理を行うアプリケーションです。
AT-VST-APLでは「Trap Receiver」、Vista Manager アプリケーションでは「SNMPプラグイン」と表示されます。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 5:Trap Receiver
製品名 Trap Receiver(AT-VST-APL版)
ソフトウェアバージョン 2.5.0
マニュアル名称 Trap Receiver(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.5.0

AT-VST-APLとTrap Receiverの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLのファームウェアバージョン 1.7.3と、Trap Receiver アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.5.0の組み合わせのみサポートします。

Vista ManagerとTrap Receiverの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.2と、Trap Receiver アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.5.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

SNMP Plug-in

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)の拡張ライセンスで使用できるSNMPプラグインと同等です。
AT-VST-APLでは「SNMP Plug-in」、Vista Manager アプリケーションでは「SNMPプラグイン」と表示されます。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 6:SNMP Plug-in
製品名 SNMPプラグイン(AT-VST-APL版)
ソフトウェアバージョン 2.9.0
マニュアル名称 SNMPプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.9.0

AT-VST-APLとSNMP Plug-inの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、AT-VST-APLのファームウェアバージョン 1.7.3と、SNMP Plug-in アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.9.0の組み合わせのみサポートします。

Vista ManagerとSNMP Plug-inの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.6.1では、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.10.2と、SNMP Plug-in アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.9.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

Trap ReceiverからSNMP Plug-inに切り替える手順

Trap Receiver アプリケーションとSNMP Plug-in アプリケーションは同時に使用できません。Trap Receiver アプリケーションを使用中で、SNMP Plug-in アプリケーションに切り替える場合には、次の手順で設定してください。
(ここでは、Trap Receiver アプリケーションのIPアドレスを 192.168.1.100 と仮定しています)
  1. Trap Receiver アプリケーションを停止、削除します。
  2. SNMP Plug-in アプリケーションを有効化します。
    その際、IPアドレスを 192.168.1.100 に、ストレージサイズを 102,400 MB に設定します。
  3. Vista Manager アプリケーションにログインします。
  4. SNMPプラグインを再登録します。

Vista Appliance Storage

AT-Vista Manager EX(Windows版)のAWCプラグインで、AT-VST-APLを拡張ストレージとして構成するためのアプリケーションです。
AT-VST-APLでは「AWC-VAS」、AWCプラグインでは「Vista Appliance Storage」と表示されます。
本アプリケーションを使用する場合は、AT-VST-APLはVAS専用として構成する必要があります。
設定方法については、付録「Vista Appliance Storageの設定(AWC-VAS)」をご覧ください。

各アプリケーションに必要なライセンス

ここでは、アプリケーションごとに必要なライセンスについて説明します。

Vista Manager アプリケーションと連携アプリケーション

Vista Manager 連携アプリケーションのライセンスご購入について

Vista Manager 連携アプリケーションのライセンスご購入には、Vista Manager アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はVista Manager アプリケーション画面の例です。

詳しくは、「AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)ベースリファレンスマニュアル 3.10.2」の「クイックツアー / ステップ2 / シリアル番号の確認まで」をご覧ください。

AMF Cloud アプリケーション

AMF Plus/AMFコントローラー機能を使用するには「AMF Plusコントローラーライセンス」または「AMFコントローラーライセンス」、AMF Plus/AMFマスター機能を使用するには「AMF Plusマスターライセンス」または「AMFマスターライセンス」のご購入、有効化の設定が必要です。
詳しくは、「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 5.5.2」をご覧ください。

AMF Cloud アプリケーションのライセンスご購入について

AMF Cloud アプリケーションのライセンスご購入は、AMF Cloud アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はAMF Cloud アプリケーションでshow system serialnumberコマンドを実行した例です。
AT-AMF-app> show system serialnumber ↓
XXXXXXXXXXXXXXXX
詳しくは、「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 5.5.2」をご覧ください。

AMF Security アプリケーション

ネットワーク運用管理の効率化とセキュリティー強化をSDN技術で実現する「AMF Security」を使用するには、「AMF-SECライセンス」のご購入、有効化の設定が必要です。
詳しくは、「AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.5.0」の「設定画面へのアクセス / 設定の開始 / ライセンスのインストール」をご覧ください。

AMF Security アプリケーションのライセンスご購入について

AMF Security アプリケーションのライセンスご購入は、AMF Security アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はAMF Security アプリケーション画面の例です。

詳しくは、「AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.5.0」の「設定画面へのアクセス / 設定の開始 / ライセンスのインストール」をご覧ください。

各アプリケーションが使用するポート・プロトコル

各アプリケーションが使用するポート・プロトコルは、次の表に示すマニュアルを参照してください。
表 7:参照するマニュアル
アプリケーション名 参照するマニュアル
AMF Cloud AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 5.5.2
※ お使いになる機能またはコマンドのページを参照してください。
AMF Security AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル 2.5.0
付録 / AMF Security内部で使用しているポート番号
Vista Manager
Wireless Controller
Trap Receiver
SNMP Plug-in
AT-Vista Manager EX(Windows版)インストールガイド 3.10.2
ライセンス・動作環境 / 動作環境

Windows版アプリケーションとの差分について

AT-VST-APLで使用できるアプリケーションは、Windows版として提供しているアプリケーションとは操作方法などが一部異なります。
ここでは、次に示すアプリケーションについて、主な変更点や、参照するマニュアルの読み替えについて説明します。

Windowsメニューの未サポート

AT-VST-APLで使用するアプリケーションでは、Windowsメニューを使用しません。そのため、次に示すWindowsメニューでの操作は未サポートです。
上記の各操作と、AT-VST-APLでの操作の対応を次の表に示します。
表 8:操作の対応
Windowsメニューでの操作 AT-VST-APLでの操作
AT-AWC - サーバー起動
AT-AWC - サーバー停止
AT-SNMP - サーバー起動
AT-SNMP - サーバー停止
AT-Vista ManagerEX - サーバー起動
AT-Vista ManagerEX - サーバー停止
各アプリケーションを起動または停止してください。
詳しくは、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの設定と起動」を参照してください。
AT-Vista ManagerEX - ビューアー起動 Vista Manager アプリケーションを起動後、「開く」ボタンをクリックしてください。
AT-AWC - バックアップ リストア Vista Manager アプリケーションを起動後、AWCプラグインメニューの「システム設定」画面で「バックアップ」または「復元」を実行してください。
AT-SNMP - バックアップ
AT-SNMP - リストア
Trap Receiver アプリケーションでは未サポートです。
SNMP Plug-in アプリケーションでは、Vista Manager アプリケーションを起動後、SNMPプラグインメニューの「システム設定」画面で「バックアップ」または「復元」を実行してください。
AT-Vista ManagerEX - アンインストール 各アプリケーションを停止後、「削除」ボタンをクリックしてください。

Wireless Controller 「システム設定」画面の追加機能

Wireless Controller(AWCプラグイン)「システム設定」画面のシステム設定項目に、以下の機能が追加されました。

クイックツアー / 設定画面へのアクセス

AT-VST-APLクライアント要件
AT-VST-APLの初期設定
設定画面へのログイン
設定画面の使い方
ダッシュボード
ナビゲーションバー
メニュー欄
コンテンツ欄
設定の保存
ログアウト


AT-VST-APLクライアント要件

AT-VST-APLに対する設定は、WebブラウザーからGUI(Graphical User Interface)にアクセスして行います。
AT-VST-APLは、下記のWebブラウザーでご使用ください。
Note
リリース済みの最新のバージョンのみサポートします。
Note
Vista Manager アプリケーションの通信は、プロキシーサーバーを経由しないでください。
AMFデバイスや無線AP、閲覧環境のコンピューターとの通信がプロキシーサーバーを経由すると、Vista Manager アプリケーションの動作に影響を与える場合があります。

(例)
・AMFデバイスや無線APが正常にもかかわらず、重大(赤色)で表示される
・デバイスWeb GUIが表示されない(白紙のページが表示される)
・Wireless Controller アプリケーション(AWCプラグイン)、Trap ReceiverまたはSNMP Plug-in アプリケーション(SNMPプラグイン)が登録できない

なお、Vista Manager アプリケーションの通信の詳細は、「AT-Vista Manager EX(Windows版)インストールガイド」の「ライセンス・動作環境 / 動作環境」をご参照ください。

AT-VST-APLの初期設定

AT-VST-APLのご購入時には、次のように設定されています。
表 1:AT-VST-APLの初期設定
IPアドレス ネットワークにDHCPサーバーがある場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが設定されます。
ネットワークにDHCPサーバーがない場合は、「192.168.1.1/24」が設定されます。
VLAN 全ポートがブリッジして、デフォルトVLAN「vlan1」に所属しています。
ユーザー名 manager
パスワード friend

設定画面へのログイン

ここでは、設定用コンピューターとAT-VST-APLとを直接ケーブルで接続して、AT-VST-APLにログインする例を説明します。

  1. Webブラウザーを起動し、 https://192.168.1.1 を入力します。
    https://192.168.1.1
    
    Note
    Webブラウザーと本製品 Web GUI の間の通信は HTTPS で行われます。
    Note
    Webブラウザーでアクセスした際、フォントを外部サイトよりダウンロードするため、ページが正しく表示されるまでに時間がかかることがあります。
  2. アクセスに成功するとログイン画面が表示されますので、ユーザー名とパスワードを入力して、「Sign in」ボタンをクリックします。
    入力したパスワードは、「●」で表示されます。

    Note
    初期設定のユーザー名は「manager」、パスワードは「friend」です。
  3. 初期設定のユーザー名「manager」、パスワード「friend」でログインしたときは、次のセキュリティー警告が表示されます。ログインを続行するには「Save and Continue」ボタンをクリックします。
    「Please remind me next time」のチェックを外してからログインすると、次回以降のログイン時にはセキュリティー警告が表示されなくなります。ただし、ブラウザーのキャッシュを削除すると再度表示されるようになります。

  4. ログイン直後は、AT-VST-APLの設定画面であるダッシュボード画面が表示されます。

Note
各画面で何も操作しない状態が5分続くと自動的にログアウトされ、ログイン画面に戻ります。
ただし、「システム」/「監視」画面からモニタリングしている場合はログアウトしません。
設定画面へのログインは以上です。AT-VST-APLの設定ができるようになります。

設定画面の使い方

設定画面の基本的な使い方を説明します。

ダッシュボード

AT-VST-APLにログインした直後に表示される設定画面です。基本的な画面構成は次のとおりです(下記はダッシュボード画面の例です)。

Note
設定画面、メニュー構成、機能などは、製品機種やファームウェア、GUIファイルのバージョンによって異なる可能性があります。

ナビゲーションバー

画面上部には、各画面共通のナビゲーションバーが表示されます。
各部分の表示や機能は次のとおりです。

メニュー欄

画面左側には、各画面に移動するためのメニューが表示されます。
メニュー項目には、大項目単体でページ移動するものと、大項目で下位の小項目(サブ項目)を開閉し、小項目で各ページに移動するものがあります。
各大項目の機能は次のとおりです。

コンテンツ欄

画面中央右下には、各画面の内容(コンテンツ)が表示されます。表示される内容は画面によって異なります(下記はダッシュボード画面の例です)。

各画面の概要については、これ以降のセクションで説明します。

設定の保存

AT-VST-APLの設定を変更したり、アプリケーションを起動状態にした場合には、画面上部のナビゲーションバーにある「保存」ボタンがオレンジ色に変わります。クリックすることで、設定が保存されます。

Note
「保存」ボタンをクリックすると、「システム」/「ファイル管理」画面に「default.cfg」というファイルが作成されます(すでに存在していた場合は上書きされます)。
このファイルには、「保存」ボタンをクリックした時点のAT-VST-APLの設定内容が保存されますので、AT-VST-APLのバックアップファイルとして使用できます。

ログアウト

AT-VST-APLの設定画面からログアウトするには、画面上部のナビゲーションバーにある「Admin」ボタンをクリックしたあと、「ログアウト」をクリックします。
設定画面からログアウトし、ログイン画面が表示されます。

クイックツアー / アプリケーションの設定と起動

設定項目
インターフェースタイプにVirtualを使用してアプリケーションのセグメントを分ける場合
アプリケーションの設定と起動
アプリケーションの停止
アプリケーションの削除


ここでは、AT-VST-APLにインストールされているアプリケーションの設定と起動方法、停止方法を説明します。

設定項目

アプリケーションごとに、次の表に示す項目を設定します。
表 1:アプリケーションの設定項目
ストレージサイズ (MB) アプリケーションごとに下記に示す値を設定してください。
・Vista Manager:204800(MB)
・AMF Cloud:32768(MB)
・AMF Security:81920(MB)
・Wireless Controller:204800(MB)
・Trap Receiver:40960(MB)
・SNMP Plug-in:102400(MB)
詳細設定
メモリー制限 (MB) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
CPUコア制限 (コアインデックス) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
ネットワーク
インターフェースタイプ 通常は「Virtual」をお使いください。

Virtual:外部ネットワークのVLAN ID(必須項目)と、MACアドレス(オプション)を指定します。この場合は、複数のアプリケーションを、同じVLAN IDに所属するネットワークポートで使うことができます。

Physical:アプリケーションを物理ネットワークポートに割り当てます。ホストインターフェースで接続するネットワークポート番号を選択します。
例えば、Vista Manager アプリケーションは「eth2」に接続したネットワークで、AMF Cloud アプリケーションは「eth3」に接続したネットワークで使うなど、セグメントを分けることができます。
DHCPを使用 チェックを付けるとDHCPサーバーが払い出すIPアドレスを使用します。チェックを外すと、IPv4アドレス、ゲートウェイアドレスを固定設定します。
DHCPを使用する場合は、DHCPサーバーからIPアドレスが取得できる環境であることを確認してください。
DNSサーバー 名前解決に使用するDNSサーバーを指定します。固定設定が必要な場合は、右側の下向き矢印をクリックして「+ DNSサーバー追加」をクリックし、DNSサーバーのアドレスを入力してください。
Note
Vista Manager、AMF Security、Wireless Controller、Trap Receiver、SNMP Plug-inにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
Note
インターフェースタイプにVirtualを使用し、DHCPを使用しない場合は、アプリケーション設定時にAT-VST-APL本体のブリッジ(br0)に設定したIPアドレスと同一サブネット内のIPアドレスで、重複しないように設定してください。

例えば、2つのアプリケーション(Vista Manager, Wireless Controller)を使用する場合は、次のように設定します。
・インターフェースタイプ:Virtual
・ネットワークアドレス:192.168.1.0/24
・AT-VST-APL本体(br0):192.168.1.10/24
・Vista Manager アプリケーション:192.168.1.11/24
・Wireless Controller アプリケーション:192.168.1.12/24

なお、ブリッジ(br0)や各アプリケーションに設定したネットワークとは別に、管理用のネットワークでAT-VST-APL本体の管理を行いたい場合は、使用していないEthernetインターフェース(eth)をブリッジ(br0)から外し、IPアドレスを設定してください。

例:
・管理用ネットワークアドレス:192.168.2.0/24
・AT-VST-APL本体(eth1):192.168.2.10/24
 (「ネットワーク基本設定」/「ブリッジング」画面で、「br0」から「eth1」を削除しておく)

以上の設定により、br0(eth2~eth10)は、AT-VST-APL本体(192.168.1.10)と各アプリケーションにアクセスできます。
また、eth1は、AT-VST-APL本体(192.168.2.10)だけにアクセスできます。
Note
「イメージ更新チェック間隔」は未サポートです。「無効」のまま変更しないでください。

インターフェースタイプにVirtualを使用してアプリケーションのセグメントを分ける場合

ここでは、eth1ポートを使用して、AMF Cloud アプリケーションを別セグメントで使用する場合を例として、設定方法を簡潔に説明します。
表 2:設定例
AT-VST-APL本体、Vista Manager、Wireless Controller VLAN1
IPアドレス:192.168.1.0/24
AMF Cloud VLAN2
IPアドレス:192.168.2.0/24
  1. 「ネットワーク基本設定」/「ブリッジング」画面で、所属VLAN、ネイティブVLANを以下のとおり設定します。
    表 3:ブリッジの設定
    AT-VST-APL
    Interface br0 (eth1~eth10)
    IP Address 192.168.1.1/24
    eth1
    所属VLAN 2
    ネイティブVLAN 2
    eth2~eth10
    所属VLAN 1
    ネイティブVLAN 1
  2. アプリケーションの設定で外部ネットワークVLAN IDを以下のとおり設定します。
    表 4:アプリケーションの設定
    AMF Cloud
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 2
    IP Address 192.168.2.13/24
    Vista Manager
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 1
    IP Address 192.168.1.11/24
    Wireless Controller
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 1
    IP Address 192.168.1.12/24
    以上の設定により、eth1はVLAN2の通信となり、AMF Cloudにアクセスできます。
    また、eth2~eth10はVLAN1の通信となり、AT-VST-APL本体、Vista Manager、Wireless Controllerにアクセスできます。

アプリケーションの設定と起動

ここでは、Vista Manager アプリケーションを例に、アプリケーションを設定して起動するまでの手順を説明します。
  1. 画面左側メニュー欄で、「Vista Manager」をクリックします。

  2. Vista Managerの管理画面が表示されますので、右端にある「有効化」ボタンをクリックします。

  3. 前述の「設定項目」を例に設定して、「適用」ボタンをクリックします。

    Note
    Vista Manager、AMF Security、Wireless Controller、Trap Receiver、SNMP Plug-inにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
  4. Vista Managerの管理画面に戻ります。「デプロイ済みアプリケーション一覧」に登録されたアプリケーションが表示されます。

  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。

アプリケーションの設定と起動は以上です。使用するすべてのアプリケーションに、同じ手順で設定を行ってください。
このあとは、お使いのアプリケーションのマニュアルを参照して、設定を行ってください。

アプリケーションの停止

アプリケーションの設定を変更するときや、使用しないアプリケーションがあるときは、アプリケーションを停止します。
ここでは、AMF Security アプリケーションの停止を例に説明します。
  1. 画面左側メニュー欄で、「AMF Security」をクリックします。

  2. AMF Securityの管理画面が表示されますので、「停止」ボタンをクリックします。

  3. 「状態」項目が「停止中」になります。手順4の画面が表示されるまで、しばらくお待ちください。

  4. 「状態」項目が「停止済み」になり、「削除」ボタンと「起動」ボタンが表示されたら、アプリケーションの停止は完了です。

  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの停止状態を保存します。

アプリケーションの削除

停止したアプリケーションを削除することができます。
Note
アプリケーションを削除した場合、ライセンスや設定情報が削除されます。操作には十分ご注意ください。
復元予定がない場合やトラブルシューティングで必要な場合を除き、削除しないことをおすすめします。
各アプリケーションの管理画面「デプロイ済みアプリケーション一覧」で「削除」ボタンをクリックすると、AT-VST-APLから削除されます。

Note
Trap Receiver アプリケーションでは、「削除」ボタンは未サポートです。Trap Receiverを使用しない場合でも「削除」ボタンをクリックせずに、「停止済み」状態のままにしてください。
削除したアプリケーションを再度使用するには、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの設定と起動」を参照して設定してください。
設定内容をリストアするには、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」を参照して設定してください。
Note
AMF Cloud アプリケーション、AMF Security アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。

リファレンス編 / ダッシュボード

システム情報
デプロイ済みアプリケーション一覧


ダッシュボード画面は、AT-VST-APLにログイン直後に表示されます。AT-VST-APLのシステム情報や、インストールされているアプリケーションを一覧表示します(下記はダッシュボード画面の例です)。

システム情報

AT-VST-APLのシステム情報を表示します。

表 1:システム情報
CPU CPUの使用率を表示します。
メモリー メモリーの使用率を表示します。
動作環境 AT-VST-APLの状態を表示します。
ローカル時刻 AT-VST-APLの時刻を表示します。

デプロイ済みアプリケーション一覧

AT-VST-APLにインストールされているアプリケーションを一覧表示します。また、アプリケーションごとのCPU使用率などを表示します。

表 2:デプロイ済みアプリケーション一覧
名称 次のアプリケーションを表示します。
・AMF-Sec-app(AMF Security)
・AT-AMF-app(AMF Cloud)
・AT-AWC-app(Wireless Controller)
・AT-FULLSNMP-app(SNMP Plug-in)
・AT-SNMP-app(Trap Receiver)
・AT-Vista-app(Vista Manager)
イメージ アプリケーションのファイルが正しいかどうかを表示します。
CPU使用率 (%) CPUの使用率を表示します。
メモリー (MB) メモリーの使用状況を表示します。
ストレージ (MB) ストレージの使用状況を表示します。
状態 アプリケーションの状態を表示します。
「インスタンスを更新」ボタン アプリケーションをアップデートする「インスタンスを更新」ダイアログが表示されます。
アップデート方法については、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」の「AT-VST-APLのバージョンアップ」をご覧ください。
「開く」ボタン クリックすると、アプリケーションを起動します。
「状態」が「停止済み」のアプリケーション、SNMP Plug-in アプリケーション、Trap Receiver アプリケーションには表示されません。

リファレンス編 / ネットワーク基本設定

インターフェース管理
インターフェース追加
インターフェース編集
DHCP
固定IP
スタティック経路
スタティック経路の追加
スタティック経路の編集
ブリッジング
ポート追加
ポート編集
ボンディング
ボンド追加
インターフェースを追加
インターフェースのボンディング手順について
bondxをブリッジに所属させる手順(その1)
bondxをブリッジに所属させる手順(その2)
bondxをブリッジに所属させない手順
DNSクライアント
新規サーバー


「ネットワーク基本設定」メニューで設定できる項目を説明します。

インターフェース管理

インターフェースの状態確認と設定変更ができます。

表 1:インターフェース管理
名称 インターフェース名が表示されます。
IPアドレス インターフェースに設定されているIPv4アドレスの一覧が表示されます。セカンダリーIPアドレスは「(セカンダリー)」という文字列付きで表示されます。
ステータス インターフェースの管理状態が表示されます。
プロトコル インターフェースのリンク状態が表示されます。
「インターフェース追加」ボタン 新規インターフェースを追加するための「インターフェース追加」ダイアログが開きます。
「編集」ボタン インターフェースの設定を変更するための「インターフェース編集」ダイアログが開きます。

インターフェース追加

物理インターフェース上に、「VLAN ID」で指定したVIDを持つタグ付きパケットの送受信を行う「802.1Q Ethernetサブインターフェース」を追加することができます。

表 2:インターフェース追加
インターフェース種別 dot1qが表示されます。
インターフェース名 タグなしポートとして使用するEthernetインターフェースを選択してください。
VLAN ID VLAN IDを入力してください。
「キャンセル」ボタン インターフェースを追加せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン インターフェースを追加して「インターフェース管理」画面に戻ります。

インターフェース編集

指定したインターフェースの設定を変更するためのダイアログです。
「インターフェース編集」ダイアログが表示されたら、最初にアドレスの設定方式を選択してください。
選択した設定方式に応じた設定項目が表示されますので、必要な項目を入力、選択して「適用」ボタンをクリックすると、インターフェースの設定が変更されます。
「キャンセル」ボタンをクリックした場合は、設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
以下、各方式の入力・選択項目について説明します。

DHCP

インターフェースのIPv4アドレスをDHCPで取得する場合は、この方式を選択します。

表 3:インターフェース編集 - DHCP
DHCP DHCPサーバーからIPv4アドレスを取得する場合はこれを選択してください。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を変更して「インターフェース管理」画面に戻ります。

固定IP

インターフェースのIPv4アドレスを手動設定する場合は、この方式を選択します。

表 4:インターフェース編集 - 固定IP
固定IP IPv4アドレスを手動設定する場合はこれを選択してください。
IPアドレス 対象インターフェースに設定するIPv4アドレスを「192.168.101.1/24」の形式で入力してください。空欄(未定義)の状態で「適用」ボタンを押した場合は、該当インターフェースのIPv4アドレスが削除されます。
セカンダリーIPアドレス セカンダリー(副)アドレスを設定する場合は、「セカンダリーIPアドレスを追加」をクリックして、IPアドレスを入力してください。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を変更して「インターフェース管理」画面に戻ります。

スタティック経路


表 5:スタティック経路
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスが表示されます。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスまたは送出インターフェースが表示されます。
管理距離 経路エントリーの管理距離が表示されます。
ステータス 経路エントリーの状態が表示されます。
「スタティック経路の追加」ボタン スタティック経路を追加するための「スタティック経路の追加」ダイアログが開きます。
「編集」ボタン スタティック経路を変更するための「スタティック経路の編集」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン スタティック経路を削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。

スタティック経路の追加


表 6:スタティック経路の追加
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスを「192.168.2.0/24」(IPv4の場合)、「2001:db8:2::/48」(IPv6の場合)の形式で入力してください。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスを「192.168.1.254」(IPv4の場合)、「2001:db8:1:1::fe」(IPv6の場合)の形式で、あるいは送出インターフェース名を入力してください。
管理距離(オプション) 経路エントリーの管理距離を入力してください。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となります。
「キャンセル」ボタン 経路エントリーを追加せずに「スタティック経路」画面に戻ります。
「適用」ボタン 経路エントリーを追加して「スタティック経路」画面に戻ります。

スタティック経路の編集


表 7:スタティック経路の編集
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスを「192.168.2.0/24」(IPv4の場合)、「2001:db8:2::/48」(IPv6の場合)の形式で入力してください。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスを「192.168.1.254」(IPv4の場合)、「2001:db8:1:1::fe」(IPv6の場合)の形式で、あるいは送出インターフェース名を入力してください。
管理距離(オプション) 経路エントリーの管理距離を入力してください。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となります。
「キャンセル」ボタン 経路エントリーを変更せずに「スタティック経路」画面に戻ります。
「適用」ボタン 経路エントリーを変更して「スタティック経路」画面に戻ります。

ブリッジング

初期設定ではすべての物理ポートがブリッジ(「br0」に所属)して、デフォルトVLAN「vlan1」に所属しています。
Note
すべてのインターフェース(ポート)を削除すると、ログインできなくなります。設定は即時反映されるため、管理画面にアクセスしているインターフェースを削除すると、管理画面へのアクセスができなくなります。
タグなしポートを残しておくなど、管理には十分ご注意ください。
なお、管理画面にアクセスできなくなった場合には、弊社での初期化(有償)が必要になります。
Note
ブリッジのIPアドレスがDHCPに設定されている場合、ブリッジのネットワークポートを削除、追加、または編集すると、IPアドレスが再取得されます。
Note
次に示す設定をした場合、AT-VST-APLのブリッジインターフェースに対しての通信が、一時的に遅れることがあります。
・既存のブリッジメンバーから最下位ポートを削除した場合
・既存のブリッジメンバーより下位のポートがブリッジに追加された場合

表 8:ブリッジング
ポート ブリッジしているすべてのネットワークポートが表示されます。
所属VLAN ネットワークポートが所属するVLAN IDが表示されます。
ネイティブVLAN タグなしポートとして使用されるVLAN IDが表示されます。
「編集」ボタン 「ポート編集」ダイアログが表示されます。
「ゴミ箱(削除)」ボタン ブリッジからネットワークポートを削除します。
「インターフェース追加」ボタン 「ポート追加」ダイアログを表示します。

ポート追加

ネットワークポートをブリッジに追加します。

表 9:ブリッジング
名称 br0を表示します。
ポート 追加するネットワークポートを選択します。
所属VLAN ネットワークポートが所属するVLAN IDを入力します。1~4094の範囲から単一値(例:1)または範囲(例:1-4094)で指定してください。
ネイティブVLAN タグなしポートとして使用されるVLAN IDを入力します。所属VLANの範囲から単一値(例:1)で指定してください。
「キャンセル」ボタン ポートを追加せずに「ブリッジング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ポートを追加して「ブリッジング」画面に戻ります。

ポート編集

ネットワークポートを編集します。

表 10:ポート編集
ポート ネットワークポートが表示されます。
所属VLAN ネットワークポートが所属するVLAN IDを入力します。1~4094の範囲から単一値(例:1)または範囲(例:1-4094)で指定してください。
ネイティブVLAN タグなしポートとして使用されるVLAN IDを入力します。所属VLANの範囲から単一値(例:1)で指定してください。
「キャンセル」ボタン ポートを変更せずに「ブリッジング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ポートを変更して「ブリッジング」画面に戻ります。

ボンディング

インターフェースのボンディング(冗長化)ができます。

表 11:ボンディング
Status インターフェースの管理状態が表示されます。
ボンド種別 「スタティック」または「LACP」が表示されます。
Members ボンドに所属するインターフェースが表示されます。
「インターフェースを追加」ボタン ボンドにインターフェースを追加するための「インターフェースを追加」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン ボンドを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「ゴミ箱(削除)」ボタン ボンドからネットワークポートを削除します。
「ボンド追加」ボタン ボンドを作成するための「ボンド追加」ダイアログが開きます。

ボンド追加

ボンドを作成します。

表 12:ボンド追加
番号 ボンド番号を入力してください。
ボンド種別 「スタティック」または「LACP」を選択します。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「ボンディング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ボンドを追加して「ボンディング」画面に戻ります。

インターフェースを追加

冗長化するインターフェースを設定します。

表 13:インターフェースを追加
ボンド ボンド番号が表示されます。
インターフェース ボンドにインターフェースを追加します。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「ボンディング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ボンドにインターフェースを追加して「ボンディング」画面に戻ります。
Note
AT-VST-APL-10をお使いの場合、10/100/1000BASE-Tポートのインターフェースと100/1000/10GBASE-Tポートのインターフェースを、同じボンドに追加することはできません。

インターフェースのボンディング手順について

ここでは、インターフェースのボンディング手順を簡潔に示します。
設定によっては、AT-VST-APLの設定画面にアクセスできなくなる場合がありますのでご注意ください。
表 14:表示例
bondx 作成したbondxポートを示します
(xはボンド番号を表します)
ethポート(br0に所属) ethポートがブリッジ(「br0」に所属)していることを示します

bondxをブリッジに所属させる手順(その1)

この手順では、AT-VST-APLを接続しているethポート(br0に所属)を追加しても問題ありません。
  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ブリッジング」画面でブリッジにbondxを割り当てます。
  3. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当ます。
    Note
    ボンディングのインターフェースを追加する際、AT-VST-APLの設定画面にアクセスするために接続しているethポートを追加した場合、設定が反映されるまで約10秒かかります。設定が反映されてから、次の操作を行ってください。
  4. ケーブルを接続します。

bondxをブリッジに所属させる手順(その2)

この手順では、AT-VST-APLを接続しているethポート(br0に所属)を追加すると、AT-VST-APLの設定画面にアクセスできなくなりますので、ご注意ください。
  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当てます。
    Note
    AT-VST-APLを接続しているethポート(br0に所属)を追加するとブリッジから外れ、AT-VST-APLの設定画面にアクセスできなくなります。
    そのため、ボンディングのインターフェースを追加する際、設定画面にアクセスするために接続しているethポートは含めないでください。
  3. 「ブリッジング」画面でブリッジにbondxを割り当てます。
  4. ケーブルを接続します。

bondxをブリッジに所属させない手順

  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当てます。
  3. 「インターフェース管理」画面でbondxにIPアドレスを設定します。
  4. ケーブルを接続します。

DNSクライアント

DNSサーバーの一覧表示や追加、削除ができます。
Note
初期状態では、インターネット上のパブリックDNSサーバー8.8.8.8、9.9.9.10、1.1.1.1が登録されていますが、これらを使用するためにはインターネットへの経路が必要です。

表 15:DNSクライアント
IPアドレス DNSサーバーのIPアドレスが表示されます。
種類 Static(静的IPアドレス)が表示されます。
「サーバー追加」ボタン 「新規サーバー」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン DNSサーバーを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。

新規サーバー

DNSサーバーを新規追加するためのダイアログです。

表 16:新規サーバー
IPアドレス DNSサーバーのIPアドレスを入力します。
「キャンセル」ボタン DNSサーバーを追加せずに「DNSクライアント」画面に戻ります。
「適用」ボタン DNSサーバーを追加して「DNSクライアント」画面に戻ります。

リファレンス編 / ユーザー管理

ユーザー管理
新規ユーザー追加
パスワード編集


ユーザー管理

AT-VST-APLにログインするユーザーの一覧表示や追加、削除、変更ができます。
Note
すべてのユーザーを削除すると、ログインできなくなります。初期設定のユーザー名「manager」を必ず残す、またはバックアップ用のユーザーを作成しておくなど、管理には十分ご注意ください。

表 1:ユーザー管理
ユーザー名 ユーザー名が表示されます。
「パスワード編集」ボタン ユーザーのパスワードを変更するための「パスワード編集」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン ユーザーを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「ユーザー追加」ボタン 「新規ユーザー追加」ダイアログが開きます。
Note
重複したユーザー名は登録できません。

新規ユーザー追加

ユーザーを新規追加するためのダイアログです。
Note
初期設定のユーザー名「manager」を削除すると、ログインできなくなります。バックアップ用のユーザーを作成しておくことをおすすめします。

表 2:新規ユーザー追加
ユーザー名 新規ユーザーのユーザー名を入力してください。
入力可能なユーザー名:長さ 1~64文字。半角英数字と半角記号(- _)のみ使用可能(ただし、1文字目は英字、記号のみ使用可)。大文字小文字を区別。ユーザー名「root」、「daemon」、「nobody」、「sshd」、「httpd」は予約済みのため使用できない。
パスワード 新規ユーザーのパスワードを入力してください。
入力可能なパスワード:長さ 1~31文字。半角英数字と半角記号(! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { } ~ )のみ使用可能。大文字小文字を区別。
パスワード(確認用) 確認のため新規ユーザーのパスワードをもう一度入力してください。
「キャンセル」ボタン 新規ユーザーを追加せずに「ユーザー管理」画面に戻ります。
「保存」ボタン 新規ユーザーを追加して「ユーザー管理」画面に戻ります。

パスワード編集

既存ユーザーのパスワードを変更するためのダイアログです。
Note
すべてのユーザーのパスワードを忘れると、ログインできなくなります。パスワードの管理には十分ご注意ください。

表 3:パスワード編集
ユーザー名(変更不可) 編集対象のユーザー名が表示されます。
新パスワード 変更後のパスワードを入力してください。
入力可能なパスワード:長さ 1~31文字。半角英数字と半角記号(! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { } ~ )のみ使用可能。大文字小文字を区別。
新パスワード(確認用) 確認のため変更後のパスワードをもう一度入力してください。
「キャンセル」ボタン パスワードを変更せずに「ユーザー管理」画面に戻ります。
「保存」ボタン パスワードを変更し「ユーザー管理」画面に戻ります。

リファレンス編 / システム

ファイル管理
バックアップと復元
バックアップ
バックアップの情報
復元
コンテナサービス
ログ
監視
日付と時刻
NTPの同期先を追加
単体NTPサーバー動作時の階層レベル設定
情報
動作環境詳細


「システム」メニュー配下の各画面では、AT-VST-APLの基本的な情報を確認できます。また、ファイル管理へのアクセスも可能です。

ファイル管理

ファイル一覧の参照やファイルの操作、アップロード・ダウンロード、起動時ファームウェアファイル、コンフィグファイルの確認、変更などが可能です。
Note
AT-VST-APLやインストールされているアプリケーションに必要なファイルを削除したり、変更したりすると、起動できなくなるおそれがあります。

表 1:ファイル管理
「再起動」ボタン AT-VST-APLを再起動します。再起動が完了すると、ログイン画面が表示されます。
「シャットダウン」ボタン AT-VST-APLをシャットダウンします。「シャットダウン」ボタンをクリックしたあと、AT-VST-APL本体前面のPOWER LEDの消灯を確認してから、電源スイッチをオフ「◯」にしてください。
「アップロード」ボタン ファイルをアップロードします。
「テクニカルサポート情報の生成」ボタン テクニカルサポート用のファイルが出力されます。
トラブルシューティング時など、内部情報の確認が必要な場合を想定したものですので、ご使用に際しては弊社技術担当にご相談ください。
「ダウンロード」ボタン ファイルをダウンロードします。
「削除」ボタン ファイルを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。

バックアップと復元

USBメモリーにバックアップして、同じ筐体のAT-VST-APLまたは別の筐体のAT-VST-APLにリストアすることが可能です。
詳しくは、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」の「USBメモリーを使用したバックアップとリストア」をご参照ください。

表 2:バックアップと復元
実行中ジョブ 実行中のバックアップの情報を表示します。
バックアップ 取得したバックアップの情報を表示します。
「バックアップ作成」ボタン バックアップファイルを取得するための「バックアップ」ダイアログが開きます。
i アイコン マウスオーバーすると「バックアップの情報」ダイアログが表示されます。
「復元」ボタン バックアップファイルを復元するための「復元」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン バックアップファイルを削除します。

バックアップ

新しいバックアップを作成するダイアログです。

表 3:バックアップ
バックアップ先を選択してください(必須項目) バックアップ先のUSBメモリーを選択します。
設定ファイルをバックアップしますか? AT-VST-APLの設定ファイル(default.cfg)をバックアップする場合には「はい」を、バックアップしない場合には「いいえ」を選択します。
バックアップ対象ファイル バックアップするアプリケーションのファームウェア(拡張子.app)を選択します。
バックアップ対象インスタンス バックアップするアプリケーションの設定(ライセンス、シリアル番号含む)を選択します。
アプリケーションが実行中または停止済みの際に行うことができます。
バックアップ先の推定必要容量 USBメモリーに必要な容量の推定値です。実際に作成されるサイズとは異なります。
バックアップ対象のアプリケーションが実行中の場合は、実際に使用されているストレージサイズをもとに算出されます。
停止済みの場合は、作成時に割り当てたストレージサイズをもとに算出されるため、大きく異なります。
「キャンセル」ボタン バックアップを中止して、「バックアップと復元」画面に戻ります。
「今すぐバックアップ」ボタン バックアップを実行します。

バックアップの情報

バックアップファイルの情報を表示するダイアログです。

表 4:バックアップの情報
バックアップ名 バックアップファイル名が表示されます。
場所 USBメモリーの接続先が表示されます。
2つのUSBメモリーを接続している場合、先に接続したUSBメモリーが「/mnt/media0」、あとから接続したUSBメモリーが「/mnt/media1」と表示されます。
作成日時 バックアップを作成した日時が表示されます。
製品名 AT-VST-APL-06またはAT-VST-APL-10が表示されます。
ファイル バックアップされたファイルが表示されます。

復元

リストアを実行するためのダイアログです。

表 5:設定データ
機器の設定を復元しますか? AT-VST-APLの設定ファイル(default.cfg)をリストアする場合には「はい」を、リストアしない場合には「いいえ」を選択します。
リストアする場合はAT-VST-APLの再起動が必要ですが、リストアしない場合は再起動は不要です。
復元対象ファイル リストアするアプリケーションのファームウェア(拡張子.app)を選択します。
復元対象インスタンス リストアするアプリケーションの設定(ライセンス、シリアル番号含む)を選択します。
リストア対象のアプリケーションが停止済みの場合は、アプリケーションの設定が上書きされます。
リストア対象のアプリケーションが実行中の場合は、メッセージが表示されリストアできません。アプリケーションを停止または削除してください。
フラッシュメモリーの推定必要容量 リストアする際に必要な、「システム」/「ファイル管理」画面の「フラッシュメモリー使用量」の空き容量です。
ストレージの推定必要容量 リストアする際に必要な、「システム」/「コンテナサービス」画面における「コンピュートノード」の「ストレージ」の空き容量です。
「キャンセル」ボタン リストアを中止して、「バックアップと復元」画面に戻ります。
「復元」ボタン リストアを実行します。

コンテナサービス

AT-VST-APLの状態と、インストールされているアプリケーションを表示します。
Note
本ページからの同じアプリケーションの複数設定や起動は、トラブルシューティング時を想定したものです。
通常運用時は、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの設定と起動」の手順に従ってください。
Note
CPU使用率、メモリー、ストレージのバーが赤色になった場合は、アプリケーションを削除してください。
Note
「イメージ更新チェック間隔」は未サポートです。「無効」のまま変更しないでください。

ログ

ローカルログの確認が可能です。
BufferedログとPermanentログの表示を切り替えること、検索、絞り込み、「更新」ボタンで最新情報に更新できます。

監視

メモリーとCPUの詳細な使用状況を確認できます。

日付と時刻

システム時計の手動設定およびNTPの設定が可能です。
ローカル時刻で日付と時間を設定し、「適用」ボタンをクリックすると、システム時計に反映されます。
時刻の同期を行う外部NTPサーバーを使用する場合は、「+ NTPの同期先を追加」ボタンをクリックして、「NTPの同期先を追加」ダイアログで設定します。
また、本製品単体でNTPサーバーとして動作させるには、「単体NTPサーバーとしての設定」ボタンをクリックして、「単体NTPサーバー動作時の階層レベル設定」ダイアログで階層レベルを設定します。

NTPの同期先を追加

NTPの同期先を新規追加するためのダイアログです。
Note
NTPの同期先を追加した場合、NTPサーバーとの時刻同期に成功すると本製品自身もNTPサーバーとして動作するようになります。そのため、悪意のある第三者から攻撃を受ける可能性のあるロケーションでNTPクライアント機能を有効にする場合は、ネットワーク機器等のフィルター機能を利用して必要なNTP通信だけを許可する設定を推奨します。

表 6:NTPの同期先を追加
アドレス (IPv4/IPv6/ホスト名) IPv4アドレス、IPv6アドレス、またはホスト名を入力します。
種類 Server(NTPサーバー)、Peer(ピアを設定)、Pool(プールサーバー)から選択します。
バージョン プロトコルのバージョンを、1、2、3、4から選択します。
優先 複数のNTPサーバーを登録した場合に、このNTPサーバーを優先的に使用しないときは「いいえ」を、優先的に使用するときは「はい」を選択します。
「キャンセル」ボタン NTPサーバーを追加せずに「日付と時刻」画面に戻ります。
「適用」ボタン NTPサーバーを追加して「日付と時刻」画面に戻ります。

単体NTPサーバー動作時の階層レベル設定

「日付と時刻」画面右上の「単体NTPサーバーとしての設定」ボタンをクリックすると表示されるダイアログです。
ほかのNTPサーバーに同期していない場合であっても、本製品単体で権威のあるNTPサーバーとして動作するよう設定することができます(階層1~15として動作します)。

表 7:単体NTPサーバー動作時の階層レベル設定
NTP階層レベル 0~15の値で入力します。1が最上位でもっとも時刻の精度が高いサーバーであることを示します。
0を入力すると設定を削除します。
「キャンセル」ボタン NTP階層レベルを設定せずに「日付と時刻」画面に戻ります。
「適用」ボタン NTP階層レベルを設定して「日付と時刻」画面に戻ります。

情報

AT-VST-APLの基本的な情報を確認できます。

表 8:情報画面
名称 本体のシリアル番号が表示されます。
モデル 製品名が表示されます。
MACアドレス 本体のMACアドレスが表示されます。
シリアル番号 本体のシリアル番号が表示されます。
動作環境 動作環境の全体ステータスが表示されます。下向き矢印をクリックすると、「動作環境詳細」画面が表示されます。
ファームウェアファイル 現在使用中のファームウェアイメージファイルが表示されます。
ファームウェアバージョン 現在使用中のファームウェアバージョンが表示されます。
ブートローダー ブートローダーのバージョンが表示されます。
GUIバージョン 現在使用中のGUIバージョンが表示されます。
GUIビルド 現在使用中のGUIビルドが表示されます。

動作環境詳細

動作環境に関する詳細情報(温度、ファン回転数など)が視覚的に表示されます。詳細表示を閉じるには、上向き矢印をクリックします。

付録 / Vista Appliance Storageの設定(AWC-VAS)

VASとして使用する流れ
必要なファイルを準備する
AT-VST-APL、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
すべてのアプリケーションを削除する
VASアプリケーションを起動する
NTPサーバーの設定
AWCプラグイン(Windows版)で設定する
VASアプリケーションのバージョンアップ


AT-VST-APLをAT-Vista Manager EX(Windows版)AWCプラグインの拡張ストレージとして構成し、無線APの管理状態や接続した無線クライアントの状態を記録する、「Vista Appliance Storage」(以下、「VAS」)として利用することができます。
ここでは、AT-VST-APLをVASとして使用するための手順を説明します。
Note
AT-VST-APLをVASとして使用すると、ほかのアプリケーションが使用できなくなります。
Note
AT-VST-APLをVASとして使用するには、AT-VST-APL ファームウェアバージョン 1.5.1以降である必要があります。

VASとして使用する流れ

VASとして使用する流れを次に示します。
  1. 必要なファイルをアップロードする
  2. AT-VST-APL、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
  3. すべてのアプリケーションを削除する
  4. VASアプリケーションを起動する
  5. AWCプラグイン(Windows版)で設定する

必要なファイルを準備する

必要なファイルを準備して、AT-VST-APLにアップロードします。
  1. 弊社ホームページからVASアプリケーションファイル(vas-x86_64-x.x.x.app)をダウンロードします。
  2. VASアプリケーションファイルを、AT-VST-APLにアップロードします。
    「システム」/「ファイル管理」画面でアップロードします。
  3. 「再起動」ボタンをクリックして、AT-VST-APLを再起動します。
    再起動後、画面左側メニュー欄に「AWC-VAS」が追加されます。

AT-VST-APL、アプリケーションのバックアップファイルを取得する

AT-VST-APLをVASとして使用するには、ほかのアプリケーションを削除する必要があります。そのため、AT-VST-APLはVAS以外の用途に使用できなくなります。
AT-VST-APLを元の状態に戻すためには、AT-VST-APLの設定内容、アプリケーションのバックアップファイルを取得しておく必要があります。
すべてのバックアップを一括で取得するには、「AT-VST-APL バックアップマニュアル」の「USBメモリーを使用したバックアップとリストア」を参照してください。

すべてのアプリケーションを削除する

AT-VST-APLをVASとして使用するには、すべてのアプリケーションを停止したあと、削除する必要があります。
  1. アプリケーションを停止します。
    クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの停止」を参照してください。
  2. アプリケーションを削除します。
    クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの削除」を参照してください。
  3. すべてのアプリケーションについて、手順1および手順2を行います。
  4. 「ダッシュボード」画面を開き、「デプロイ済みアプリケーション一覧」にアプリケーションが表示されていないことを確認します。
  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックします。

VASアプリケーションを起動する

  1. 画面左側メニュー欄の「AWC-VAS」をクリックします。
  2. AWC-VASの管理画面が表示されますので、右端にある「有効化」ボタンをクリックします。
  3. 「アプリケーション設定」ダイアログが表示されますので、下記のとおり設定して「適用」ボタンをクリックします。

    表 1:AWC-VAS
    ストレージサイズ (MB) 921600(MB)
    ネットワーク
    IPv4アドレス IPv4アドレスを固定設定します。
    DHCPを使用してIPアドレスが変わった場合は、AWCプラグイン(Windows版)でVASを再登録する必要があります。
  4. AWC-VASの管理画面に戻ります。「デプロイ済みアプリケーション一覧」に登録されたVASアプリケーションが表示されます。

  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、VASアプリケーションの起動状態を保存します。

NTPサーバーの設定

VAS専用として使用するために、NTPサーバーを設定する必要があります。
詳しくは、リファレンス編「システム」/「日付と時刻」を参照してください。
以上で、AT-VST-APLをVASとして使用できます。

AWCプラグイン(Windows版)で設定する

このあとは、AT-Vista Manager EX(Windows版)のAWCプラグインで、AT-VST-APLの検出や構成などを行ってください。
詳しくは、「AWCプラグイン(Windows版)リファレンスマニュアル」を参照してください。

VASアプリケーションのバージョンアップ

AWC-VASのバージョンアップを行う際は、一度アプリケーションを削除、再作成する必要があります。
そのため、稼働中のVASに保存されている履歴データをバージョンアップ後も確認したい場合は、事前にエクスポートしておく必要があります。なお、履歴データのエクスポートやインポートは、データ量に依存しますが多くの時間がかかることが想定されますので、ご注意ください。
  1. (必要に応じて)VASの履歴データをエクスポートします。
    手順については、「AWCプラグイン(Windows版)リファレンスマニュアル」を参照してください。
    エクスポートするファイルのサイズが1000MByteを超えないようにしてください。
  2. AWCプラグインからVASの登録を解除します。
    VASの登録が解除されることで、システム設定のVAS履歴モード設定がすべて「保存しない」に変更されます。
  3. AT-VST-APLのVASコンテナを停止、削除します。
  4. AT-VST-APLでVASコンテナを作成する際に、新しいバージョンを選択します。
  5. AWCプラグインでVASを登録します。
  6. AWCプラグインのシステム設定からVAS履歴モード設定を行います。
  7. (必要に応じて)VASの履歴データをインポートします。
    手順については、「AWCプラグイン(Windows版)リファレンスマニュアル」を参照してください。
AWC-VASのバージョンアップは以上です。