起動時に管理対象機器(ターゲットホスト)の IP アドレスかホスト名を指定した場合、ADV が指定された機器の機種を自動的に判別し、対応する機種のフロントパネル図を表示します(機種によっては、フロントパネルとリアパネルの両方が表示されるものもあります)。この画面をパネルウィンドウと呼びます。このウィンドウが ADV のメイン画面であり、ほとんどすべての操作はここから行います。
パネルウィンドウ
ウィンドウのサイズは自由に変更できます。変更後の大きさは終了時に(IP アドレス単位で)保存され、次回起動するときまで保持されます。
Note
日本語が正しく表示されない場合は、「設定」→「オプション」の「表示」タブで、受信データのエンコーディングを正しい設定に変更してください。
パネルウィンドウのメニューバーには、すべての機器に共通のメニュー項目に加え、各機種固有のメニューも表示されます。たとえば、対象 機器がルーターであれば「ルーティング」メニュー、VLAN 対応スイッチであれば「VLAN」メニューなどが追加表示されます。
フロントパネル上のポートや電源の絵もメニューとしての意味を持っています。これらのパーツを右クリックすると、プルダウンメニューが表示され、メニューバーから項目を選択するのと同じようにダイレクトに項目を指定できます。
各機種固有のメニューや機能については、「機種別ガイド」を参照してください。
パネルウィンドウの下半分には、管理対象機器に関する基本的な情報(MIB-II system グループの情報)が表示されます。表示される情報は、以下のとおりです。
MIB 変数 sysName の内容を表示します。通常この MIB 変数には、対象エージェントに付けられた管理上の名前が設定されています。
MIB 変数 sysLocation の内容を表示します。通常この MIB 変数には、対象エージェントが設置されている場所が設定されています。対象となるエージェントの Location 管理に役立ちます。
MIB 変数 sysContact の内容を表示します。通常この MIB 変数には、対象エージェントに何らかのトラブルが発生した場合の連絡先が設定されています。トラブル時の連絡先は、このフィールドを見れば、一目でわかります。
Note
通常、上記 3つの変数の内容は、各機器の管理者が設定するものです。管理者がこれらを設定していない場合は、何も表示されないことがあります。
MIB 変数 sysDescr の内容を表示します。通常この MIB 変数には、対象エージェントがどのような機器であるかが設定されています。このフィールドを見れば、操作対象が正しいかどうかを判断できます。
パネルウィンドウの最下部には、ADV からユーザーに対するメッセージが表示されます。