特定の機器だけをすばやく管理/操作する場合は、コマンドラインから起動するのが便利です。
コマンドラインから起動するときは、各プラットフォームのコマンドラインインターフェース(コマンドプロンプトやコマンドシェル)上で、次の形式でコマンドを入力します。
SwimView [parameters...]
[parameters...] の部分には、以下のオプションパラメータを指定できます。パラメータを指定しなかった場合は、空のウィンドウで起動します。
管理対象機器(ターゲットホスト)の IPアドレスかホスト名を指定します。
Get コミュニティ名を指定します。
Set コミュニティ名を指定します。
Trap コミュニティ名を指定します。
タイトルバー文字列を指定します。
[Get/Set/Trap] ユーザ名を指定します。
[Get/Set/Trap] セキュリティーレベルを指定します。
[Get/Set/Trap] 認証プロトコルを指定します。
[Get/Set/Trap] 認証パスワードを指定します。
[Get/Set/Trap] 暗号化プロトコルを指定します。
[Get/Set/Trap] 暗号化パスワードを指定します。
[Get/Set/Trap] コンテキスト名を指定します。
SNMPバージョンを指定します。
トラップバージョンを指定します。0 は 1,2,3 すべてを含みます。
Note
上記の書式で起動するためには、SwimView 実行ファイルの置かれているディレクトリーが、コマンドサーチパスに含まれている必要があります。詳細については「インストールガイド」およびシステム付属のマニュアルなどをご覧ください。
管理対象機器(ターゲットホスト)を指定するには、-TargetHost オプションに続けて、IPアドレスかホスト名を指定します。ターゲットホストを指定せずに起動したときは、空のウィンドウで立ち上がります(その場合でも、「ファイル」メニューの「開く」を使って接続先を指定できます)。
たとえば、swimhub というホスト名を持つ機器を管理するには、次のようなコマンドを入力します。
SwimView -TargetHost swimhub
あるいは、IPアドレスで次のように指定することもできます。
SwimView -TargetHost 172.16.99.123
Get コミュニティ名は、SNMPエージェントから情報を取得(Get)するときに使う文字列です。SwimView は、デフォルトの Get コミュニティ名として public を使いますが、対象機器に public 以外の Get コミュニティ名が設定されている場合は、-GetCommunity オプションに続けて対象機器と同じコミュニティ名を指定してください。
たとえば、swimhub というホスト名を持つ機器に「getswim」という Get コミュニティ名が設定されている場合は、次のようにして接続します。
SwimView -TargetHost swimhub -SnmpVersion 1 -GetCommunity getswim
Set コミュニティ名は、SNMPエージェントに対して情報の変更(Set)を指示するときに使う文字列です。SwimView は、デフォルトのSet コミュニティ名として private を使いますが、対象機器に private 以外の Set コミュニティ名が設定されている場合は、-SetCommunity オプションに続けて、対象機器と同じコミュニティ名を指定してください。
たとえば、172.16.99.123 という IPアドレスを持つ機器に、「setswim」という Set コミュニティ名が設定されている場合は、次のようにして接続します。
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 1 -SetCommunity setswim
Trap コミュニティ名は、SNMPエージェントから送られてくるトラップメッセージを受信するときに使う文字列です。SwimView は、デフォルトの Trap コミュニティ名として public を使いますが、対象機器に public 以外の Trap コミュニティ名が設定されている場合は、-TrapCommunity オプションに続けて対象機器と同じコミュニティ名を指定してください。
たとえば、swimhub というホスト名を持つ機器に「trapswim」という Trap コミュニティ名が設定されている場合は、次のようにして接続します。
SwimView -TargetHost swimhub -TrapVersion 1 -TrapCommunity trapswim
SwimView のタイトルバーには、デフォルトで接続先機器のホスト名と IPアドレスが表示されますが、本オプションを使うと、ホスト名の代わりに任意の文字列を表示させることができます。
たとえば、swimhub というホスト名を持つ機器に接続する場合、タイトルバーにホスト名の代わりに「swim」という文字列を表示させたいときは、次のように指定します。
SwimView -TargetHost swimhub -DisplayName swim
Note
空白文字を含む文字列を指定するときはダブルクォートで囲んでください。
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定する場合、ユーザ名を指定する必要があります。
たとえば、172.16.99.123 という IPアドレスを持つ機器に、「SwimView」というユーザ名が設定されている場合は、次のようにして接続します。
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel noAuthNoPriv -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel noAuthNoPriv
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定する場合、セキュリティーレベルを指定する必要があります。セキュリティーレベルには以下の 3種類のうちいずれかを指定します。
以下の例では、認証 / 非暗号化 を指定しています。
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authNoPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authNoPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定し、セキュリティーレベルに「認証 / 非暗号化」または「認証 / 暗号化」が指定されている場合、認証プロトコルを指定する必要があります。認証プロトコルには以下の 2種類があります。
例:
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authNoPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authNoPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authNoPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authNoPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定し、認証プロトコルが指定されている場合、認証パスワードを指定する必要があります。
例:
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authNoPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authNoPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authNoPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authNoPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定し、セキュリティーレベルに「認証 / 暗号化」が指定されている場合、暗号化プロトコルを指定する必要があります。
暗号化プロトコルには以下の2種類があります。
例:
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol DES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol DES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol DES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol DES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol AES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol AES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol AES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol AES -SetPrivPassword PASS5678
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定し、暗号化プロトコルが指定されている場合、暗号化パスワードを指定する必要があります。
例:
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol DES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol DES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol DES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol DES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol MD5 -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol AES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol MD5 -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol AES -SetPrivPassword PASS5678
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel authPriv -GetAuthProtocol SHA -GetAuthPassword PASS1234 -GetPrivProtocol AES -GetPrivPassword PASS5678 -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel authPriv -SetAuthProtocol SHA -SetAuthPassword PASS1234 -SetPrivProtocol AES -SetPrivPassword PASS5678
SNMP バージョンに 3(SNMPv3)を指定する場合、コンテキスト名を指定する必要があります。
例:
SwimView -TargetHost 172.16.99.123 -SnmpVersion 3 -GetUserName SwimView -GetSecurityLevel noAuthNoPriv -GetContextName zxcv -SetUserName SwimView -SetSecurityLevel noAuthNoPriv -SetContextName zxcv
コマンドラインから SwimView を起動する場合、毎回同じパラメータを入力するのは面倒であり、またコマンドラインの文字数制限のためすべてのパラメータを入力できないこともありえます。
このような場合、「パラメータファイル」を使うと、毎回パラメータを入力する手間を省くことができます。
パラメータファイルは、オプションパラメータ(オプション名と値)を一行に一個ずつ記述したプレーンテキストファイル(ファイル名と拡張子は任意)です。コマンドラインでは、「@」の後ろにパラメータファイルの名前を書くことによって、同ファイルを使用することができます。
たとえば、次の内容のファイル「8224xl.cfg」を用意します。
-TargetHost c8224xl -SnmpVersion 1 -TrapVersion 1 -GetCommunity getswim -SetCommunity setswim -TrapCommunity trapswim -Displayname 8224XL
このファイルを使ってターゲットホストに接続するには、コマンドラインで次のように指定します。
SwimView @8224xl.cfg
また、次のように、通常のオプションパラメータとパラメータファイルの指定を組み合わせて使うこともできます。オプションパラメータとパラメータファイルの指定が重複した場合は、(コマンドライン上で)後から出てきたものが優先されます。
SwimView -TargetHost ourhub @hubcomm.txt