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個別設定の変更
AP共通設定選択
変更の適用


ここでは無線APの個別設定について説明します。

Note
無線APの「LLDP、イーサネット設定、HTTP/HTTPS設定」の設定は、無線APのWeb設定画面にて行います。「無線APのWeb設定画面からの変更」に記載されている手順で設定してください。
なお、無線APのWeb設定画面で設定する項目の説明は、弊社Webページ掲載の「AT-TQシリーズ リファレンスマニュアル」をご覧ください。
Note
AWCプラグインのWeb管理画面上で設定されたAP共通設定・個別設定は無線APに即座に適用されません。無線APに適用されるタイミングは以下の通りです。

  ・ 無線APが管理下に入ったとき
  ・ 無線APへの設定適用を実施したとき
  ・ 無線APへの設定適用のスケジュールが実施されたとき
無線AP個別設定画面は下記の方法で表示できます。


個別設定の変更

表 1:無線AP個別設定
項目名
説明
コンテンツ欄上部
無線AP名 無線AP名が表示されます。
AP本体
AP共通設定
無線APのAP共通設定の変更が行えます。クリックすると「AP共通設定選択」ダイアログが表示されます。登録済みのAP共通設定の中から使用するAP共通設定をリストの中から選択し「保存」ボタンをクリックします。
詳細については、後述の「AP共通設定選択」をご覧ください。
緊急用VAPを使用しない AP共通設定にて緊急用VAPが設定されている際、該当の無線APで緊急用VAPを使用しない場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
ユーザー設定 個別の無線APに対して、Web設定画面にログインするためのログインユーザー名、ログインパスワードを設定するか否かを選択します。ユーザー設定を有効にすると、「ログインユーザー名」、「ログインパスワード」、「ログインパスワード(確認)」欄が表示されます。
ログインユーザー名
無線APのWeb設定画面にログインする際に使用するユーザー名を入力します。
1~12文字の半角英数字で入力し、ユーザー名は英字から始まる必要があります。
Note
管理下APに対して共通設定と個別設定の両方でログインユーザー名とログインパスワードを設定している場合、個別設定での指定が反映されます。
ログインパスワード
無線APのWeb設定画面にログインする際に使用するパスワードを入力します。
0~32文字の半角英数または記号(スペース " $ : < > ' & * を除く)を入力します。
大文字小文字は区別されます。
入力したパスワードは「●」で表示されます。
Note
管理下APに対して共通設定と個別設定の両方でログインユーザー名とログインパスワードを設定している場合、個別設定での指定が反映されます。
ログインパスワード(確認) 確認のため、ログインパスワードを再入力します。入力したパスワードは「●」で表示されます。
無線設定
チャンネル チャンネルの設定変更が行えます。ドロップダウンリストをクリックするとチャンネル選択のポップアップダイアログが表示されます。
WDSモード
WDSを使用する際のモード(ルートAP/サテライトAP)を選択します。
  • 「無効」を選択した場合、WDSを使用しません。
  • 「WDS Parent」を選択した場合、無線APを親(ルートAP)として運用します。
  • 「WDS Child」を選択した場合、無線APを子(サテライトAP)として運用します。
デフォルトは「無効」です。
「WDS Parent」または「WDS Child」を選択した場合、下記の「WDS設定」にWDSの設定項目が表示されます。
Note
本項目は、AT-TQ1402/5403/5403e/6602、AT-TQm1402/5403でのみ表示されます。
送信出力 電波出力強度の設定変更が行えます。
AWC最小送信出力制限 AWC機能による送信出力の最小値をスライダーで設定します。この設定は送信出力を「自動」に設定した場合のみ有効になります。
無線送信の無効化 無線電波の送信を止めるか否かの設定変更が行えます。送受信を止める場合はチェックボックスにチェックを入れます。送受信を行う場合はチェックボックスを空欄にします。
WDS設定
AT-TQ2450/3200/3400/3600/4400/4600/4400e(通常ファームウェア)
WDS一覧
WDS設定の一覧がボックス形式で表示されます。
ボックスには、WDSの無効/有効、接続用無線インターフェースの設定、セキュリティーの設定が表示されます。
+追加
WDSを追加します。
削除アイコン 該当のWDSを削除します。
無線送信 WDSを有効にするか否かを指定します。有効にする場合は「有効」を選択し、無効にする場合は「無効」を選択します。
接続用無線インターフェース
WDSで使用する無線バンドを指定します。
「無線1」は、2.4GHz帯の無線を使用します。「無線2」は、5GHz帯の無線を使用します。
AT-TQ3200では、この項目は表示されず、AP共通設定で指定した周波数帯が使用されます。
MACアドレス WDS接続先の無線APのMACアドレスを指定します。
セキュリティ
WDSの通信における暗号化の認証方式を選択します。
Note
AP共通設定で、WDSが使用する無線インターフェースでIEEE 802.11nを含む通信モードが選択されている場合、「Static WEP」は選択できません。
Note
WDSが使用する無線インターフェースのVAP 1で「WPA Personal」、「WPA Enterprise」を選択している場合のみ「WPA Personal」が選択できます。
  • 「None」は、暗号化を行いません。

  • 「Static WEP」は、固定キーを基にRC4アルゴリズムによる暗号化を行います。個別の認証は行いません。
    「Static WEP」を選択すると、下記の項目が表示されます。

    • キーの長さ:
      WEPキーの強度を選択します。デフォルトは「128bit」です。
      • 64bit:
        16進数では、10桁のWEPキーを直接入力します。ASCIIでは、5文字の半角英数記号を入力し、WEPキーを自動生成します。
      • 128bit:
        16進数では、26桁のWEPキーを直接入力します。ASCIIでは、13文字の半角英数記号を入力し、WEPキーを自動生成します。

    • キーのタイプ:
      WEPキーの生成方法を選択します。デフォルトは「16進数」です。
      • ASCII:
        任意の文字列からWEPキーが自動生成されます。入力されるWEPキーの大文字・小文字は区別されます。
      • 16進数:
        16進数(0~9、A~F、a~f)でWEPキーを直接入力します。入力されるWEPキーの大文字・小文字は区別されません。

    • セキュリティーキー:
      「キーの長さ」と「キーのタイプ」に合わせてWEPキーを入力します。

  • 「WPA Personal」は、共通の事前共有キーを基に個別のキーを生成、アクセスポイント間で認証と暗号化を行います。
    「WPA Personal」を選択すると、下記の項目が表示されます。
    • SSID:
      WDS接続で使用するネットワーク名(SSID)を1~32文字の半角英数記号で入力します。
    • セキュリティーキー(WPA-PSK):
      事前共有キーを8~63文字の半角英数記号で入力します。
AT-TQ1402/5403/5403e/6602、AT-TQm1402/5403
WDS一覧
WDS設定の一覧がボックス形式で表示されます。
ボックスには、WDSの無効/有効、接続用無線インターフェースの設定、セキュリティーの設定が表示されます。
無線設定にてWDSモードを「WDS Parent」または「WDS Child」に設定した帯域ごとのWDS設定が作成されます。
無線送信 WDSを有効にするか否かを指定します。有効にする場合は「有効」を選択し、無効にする場合は「無効」を選択します。
WDSモード
WDSのモード(ルートAP/サテライトAP)を表示します。
  • WDS Parent:
    無線APを親(ルートAP)として運用します。
  • WDS Child:
    無線APを子(サテライトAP)として運用します。
SSID 該当のWDS接続に用いるSSIDを設定します。
接続用無線インターフェース
WDSで使用する無線バンド(無線1、無線2、無線3)を表示します。
Note
WDS設定の番号(WDS 1/WDS 2/WDS 3)と無線バンドの番号(無線1、無線2、無線3)は必ずしも同じではありません。WDSを有効に設定した無線バンドから順にWDS設定の番号が割り当てられます。
セキュリティ
WDSの通信における暗号化の認証方式を選択します。
  • 「None」は、暗号化を行いません。

  • 「WPA Personal」は、共通の事前共有キーを基に個別のキーを生成、アクセスポイント間で認証と暗号化を行います。
    「WPA Personal」を選択すると、下記の項目が表示されます。
    • WPAバージョン:
      使用するWPAバージョンを選択します。
      「WPA2」のみ、または「WPA2」と「WPA」の両方を選択することができます。「WPA」のみを選択することはできません。
      デフォルトは「WPA2」です。
      WPAとWPA2が混在する環境では、両方を選択します。無線ネットワークから見たセキュリティーは、WPAと同じレベルになります。
      Note
      WPAは、IEEE 802.11iのドラフト段階における機能の実装です。WPA2は、IEEE 802.11iが正式なものとなったあとの、IEEE 802.11iの必須機能のすべての実装です。
    • 暗号化プロトコル:
      「CCMP」のみ、または「CCMP」と「TKIP」の両方を選択することができます。
      デフォルトは「CCMP」です。
      「TKIP」は、WEPと同様にRC4で暗号化しますが、暗号キーは無線クライアントごとに異なったものとなり、また一定回数使用すると、新たなものに変更されます。
      「CCMP」は、米国商務省の承認した標準技術を用いた暗号化を行います。この暗号化方式は、強力なアルゴリズムを持ちます。
      Note
      WPA規格では、TKIPは必須項目、CCMPはオプション項目ですが、TKIP、CCMPとも実装しています。
    • 管理フレーム保護:
      管理フレームを保護するか否かを指定します。保護する場合は「有効」、しない場合は「無効」を指定します。デフォルトは「有効」です。
      Note
      本バージョンでは、WDS用VAPにて管理フレーム保護を「有効」にすることは未サポートとなります。
    • ブロードキャストキー更新間隔:
      VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔を設定します。0~86400(秒)の値で入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。

Note
無線APのWeb設定画面からWDS設定済みの無線APをAWCプラグインの管理下に追加する場合は、AP共通設定を選択し、適用する前に、個別設定によりWDSの設定を再度行う必要があります。
WDS設定が完了する前にAP共通設定を適用した場合、既存のWDSの設定が無効になり、AWCプラグインから管理できなくなる場合があります。
詳しくは、「WDSによるネットワーク間のブリッジ」をご覧ください。
Note
デュアルバンドAT-TQシリーズ(SDN/OpenFlow対応ファームウェア)ではWDS設定は未サポートとなります。
Note
WDSが設定されている無線インターフェース上でWeb認証を使用しないでください。

AP共通設定選択

■ 表示1

表 2:AP共通設定一覧
項目名
説明
AP共通設定を検索
検索したいキーワードを入力します。
検索後、すべてが表示されているリストに戻る場合は空欄にしてEnterキーを押下します。
Note
大文字小文字を区別しますのでご注意ください。
Note
複数の内容を含む項目の中の区切り文字(「ネットワーク:エリア」の「:」など)は検索対象になりません。ただし、文字列として使用している場合は検索できます。
Note
本ダイアログの検索ではAP共通設定一覧画面と同様のものが検索可能です。
設定名 AP共通設定の設定名が表示されます。
設定タイプ
AP共通設定の設定タイプが表示されます。
  • AT-TQシリーズ
    • Dual[11ax]
      デュアルバンドの802.11ax対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ6602)
    • Tri[11ac Wave2]
      トライバンドの802.11ac Wave2対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ5403/AT-TQm5403)
    • Tri[11ac Wave2] with External Antenna
      トライバンドの802.11ac Wave2対応モデルの屋外用または外部アンテナ使用時の設定に使用します。(AT-TQ5403e)
    • Dual[11ac Wave2]
      デュアルバンドの802.11ac Wave2対応モデルの屋内用の設定に使用します。(AT-TQ1402/AT-TQm1402)
    • Dual[11ac]
      デュアルバンドの802.11ac対応モデルの屋内用の設定に使用します。(AT-TQ4400/AT-TQ4600/AT-TQ4400e)
    • Dual[11n]
      デュアルバンドの802.11n対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ2450/AT-TQ3400/AT-TQ3600)
    • Single
      シングルバンドの802.11n対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ3200)
    • 11ac with External Antenna
      デュアルバンドの802.11ac対応モデルの屋外用または外部アンテナ使用時の設定に使用します。(AT-TQ4400e)

  • AT-TQシリーズ(SDN/OpenFlow対応ファームウェア)
    • Tri[11ac Wave2]
      SDN/OpenFlow対応モードを適用したトライバンドの802.11ac Wave2対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ5403)
    • Dual[11ac]
      SDN/OpenFlow対応ファームウェアを適用したデュアルバンドの802.11ac対応モデルの設定に使用します。(AT-TQ4400/AT-TQ4600)
    • Tri[11ac Wave2] with External Antenna
      SDN/OpenFlow対応モードを適用したトライバンドの802.11ac Wave2対応モデルの屋外用または外部アンテナ使用時の設定に使用します。(AT-TQ5403e)
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番号 ページ番号です。
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■ 表示2

表 3:AP共通設定 設定内容
項目名
説明
表示2の上部 AP共通設定の設定名と設定タイプが表示されます。
カントリーコード AP共通設定のカントリーコードが表示されます。
シリーズ 無線APのシリーズが表示されます。
無線1 / 無線2 / 無線3
リストで選択したAP共通設定の無線1、無線2、無線3の設定情報を確認できます。
無線1、無線2、無線3の括弧内は設定されているモードが表示されます。無線1、無線2、無線3のタブをクリックすると、選択した無線バンドの設定の概要を確認できます。選択されている帯域の名前には赤色の下線が表示されます。
無線送信 無線電波を送受信する設定の場合は「有効」、送受信しない設定の場合は「無効」が表示されます。
モード 設定しているモード(通信プロトコル)が表示されます。
VAP VAPの番号が表示されます。
SSID VAPに設定されているSSIDが表示されます。
VLAN ID VAPに設定されているVLAN IDが表示されます。
有効/無効 VAPが有効か無効かが表示されます。
セキュリティ VAPに設定されているセキュリティーが「None」、「Static WEP」、「WPA Personal」、「WPA Enterprise」のいずれかで表示されます。
「選択」ボタン リストで選択したAP共通設定に変更します。
「キャンセル」ボタン AP共通設定の変更を止めます。


変更の適用

設定を変更し、すぐに無線APに適用する場合は、個別設定の保存後に「無線APへの設定適用」を行います。
無線APへの設定適用は、下記の手順で行います。
  1. AWCプラグインのメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」をクリックします。

  2. 設定を適用する無線APの列のチェックボックスにチェックを入れます。

  3. コンテンツ欄右上のスパナアイコンにマウスオーバーし、表示されるメニューから「設定適用」をクリックします。

  4. 「設定適用」ダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリックします。

  5. 完了のメッセージが表示されたら「閉じる」ボタンをクリックします。
Note
「設定適用」のサポート台数は350台です。

決まった時間に変更を適用したい場合は、設定適用のスケジュールを登録してください。
無線APへの設定適用のスケジュールの登録については「スケジュールの登録、編集、削除」をご覧ください。



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