AlliedView NMS Standard Edition: インストールガイド
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7 トラブルシューティング

インストール後、サーバー環境が正常に動作しない場合の対処法について説明します。

7.1 Web サーバーと接続できない

[現象]
  1. NetManager のホームページが表示できない。
  2. ログインすると「ページを表示できません」と表示される。
  3. マップを起動すると、「マップのファイル(*.smm)が見つかりませんでした。」とダイアログが表示される。
[原因]
  1. PC が起動していません。または、Web サーバーが停止しています。
  2. IIS の設定が正しく行われていません。
[対処法]
  1. PING を送信し応答があることを確認してください。
  2. 他の Web ページが表示できることを確認してください。
  3. IIS の設定を確認してください。
    1. 「Default.htm」がデフォルトドキュメントに指定されていることを確認してください。
    2. 「NetManager」仮想ディレクトリが正しく登録されていることを確認してください。
    3. 上記仮想ディレクトリのプロパティにおいて、「HTTP ヘッダー」に拡張子「sm1」「smm」が登録されていること確認してください。
  4. Windows ファイアウォールが有効のとき、「World Wide Web」が例外リストでチェックされているか確認してください。

7.2 リモート PC と接続できない

[現象]

ビューアーのログインで以下のメッセージが表示される。
「サーバーとの通信に失敗しました。(AlliedTelesis\SwimManager: code=0x800706ba)」

[原因]
  1. リモート接続先が見つかりません。接続先 PC が起動していないか、名前が誤っています。
  2. ユーザーアカウントの認証ができません。
  3. アカウントが Guest に変換されています。
[対処法]
  1. PING を送信し、応答があることを確認してください。
  2. サーバー PC で、リモート接続時のユーザーアカウントに対して共有フォルダーを公開し、同フォルダーが接続元 PC からアクセスできることを確認してください。
  3. 接続先 PC でユーザーアカウントを確認してください。
    1. アカウント、パスワードを再設定します。
    2. パスワードが「次回ログオン時にパスワードの変更が必要」になっていないかチェックします。
  4. 以下の手順で、ローカルユーザーが Guest として認証される設定になっていないか確認してください。
    1. Windows スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。
    2. 「gpedit.msc」と入力して、Enter キーを押下します。
    3. MMC コンソールのツリーから「ローカルコンピューターポリシー」→「コンピューターの構成」→「Windows の設定」→「セキュリティの設定」→「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」を選択します。
    4. 右ペインから「ネットワークアクセス: ローカルアカウントの共有とセキュリティ モデル」をダブルクリックします。
    5. リストボックスで、「クラシック: ローカルユーザーがローカルユーザーとして認証する。」を選択し、「OK」をクリックします。
    6. PC を再起動します。
  5. Windows ファイアウォールが有効のとき、「Windows Management Instrumentation」または「WMI」が例外リストでチェックされているか確認してください。

  6. グループ ポリシー オブジェクト」の設定をしてください。

7.3 ユーザーアカウントが拒否される

[現象]

ビューアーのログインで以下のメッセージが表示される。
「サーバーとの通信に失敗しました。(AlliedTelesis\SwimManager: code=0x80070005)」

[原因]
  1. ユーザーアカウントの設定に誤りがあります。
  2. ビューアー PC の OS がサポート対象外です。
  3. ビューアー PC の OS に、Administrator 権限のないユーザーアカウントでログオンしています。
  4. ビューアー PC が、サーバー PC と同じドメインまたはワークグループに参加していません(正常にログインできないことがあります)。
[対処法]
  1. サーバー PC で、リモート接続時のユーザーアカウントに対し、共有フォルダーを公開し、同フォルダーが接続元 PC からアクセスできることを確認してください。
  2. サーバー PC でユーザーアカウントを確認してください。
    1. アカウントおよびパスワードを再設定してください。
    2. WMI コントロールで、名前空間 AlliedTelesis\SwimManager に対し、利用するユーザーアカウントにアクセス許可があるか確認してください。
  3. Windows 2000 以前の OS (例: Windows Me)ではログインできません。対応 OS からログインを行ってください。
  4. ビューアー PC の Windows にログオンしているユーザーに Administrator 権限があることを確認してください。
  5. サーバー PC と同じドメインに参加しているビューアー PC からリモート接続する場合、以下のいずれかの方法でログインしてください。
    1. サーバー PC で、WMI コントロールで名前空間 AlliedTelesis\SwimManager にアクセス許可を設定したユーザーアカウントがサーバー PC のローカルアカウントで、そのローカルアカウントを使用してログインする場合、ユーザー名、パスワードのほかに、「ドメイン名」にサーバー PC 名を指定してログインすることで接続できる場合があります。
    2. ドメインのユーザーアカウントを利用する場合は「現在のユーザーでログイン」でログインしてください。
  6. サーバー PC とビューアー PC を、同じドメインまたはワークグループに参加させるよう設定してください(同じドメインに所属している場合、ビューアー PC からは、ドメインのユーザーアカウントを利用してログインできます)。
  7. サーバー PC と同じワークグループに参加しているビューアー PC からリモート接続する場合、以下の方法を実行すると、現象が解決する場合があります。
    1. ビューアー側 PC に、そのサーバーで作成したユーザーと同じ名前・同じパスワードで Administrators グループのユーザーを作成し、そのユーザーでビューアー側 PC にログオンし、リモート接続を行ってください。
    2. 接続できない場合、さらに、サーバー側 PC で、ANM 用のユーザーでログインし、アプリケーション版のサーバーを起動してから、リモート接続を行ってください。

7.4 ANM サーバーと接続できない

[現象]

ビューアーのログインで以下のメッセージが表示される。
「サーバーとの通信に失敗しました。(AlliedTelesis\SwimManager: code=0x00000000)」

[原因]
  1. ANM サーバーが起動していません。
  2. ANM サーバーが正常に動作していません。
[対処法]
  1. コントロールパネル「ネットワーク監視機能のシステム設定」で「サーバー状態」を確認してください。
  2. NetManager を終了し、PC を再起動してください。

7.5 マップが起動できない

[現象]

マップを起動すると、以下のメッセージダイアログが表示される。
『共有フォルダー maps が見つかりませんでした。「マップフォルダーの共有設定」を参照してください。ローカルディレクトリを保存先とします。』

[原因]
  1. maps ディレクトリがネットワーク共有されていません。
  2. maps ディレクトリの共有名が「maps」になっていません。
  3. maps ディレクトリに対するアクセス権がありません。
[対処法]
  1. 「サーバー環境の設定」→「共有フォルダーの設定」を参考に、サーバー上の maps ディレクトリを共有するように設定してください。
  2. サーバー PC とビューアー PC の両方で、「コントロールパネル」→「Windows ファイアウォール」→「例外」タブの「ファイルとプリンタの共有」がチェックされていることを確認してください。

7.6 Web Option に接続できない

[現象]

Web Option にログインすると、「0x80041003 アクセスは拒否されました SWbemLocator 」と表示される。

[原因]
  1. Web のセキュリティの設定が正しく行われていません。
  2. WMI のユーザーアカウントの設定が正しく行われていません。
[対処法]
  1. 匿名アクセス許可の設定を確認してください。
    1. 「NetManager」仮想ディレクトリを選択し、プロパティを表示します。
    2. 「ディレクトリ セキュリティ」タブを選択し、「認証とアクセス制御」の「編集」をクリックします。
    3. 「匿名アクセスを有効にする」のチェックを外します。(*1)
    4. OK をクリックします。
  2. WMI コントロールで、名前空間 AlliedTelesis\SwimManager に対し、利用するユーザーアカウントにアクセス許可があるか確認してください。
  3. 「Windows プログラムの有効化または無効化」「Internet Information Service」「World Wide Web サービス」「アプリケーション開発機構」で、「.NET 拡張機能」「ASP」「ASP.NET」「ISAPI フィルター」「ISAPI 拡張機能」がチェックされていることを確認してください。
    また、仮想ディレクトリ「NetManager」があること、その下の「Web」がアプリケーションとして追加されていることを確認してください。

(*1) 「匿名アクセスを有効にする」をチェックした場合は、その下のユーザー名に対し、WMI のアクセス許可設定を行ってください。

7.7 ビューアーからマップが起動できない

[現象]

ビューアーからマップを起動したとき「マップのファイル(*.smm)が見つかりませんでした。」とダイアログが表示されマップが開けない。

[原因]
  1. レジストリ情報が壊れています。
  2. Default.smm ファイルがないか壊れています。
  3. IIS のセキュリティ設定に問題があります。
[対処法]
  1. ANM を再インストールしてください。
  2. 「a href="N55436">ディレクトリの設定」を参照し、IIS で拡張子「smm」に MIME の設定を行ってください。

7.8 リモート接続でマップが起動できない

[現象]

ビューアーをリモート接続しているときにマップを起動すると、「セキュリティのためにサイトを登録してください」という内容のメッセージダイアログが表示される。そのあとマップ表示の URL を登録すると、IE が終了し、マップを再び起動しようとしても「すでに起動しています」と表示され起動できない。

[原因]

マップの起動に失敗したためです。

[対処法]

ビューアーを再起動し、そのあとにマップを起動してください。

7.9 ビューアーを起動できない

[現象]

OS のユーザーアカウント制御(UAC)が有効なとき、ビューアーを起動すると「NetManager.sm1」を開くか保存するかを示すダイアログが表示され、どれを選択してもビューアーを実行できない。

[原因] OS のユーザーアカウント制御(UAC)が有効な場合、ビューアーを起動するには管理者権限が必要です。
[対処法]
  1. リモート接続の場合、IE を「管理者権限として実行」で起動したあと、ビューアーを起動してください。
  2. ローカル接続の場合、以下のいずれかの方法で実行してください。
    1. ANM サーバーのタスクトレイアイコンを右クリックし、表示されるメニューからビューアーを起動します。
    2. スタートメニューの「ネットワーク監視(ビューアー)」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
    3. スタートメニューの「ネットワーク監視(ビューアー)」を右クリックし、「プロパティ」を選択し、「ネットワーク監視(ビューアー)のプロパティ」ダイアログで「詳細設定」をクリックすると、「詳細プロパティ」ダイアログが表示されるので、「管理者として実行」チェックボックスにチェックを入れ「OK」をクリックします。
  3. 64ビット OS の場合、起動する IE が 32ビット版であることを確認してください。
  4. ビューアーを ANM サーバーと同じ PC 上で使用している場合は、「Internet Explorer の設定」の設定内容を確認してください。

    ビューアーを ANM サーバーとは異なる PC で使用している場合は、「Internet Explorer の設定」→「アクティブコンテンツの設定」の設定内容を確認してください。

7.10 ビューアー側 IE でローカルイントラネットゾーンとして認識されない

[現象]

接続しようとしているサーバーが、ビューアー側 IE でローカルイントラネットゾーンとして認識されない。

[原因]

ビューアー環境が正しく設定されていません。

[対処法]

Internet Explorer の設定」の「信頼済みサイトの設定」、「メニューバーの設定」に従って設定を行ってください。Web サイトの設定では、「このゾーンのサイトにはすべてのサーバーの確認(https)を必要とする」のチェックがはずれていることを確認してください。

7.11 ビューアーをインストールできない

[現象]

リモート PC の IE から「ログイン」をクリックしても、ビューアーをインストールできず、ログイン画面が表示されない。

[原因]
  1. ビューアー環境の設定が正しく行われていません。
  2. ビューアー PC が、サーバー PC と同じドメインまたはワークグループに参加していません。
[対処法]
  1. Internet Explorer の設定」の「信頼済みサイトの設定」、「メニューバーの設定」の設定内容を確認してください。
  2. サーバー PC とビューアー PC を、同じドメインまたはワークグループに参加させるよう設定してください(同じドメインに所属している場合、ビューアー PC からは、ドメインのユーザーアカウントを利用してログインできます)。

7.12 リモート接続で切断される

[現象]

ワークグループ環境でリモート接続しているとき、ビューアーが接続されたまま放置してしばらく経ってからビューアーを操作すると、「サーバーとの通信に失敗しました(PUT)」または「サーバーとの通信に失敗しました(GET)」というメッセージが表示される。

[原因]

ワークグループ環境で、クライアント OS にログオンしているアカウントがサーバー側に存在しません(ユーザー名・パスワードが同じアカウントです)。

[対処法]

以下のいずれかの方法を行ってください。

  1. サーバー側に作成した ANM 用のアカウント(ユーザー名・パスワードが同じで「Administrators グループ」に所属しているもの)をクライアント側にも作成します。そのアカウントで Windows にログオンします。「ネットワーク監視(ビューアー)」でサーバーに接続するときもそのアカウントを使用して接続します。
  2. クライアント OS にログオンするときに使用するアカウントをサーバー側にも作成します(ユーザー名・パスワードが同じで「Administrators グループ」に所属しているもの)。

7.13 リモート PC と接続できない

[現象]

サーバーに接続してもログインダイアログが出ずログインできない。「サーバーとの接続に失敗しました。(AlliedTelesis\SwimManager: code=80070005)」と表示されログインできない。ログインできてもログが表示されない。

[原因]

NetManager に必要な通信が、Windows ファイアウォール で拒否されている。
UAC のリモート制限により、リモートアクセスが制限されている。

[対処法]

Windows ファイアウォール が有効な場合

  1. Windows ファイアウォールで必要な通信を許可する(以下は、Windows Vista SP1 で導入された「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」での説明となります。Windows Vista SP なしでは「Windows ファイアウォールの設定」で同様の設定を行ってください)。

    「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」で、以下の通信を「許可」します。手順は以下のとおりです(これは、Windows 7 の場合です)。

    1. 「ローカルコンピューターのセキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の「プロパティ」で、(変更したいプロパティの)「受信接続」が「ブロック(既定)」 / 「送信接続」が「許可(既定)」となっていることをご確認ください。
    2. 「受信の規則」で「World Wide Web サービス (HTTP トラフィック)」を選択・ダブルクリックし、「World Wide Web サービス (HTTP トラフィック)のプロパティ」ダイアログを表示します。「全般」タブで、「有効」チェックボックスにチェックを入れます。「詳細設定」タブの「プロファイル」を、適用したいものにチェックを入れます。
    3. 「Windows Management Instrumentation (DCOM 受信)」「Windows Management Instrumentation (WMI 受信)」「Windows Management Instrumentation(非同期受信)」についても、上記と同様に操作します。

  2. Windows ファイアウォール を無効にする

    「コントロールパネル」「システムとセキュリティ」「Windows ファイアウォール」「Windows ファイアウォールの有効化または無効化」を選択し、変更したいプロファイルについて「Windows ファイアウォールを無効にする」を選択します。

ユーザーアカウント制御が有効な場合

  1. Windows ドメインに参加している場合(サーバー PC、ビューアー PC ともにドメインに参加する必要があります。
    ※どちらかの PC がドメインに参加しているだけでは、リモート接続できません。)

    NetManager のリモート接続用に使用するユーザーを「Domain Admins」グループに追加します。こうすることで、UAC が有効のままでも、リモート接続できるようになります。

  2. Windows ドメインに参加していない場合

    ユーザーアカウント制御のリモート制限を無効にするか、ユーザーアカウント制御を無効にします。

    ユーザーアカウント制御のリモート制限を無効にするには、マイクロソフト社のページをご参照ください。

    https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/951016/

    1. Windows Vista の場合は、回避策の「Fix it」を実行してください。
    2. Windows Vista 以外の OS の場合は、回避策の「自分で解決する」の手順に従ってください。

上記設定を行ったのち、サーバー PC / ビューアー PC ともに再起動する必要があります。

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