クイックツアー / AWC-SCの設定 / 概要


ここでは、AWC-SC(AWC-スマートコネクト)を利用した無線ネットワークの構築の流れを、具体的な設定手順とともに記します。

Note
AWC-SCは、AT-TQ5403/5403e、AT-TQm5403ファームウェアバージョン6.0.1-1.x以降、AT-TQ6602 GEN2/6702 GEN2ファームウェアバージョン8.0.3-0.x以降にてサポートします。
なお、SC共通設定の対象モデルとしてAT-TQ6602が表示されますが、未サポートですので選択しないでください。
簡便のため次の構成を例にします。

表 1:構成例
機器名 ノード名 IPアドレス MACアドレス 役割
Wireless Controllerアプリケーションコンテナー 192.168.1.250   AWCプラグイン
AlliedWare Plus レイヤー3スイッチ 192.168.1.1   PoE+給電、DHCP・NTPサーバー
AT-TQ5403 TQ5403-SC-1 192.168.1.230 00:00:5E:00:53:00 ルートAP(有線接続)
電源はPoE+給電
TQ5403-SC-2 192.168.1.231 00:00:5E:00:53:20 サテライトAP(有線接続)
電源はACアダプター使用
TQ5403-SC-3 192.168.1.232 00:00:5E:00:53:40 サテライトAP(無線接続)
電源はACアダプター使用
TQ5403-SC-4 192.168.1.233 00:00:5E:00:53:60
TQ5403-SC-5 192.168.1.234 00:00:5E:00:53:80
これに基づき、次のような無線ネットワークを作成するものとします。
表 2:提供する無線ネットワーク
無線バンド VAP AP共通設定 SC共通設定 概要
無線1 VAP1 ForStaff 従業員用ネットワーク
無線2 VAP1 Default-1
(デフォルト)
SC-Default-cVVGG(末尾5文字はランダム) SC管理用
VAP2 sc-initial-provisioning
(デフォルト)
工場出荷状態AP接続用(自動設定)
AP共通設定とともにSC共通設定を適用する際、AP共通設定のみ、または、SC共通設定のみに存在する設定項目は、それぞれそのまま本体のコンフィグに反映されます。AP共通設定とSC共通設定に重複する設定項目は、SC共通設定による構成が優先され、本体のコンフィグに反映されます。
このため、AP共通設定にデフォルトで登録されているVAP「Default-1」は使用されず、SC共通設定で定義した「SC-Default-cVVGG」が優先されます。
また、SC共通設定で使用を宣言した無線バンドのVAP2には、初期状態で定義されている工場出荷状態AP接続用SSID「sc-initial-provisioning」が定義されます。
これは、工場出荷状態の無線APの各無線バンドに定義されているものと同じで、工場出荷状態の無線APのビーコンの待ち受けに使用します。
Note
AWC-SCを使用する無線バンドでは、他のVAPは自動的に無効に設定されます。