「ファイル情報」定義は、管理対象機器に転送するファイルを指定するための設定項目です。
「操作」定義で「バージョン確認」、「フラッシュ上ファイルの削除」、「転送処理の実行」、「転送後サイズの確認」、「ライセンスの付与」、「再起動処理」のいずれにもチェックを付けていない場合、「ファイル情報」定義は使用されません。
ファイル転送に外部サーバー(SAC が動作しているのとは別のコンピューター上の HTTP/TFTP/FTP サーバー)を使う場合、「ファイル情報」定義で指定するファイルは該当サーバーのルートディレクトリーにあるものとみなされます。
Note
各指定のファイル名の指定は、参照ボタンによるダイアログを使用して指定してください(直接パスを入力しないでください)。また、ファイル名の指定と同時に指定されたファイルは「サーバー設定」の「ルートディレクトリ」で指定されたディレクトリにコピーされます。したがって、異なるファイル情報定義で同じファイル名を指定した場合には後から指定したファイルで上書きされます。実行後に「ルートディレクトリ」にコピーされるのではありませんのでご注意ください。
「ファイル情報」定義
「ファイル情報」定義(SwitchBlade 7800S, 5400Sの場合)
設定項目は以下のとおりです。
弊社配布のファームウェアセットの中身をすべて転送したい場合、本ボタンをクリックしてください。ファイル選択ダイアログでファームウェアセットに含まれている .ini ファイルを指定すると、「ファームウェア設定」「パッチファイル設定」「ヘルプファイル設定」の各欄が自動的に埋まります。
このとき、iniファイルに記述されているファームウェア、パッチファイル、ヘルプファイルが、「サーバー設定」の「ルートディレクトリ」で指定されたディレクトリーにコピーされます。
Note
ファームウェアセットに含まれるファイルはすべて同じディレクトリーに置いてください。
転送するファームウェアファイル(リリースファイル)(拡張子: .rez、.img、.pkg、.bin、.tgz)を指定します。「参照」ボタンを押すと、ファイル選択ダイアログから指定できます。拡張子が .rez のファイルでも「バージョン」が自動で埋まらないものもあります。その際は手で入力してください。
「バージョン」欄には必ずなんらかの文字列を入力してください(空欄のままだと定義を保存できません)。
「操作」定義の「バージョン確認」にチェックを付けていない場合、同欄は使用されませんので任意の文字列を入力してかまいません。
「バージョン確認」にチェックを付けている場合は、機器のコンソールからSHOW DIAGまたはSHOW SYSTEMを実行したときに表示される「Version 4.1.4J B03」のような文字列から「Version 」を除いた部分(ここでは「4.1.4J B03」)を入力してください。
「機器へ設定する」にチェックを入れるとSET INSTALLコマンドを実行します。ファイル転送後、またはサイズ比較後にファイルを有効化します。
また、機種にSwitchBlade 7800S、SwitchBlade 5400Sを選択していると、以下の設定を行うことが可能になります。
転送したファームウェアファイルをactive側primaryに設定します。
転送したファームウェアファイルをactive側secondaryに設定します。
転送したファームウェアファイルをactive側slot0に設定します。
転送したファームウェアファイルをactive側slot1に設定します。
active側の設定と同様に、standby側の指定された場所にファームウェアファイルを設定します。
ファームウェアを機器へ設定する際のオプション「pref」または「temp」はパッチファイルを機器へ設定する際のオプションと同じものを選択してください。
Note
拡張子が .rez のファイルの「ファイルサイズ」は、機器に転送した後のファイルサイズです。転送前のサイズではありませんのでご注意ください。
「機器へ設定する」にチェックを入れるとSET INSTALLコマンドを実行します。ファイル転送後、またはサイズ比較後にファイルを有効化します。
パッチファイルを機器へ設定する際のオプション「pref」または「temp」はファームウェアを機器へ設定する際のオプションと同じものを選択してください。
Note
パッチファイルの「ファイルサイズ」は、機器に転送した後のファイルサイズです。転送前のサイズではありませんのでご注意ください。
「機器へ設定する」にチェックを入れるとSET CONFIGコマンドを実行します。ファイル転送後、またはサイズ比較後にファイルを有効化します。
また、機器にSwitchBlade 7800S、SwitchBlade 5400Sを選択していると、以下の設定を行うことが可能になります。
active側もしくはstandby側どちらかのprimary/secondary/slot0/slot1に転送したコンフィグファイルを有効化することができます。
運用中のMCの内容を指定したMCにコピーします。本項目は「機器へ設定する」でactive側のprimaryを選択しているときだけ使用できます。
Note
slot0, slot1はMCの物理的箇所を示します。そのため、指定したslotがactive側primaryを指す場合がありますが、その場合には同期実行は失敗しますのでご注意ください。
コピーされる内容についてはSwitchBladeの運用コマンドリファレンス「synchronize」の項を参照してください。
「設定前に使用していたファイルを削除する」にチェックを入れると、ファイルを有効化した後、以前使用していたコンフィグファイルを削除します。
設定前に使用していたファイルの削除には、以下の2つの削除タイミングを指定できます。
「設定後に削除」にチェックを入れると、転送したコンフィグファイルの有効化を正常に行った直後に、以前使用していたコンフィグファイルを削除します。
「再起動後に削除」にチェックを入れると、転送したコンフィグファイルの有効化を行い、機器の再起動後に、以前使用していたコンフィグファイルを削除します。
上記以外のファイルを転送したいときは、本チェックボックスにチェックを付け、「追加」ボタンを使って「その他ファイル一覧」にファイルを追加してください。