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デバイスの選択
ポイントツーポイントトンネルを作成
トンネルを編集
マルチポイントトンネルを作成
マルチポイントトンネルを編集


ダイナミックVPNでは、ネットワークマップ上の異なる地点にあるAT-ARシリーズルーターまたはAT-NFV-APL、AT-AR4000S-Cloud、AT-TQ6702 GEN2-R間に新しいVPNトンネルをドラッグアンドドロップで作成できます。
本機能では、2地点間の1対1の接続である「ポイントツーポイント」、または1つの地点に複数地点をつなぐ、1対多の接続である「ポイントツーマルチポイント」のVPNトンネルを作ります。いずれの場合も、GREを使用してトンネルを作成します。
Note
トンネルを作成するには、各デバイスは同じAMFネットワークに所属しており、AlliedWare Plusファームウェアバージョン5.5.0-2.x以降が動作している必要があります。
Note
同一の送信元/宛先インターフェース(eth1など)に複数のトンネルを作成することはできません。複数のトンネルを作成する場合は、ethポート配下に複数のインターフェースを作成するなどして、それぞれ異なるインターフェースをトンネルに指定してください。宛先デバイスが異なる場合は、同一の送信元インターフェースから複数のトンネルを作成することができます。
Note
AT-NFV-APL、AT-AR4000S-Cloudはポイントツーポイントトンネル、ポイントツーマルチポイントトンネルの拠点(スポーク)としてのみサポートします。ポイントツーマルチポイントのハブとして使用することはできません。
ダイナミックVPNによるトンネルの作成は、メインメニューから「ネットワークマップ」を選択して、ネットワークマップ左上の鉛筆アイコンを使用するか、メインメニューから「AIO」/「ダイナミックVPN」を選択します。
ネットワークマップの鉛筆アイコンをクリックすると、「ポイントツーポイントトンネル」、「ポイントツーマルチポイントトンネル」が選択できます。
「AIO」/「ダイナミックVPN」を選択すると、ポイントツーポイントトンネル作成モードのネットワークマップが表示されます。

デバイスの選択

まず、トンネルで接続するデバイスを選択します。

■ ポイントツーポイントトンネルの場合
  1. 次のいずれかの手順で、ポイントツーポイントトンネル作成モードに移行します。
  2. トンネルの送信元と宛先となるデバイスを順にクリックするか、デバイスの間に、ドラッグアンドドロップで線を描きます。


■ ポイントツーマルチポイントトンネルの場合
  1. ネットワークマップの鉛筆アイコンから「ポイントツーマルチポイントトンネル」を選択して、ポイントツーマルチポイントトンネル作成モードに移行します。

  2. トンネルのハブ(センター)となるデバイスをクリックします。
  3. トンネルのスポーク(拠点)をクリックします。
    複数の拠点を選択する際、クリックする順は、トンネル形成後の動作には影響しません。

トンネル接続するデバイスを選択すると、右サイドパネルに、作成するトンネルモード(ポイントツーポイント、ポイントツーマルチポイント)に準じた設定項目が表示されます。

ポイントツーポイントトンネルを作成

送信元、宛先デバイスのそれぞれに対して、トンネルを形成するWANインターフェース、トンネルIPアドレス、サブネット、スタティックルートを設定します。
Note
トンネルを作成した際、MTU設定は自動で行われません。必要に応じてCLIにて設定してください。

表 1:ダイナミックVPN ポイントツーポイントトンネルを作成 サイドパネル
項目名 説明
トンネル トンネル種別をIPSec、GRE(IPv4)、または、GRE-IPv6から選択します。デフォルトはGREです。
デバイス設定
デバイス名 トンネルを作成するデバイス名を表示します。
また、デバイス名の右側の詳細ボタン(歯車アイコン)をクリックすると、次のトンネルに関する詳細設定項目が追加で表示されます。
  • トンネルIPアドレス/サブネット
  • トンネル詳細
  • デバイスへのルートを配布
  • スタティックルート
トンネルインターフェース トンネルを形成するWAN側インターフェースを選択します。
Note
AlliedWare Plusリファレンスなどで一般に説明される「トンネルインターフェース」とは異なります。
トンネルIPアドレス/サブネット (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、トンネルインターフェースに適用するIPアドレスを設定します。デフォルトでは、AVM EXによって、172.28.x.0/24のアドレスが送信元・宛先が重複しないように割り当てられます。
トンネル詳細 (詳細設定)
トンネルの説明を半角英数字で入力できます。
トンネル詳細を設定した場合、AVM EX上のトンネル名として表示されます。
最大256文字で、いずれも半角の英字・数字・ハイフン(-)・アンダースコア(_)が使用可能です。
トンネル詳細を設定していない場合は、トンネルインターフェース名(tunnel1など)がトンネル名として表示されます。
Note
トンネル詳細に説明を入力すると、設定された機器のCLIでは「<<<入力値>>>」の形式で表示されます。例えば、トンネル詳細に「HQ_to_Area2」と指定した場合は、CLI上のトンネルインターフェースには、「description <<<HQ_to_Area2>>>」行が追加されます。
ルートを配布 該当のデバイスに接続されたネットワークアドレスのうち、トンネルの対向デバイスのルーティングテーブルに登録したいものがある場合は、ドロップダウンリストから選択します。
例えば、デバイスAのみがあるサブネットに接続しており、対向のデバイスBはデバイスAを介して該当のサブネットに接続する必要がある場合などは、デバイスAが該当のサブネットのネットワークアドレスを自身のトンネルインターフェースと関連付けるルートをデバイスBに配布することで、デバイスBはこのルートを自身のルーティングテーブルに静的に登録します。
デバイスへのルートを配布 (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、個別のデバイスを選択して、該当デバイスへのスタティックルートを配布できます。配布されるルートはトンネルの両端で選択する必要があります。
スタティックルート (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、該当のデバイスのルーティングテーブルに、トンネルの接続先デバイスを介したネットワークへのスタティックルートを登録できます。
フッター
「接続性を検証」ボタン Pingを実行して、デバイス間の接続性を確認します。
「キャンセル」ボタン 設定を破棄して、トンネルの作成を中止します。
「作成」ボタン 設定を保存して、トンネルを作成します。

トンネルを編集

ダイナミックVPNのトポロジーマップ、または、ネットワークマップにて、ポイントーツーポイントトンネルを右クリックして表示される「トンネルを編集」を選択すると、「トンネルを編集」サイドパネルが表示されます。
「ポイントツーポイントトンネルを作成」で作成されたトンネル、または、既存のGREポイントツーポイントトンネルを編集します。

表 2:ダイナミックVPN トンネルを編集 サイドパネル
項目名 説明
トンネル トンネル種別をIPSec、GRE(IPv4)、または、GRE-IPv6から選択します。デフォルトはGREです。
デバイス設定
デバイス名 トンネルを作成するデバイス名を表示します。
また、デバイス名の右側の詳細ボタン(歯車アイコン)をクリックすると、次のトンネルに関する詳細設定項目が追加で表示されます。
  • トンネルIPアドレス/サブネット
  • トンネル詳細
  • デバイスへのルートを配布
  • スタティックルート
トンネルインターフェース トンネルを形成するWAN側インターフェースを選択します。
Note
AlliedWare Plusリファレンスなどで一般に説明される「トンネルインターフェース」とは異なります。
トンネルIPアドレス/サブネット (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、トンネルインターフェースに適用するIPアドレスを設定します。デフォルトでは、AVM EXによって、172.28.x.0/24のアドレスが送信元・宛先が重複しないように割り当てられます。
トンネル詳細 (詳細設定)
トンネルの説明を半角英数字で入力できます。
トンネル詳細を設定した場合、AVM EX上のトンネル名として表示されます。
最大256文字で、いずれも半角の英字・数字・ハイフン(-)・アンダースコア(_)が使用可能です。
トンネル詳細を設定していない場合は、トンネルインターフェース名(tunnel1など)がトンネル名として表示されます。
Note
トンネル詳細に説明を入力すると、設定された機器のCLIでは「<<<入力値>>>」の形式で表示されます。例えば、トンネル詳細に「HQ_to_Area2」と指定した場合は、CLI上のトンネルインターフェースには、「description <<<HQ_to_Area2>>>」行が追加されます。
ルートを配布 該当のデバイスに接続されたネットワークアドレスのうち、トンネルの対向デバイスのルーティングテーブルに登録したいものがある場合は、ドロップダウンリストから選択します。
例えば、デバイスAのみがあるサブネットに接続しており、対向のデバイスBはデバイスAを介して該当のサブネットに接続する必要がある場合などは、デバイスAが該当のサブネットのネットワークアドレスを自身のトンネルインターフェースと関連付けるルートをデバイスBに配布することで、デバイスBはこのルートを自身のルーティングテーブルに静的に登録します。
デバイスへのルートを配布 (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、個別のデバイスを選択して、該当デバイスへのスタティックルートを配布できます。配布されるルートはトンネルの両端で選択する必要があります。
スタティックルート (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、該当のデバイスのルーティングテーブルに、トンネルの接続先デバイスを介したネットワークへのスタティックルートを登録できます。
フッター
「接続性を検証」ボタン Pingを実行して、デバイス間の接続性を確認します。
「キャンセル」ボタン 設定を破棄して、トンネルの編集を中止します。
「更新」ボタン 設定を保存して、トンネルを更新します。

マルチポイントトンネルを作成

ハブデバイスに対して、トンネルを形成するWANインターフェース、トンネルIPアドレス、サブネットを、スポークデバイスのそれぞれに対して、トンネルを形成するWANインターフェース、トンネルIPアドレス、サブネット、トンネルルーティングを設定します。
ハブではマルチポイントGREトンネル、スポークではGREトンネルが設定されます。
Note
ハブデバイスのルート情報の設定はWeb設定画面では行えません。別途、ハブデバイスのCLIにて設定してください。
Note
トンネルを作成した際、MTU設定は自動で行われません。必要に応じてCLIにて設定してください。

表 3:ダイナミックVPN マルチポイントトンネルを作成 サイドパネル
項目名 説明
デバイス設定
デバイス名 トンネルを作成するデバイス名を表示します。
また、デバイス名の右側の詳細ボタン(歯車アイコン)をクリックすると、次のトンネルに関する詳細設定項目が追加で表示されます。
  • トンネルIPアドレス/サブネット
  • トンネル詳細
  • スタティックルート
トンネルインターフェース トンネルを形成するWAN側インターフェースを選択します。
Note
AlliedWare Plusリファレンスなどで一般に説明される「トンネルインターフェース」とは異なります。
トンネルIPアドレス/サブネット (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、トンネルインターフェースに適用するIPアドレスを設定します。デフォルトでは、AVM EXによって、172.28.x.0/24のアドレスが送信元・宛先が重複しないように割り当てられます。
トンネル詳細 (詳細設定)
トンネルの説明を半角英数字で入力できます。
トンネル詳細を設定した場合、AVM EX上のトンネル名として表示されます。
最大256文字で、いずれも半角の英字・数字・ハイフン(-)・アンダースコア(_)が使用可能です。
トンネル詳細を設定していない場合は、トンネルインターフェース名(tunnel1など)がトンネル名として表示されます。
Note
トンネル詳細に説明を入力すると、設定された機器のCLIでは「<<<入力値>>>」の形式で表示されます。例えば、トンネル詳細に「HQ_to_Area2」と指定した場合は、CLI上のトンネルインターフェースには、「description <<<HQ_to_Area2>>>」行が追加されます。
ルートを配布 該当のデバイスに接続されたネットワークアドレスのうち、トンネルの対向デバイスのルーティングテーブルに登録したいものがある場合は、ドロップダウンリストから選択します。
例えば、ハブデバイスのみがあるサブネットに接続しており、各スポークデバイスはハブデバイスを介して該当のサブネットに接続する必要がある場合などは、ハブデバイスが該当のサブネットのネットワークアドレスを自身のトンネルインターフェースと関連付けるルートを対向デバイスに配布することで、各スポークデバイスはこのルートを自身のルーティングテーブルに静的に登録します。
スタティックルート (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、該当のデバイスのルーティングテーブルに、トンネルの接続先デバイスを介したネットワークへのスタティックルートを登録できます。
該当のデバイスがハブデバイスの場合は、各スポークデバイスに対してそれぞれにスタティックルートを追加できます。
フッター
「接続性を検証」ボタン Pingを実行して、デバイス間の接続性を確認します。
「キャンセル」ボタン 設定を破棄して、トンネルの作成を中止します。
「作成」ボタン 設定を保存して、トンネルを作成します。

マルチポイントトンネルを編集

ダイナミックVPNのトポロジーマップ、または、ネットワークマップにて、ポイントーマルチツーポイントトンネルのいずれかの接続線を右クリックして表示される「トンネルを編集」を選択すると、「マルチポイントトンネルを編集」サイドパネルが表示されます。
「マルチポイントトンネルを作成」で作成されたトンネル、または、既存のGRE-マルチポイントGREによるポイントツーマルチポイントトンネルを編集します。
Note
マルチポイントトンネルを編集した場合、ハブデバイスのトンネルインターフェースにおいてCLIで設定したルート情報が削除されます。ハブデバイスのルート情報の設定はWeb設定画面では行えませんので、別途、ハブデバイスのCLIにて設定してください。
Note
トンネルを作成した際、MTU設定は自動で行われません。必要に応じてCLIにて設定してください。

表 4:ダイナミックVPN マルチポイントトンネルを編集 サイドパネル
項目名 説明
デバイス設定
デバイス名 トンネルを作成するデバイス名を表示します。
また、デバイス名の右側の詳細ボタン(歯車アイコン)をクリックすると、次のトンネルに関する詳細設定項目が追加で表示されます。
  • トンネルIPアドレス/サブネット
  • トンネル詳細
  • スタティックルート
トンネルインターフェース トンネルを形成するWAN側インターフェースを選択します。
Note
AlliedWare Plusリファレンスなどで一般に説明される「トンネルインターフェース」とは異なります。
トンネルIPアドレス/サブネット (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、トンネルインターフェースに適用するIPアドレスを設定します。デフォルトでは、AVM EXによって、172.28.x.0/24のアドレスが送信元・宛先が重複しないように割り当てられます。
トンネル詳細 (詳細設定)
トンネルの説明を半角英数字で入力できます。
トンネル詳細を設定した場合、AVM EX上のトンネル名として表示されます。
最大256文字で、いずれも半角の英字・数字・ハイフン(-)・アンダースコア(_)が使用可能です。
トンネル詳細を設定していない場合は、トンネルインターフェース名(tunnel1など)がトンネル名として表示されます。
Note
トンネル詳細に説明を入力すると、設定された機器のCLIでは「<<<入力値>>>」の形式で表示されます。例えば、トンネル詳細に「HQ_to_Area2」と指定した場合は、CLI上のトンネルインターフェースには、「description <<<HQ_to_Area2>>>」行が追加されます。
ルートを配布 該当のデバイスに接続されたネットワークアドレスのうち、トンネルの対向デバイスのルーティングテーブルに登録したいものがある場合は、ドロップダウンリストから選択します。
例えば、ハブデバイスのみがあるサブネットに接続しており、各スポークデバイスはハブデバイスを介して該当のサブネットに接続する必要がある場合などは、ハブデバイスが該当のサブネットのネットワークアドレスを自身のトンネルインターフェースと関連付けるルートを対向デバイスに配布することで、各スポークデバイスはこのルートを自身のルーティングテーブルに静的に登録します。
スタティックルート (詳細設定)
デバイス名右側の詳細ボタンが押されているとき、必要に応じて、該当のデバイスのルーティングテーブルに、トンネルの接続先デバイスを介したネットワークへのスタティックルートを登録できます。
該当のデバイスがハブデバイスの場合は、各スポークデバイスに対してそれぞれにスタティックルートを追加できます。
フッター
「接続性を検証」ボタン Pingを実行して、デバイス間の接続性を確認します。
「キャンセル」ボタン 設定を破棄して、トンネルの編集を中止します。
「更新」ボタン 設定を保存して、トンネルを更新します。