SwimView: MIB ブラウザ ユーザーズガイド
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3.1 MIBツリーパネル

メインウィンドウの左半分を占めるのが、MIB の構造を示す MIBツリーパネルです。MIBツリーパネルは「標準MIBツリー」、「パーソナルMIBツリー」の 2 つのタブからなり、それぞれ、実際の MIBファイルの構造、ユーザーが定義した仮想的な MIBツリーの構造を示します。

パーソナルMIBツリー機能では、現実の MIBツリーの中から特に着目したいオブジェクトだけを選択してユーザーオリジナルの MIBツリーを定義できます。この機能は、巨大な標準MIBツリーから不要な枝(情報)を刈り取ることにより必要な情報を把握しやすくし、障害調査、定期検査等に威力を発揮します。

3.1.1 標準MIBツリータブ

標準MIBツリータブには、環境設定で指定された MIBファイルの情報にもとづいて MIBツリーが表示されます。このタブは、MIB 全体に対して操作を行う場合に便利です。

標準MIBツリータブ
標準MIBツリータブ

3.1.2 パーソナルMIBツリータブ

パーソナルMIBツリータブには、ユーザーが独自に定義したMIBツリーが表示されます。これは、標準MIBツリーから、必要とするMIB 変数のみを集めたもので、特定の変数だけに注目したい場合に便利です。

パーソナルMIBツリータブ
パーソナルMIBツリータブ

パーソナルMIBツリータブは、デフォルトでは空の状態です。パーソナルMIBツリーは、以下の手順で作成してください。

  1. 最初にターゲットホストをパーソナルMIBツリーにコピーします。
    1. 標準MIBツリータブ上でターゲットホストのアイコンを選択し、「編集」メニューの「コピー」を実行する。選択時に「Shift」や「Ctrl」キーを押しながらクリックすると複数のホストを選択できます。
    2. パーソナルMIBツリータブに移動し、ホストを貼り付けたい場所をマウスで選択します。
    3. 「編集」メニューの「貼り付け」を実行します。
  2. 次に、必要な MIBオブジェクトだけをパーソナルMIBツリーにコピーします。
    1. 標準MIBツリータブ上で目的のMIBオブジェクトを選択し、「編集」メニューの「コピー」を実行する。選択時に「Shift」や「Ctrl」キーを押しながらクリックすると複数のMIBを選択できます。
    2. パーソナルMIBツリータブに移動し、MIB 変数を貼り付けたい場所をマウスで選択します。

      Note
      このとき、ターゲットホストアイコンの下(サブツリー)に貼り付けると、そのオブジェクトは常に該当ホスト上のMIBオブジェクトを指すようになります。一方、ターゲットホストの下以外の場所に貼り付けたオブジェクトは、選択しているターゲットホスト上のオブジェクトと見なされます。

    3. 「編集」メニューの「貼り付け」を実行します。

なお、コピーおよび貼り付けは、ツールバーのアイコンからも行えます。パーソナルMIBツリーから変数を削除するには以下の手順にしたがいます。

  1. パーソナルMIBツリータブ上で削除したいMIB 変数を選択します。
  2. 「編集」メニューの「削除」を選択します。

Note
標準MIBツリーに対して、貼り付けや削除を行うことはできません。

3.1.3 ターゲットデバイスの指定

MIB 操作の対象となるデバイス(ターゲットデバイス)は、 次のようにして選択、切り替えが可能です。

3.1.3.1 標準MIBツリータブ

標準MIBツリータブの最下部には、MIB操作の対象となるエージェントの一覧が表示されます。対象エージェントの指定は「ファイル」メニューの「環境設定」サブメニューで行います。ツリーには複数のエージェントを加えることができます。

複数のエージェントをツリーに表示させておくと、MIBツリーを使って情報の取得/設定を行うときに、エージェントの切り替えをすばやく行えます。

対象エージェントの切り替えは、MIBツリーパネル上のエージェント名をクリックすることによって行います。MIB 変数に対する操作を行う前に、任意のエージェントをクリックすると、それ以降の操作はすべて選択したエージェントに対して行われるようになります。現在選択しているエージェントは、ツリーパネル直下のフィールドに表示されます。

3.1.3.2 パーソナルMIBツリータブ

パーソナルMIBツリー上でターゲットホストを選択するには、前述の手順にしたがって、ターゲットホストアイコンを標準MIBツリーからコピーしてくる必要があります。それ以降は、標準MIBツリーと同じように、最後にクリックしたホストが操作の対象となります。現在選択しているエージェントは、ツリーパネル直下のフィールドに表示されます。

ただし、パーソナルMIBツリー上では、ホストアイコンの下(サブツリー)に配置されたオブジェクトは、常に該当ホスト上のオブジェクトと見なされます。

次の図を例にします。ホスト ud-gw の下にあるオブジェクト(ipRouteEntry以下)は常に ud-gw 上のオブジェクトを示します。よって、ud-gw アイコンを選択して「取得」ボタンをクリックすると、ud-gw アイコンの下にあるすべてのオブジェクトの値を取得できます。

一方、最下部近くにある tcp サブツリーはどのホストにも属していないため、最後にクリックしたホスト(一番下の欄に表示されているホスト)が操作対象となります。

ターゲットホストの選択
ターゲットホストの選択

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