Swim Manager は、以下のような特長を持っています。
Swim Manager は、ネットワーク機器と通信して情報を収集・操作するサーバと、情報を閲覧したり操作を指示したりするためのビューワ(クライアント)に分かれています。ビューワのインターフェイスとしてWebブラウザ(IE)を採用しているため、サーバマシンと離れた場所からもネットワーク管理が可能です。
PINGを使用したIPv6対応機器の応答監視をIPv4と同様に行えます。
ビューワ / マップから「最新の情報に更新」によって機器の状態を確認
機器の状態をアイコンや色で周期的に確認
機器のUp/Downをイベントとして検出
SNMP プロトコルのそれぞれのバージョン(v1/v2c/v3)で機器と通信(Get/Set/トラップ)できます。機器がどのバージョンに対応しているかは自動的に判別することができます。
また、64ビットカウンターを使用しているMIBによるデータ収集 / 監視も可能です。
Swim Manager サーバを Windows サービスとして設定することにより、サーバマシンにログインすることなく OS起動時に自動的にSwim Manager サーバを起動することが可能です。
Swim Manager では、ネットワークの構成要素(サブネット、デバイス、ポートなど)が、Windows のエクスプローラのようなツリー形式で表示されるため、ネットワーク構成を階層的に把握することが可能です。また、各要素を示すアイコンの形状や色によって、構成要素の種類や状態を一目で把握することができます。
ネットワーク構成ツリーには、仮想的な存在であるVLANの視点からネットワークを表現する「VLAN構成ツリー」と、物理的な接続関係を示す「接続構成ツリー」があります。VLAN構成ツリーは「VLAN」→「スイッチ」→「ポート(セグメント)」→「セグメント内の機器」を、接続構成ツリーは「サブネット」→「スイッチ(ルータ)」→「ポート(セグメント)」→「セグメント内の機器」を階層的に表示します。これらのツリーは自由に切り替えられるので、管理者の視点に合わせた表示が可能です。
Swim Manager では、ヘルパーアプリケーションの「SwimMap」を利用することにより、ネットワーク構成をマップ形式で表示することも可能です。マップ上では機器の状態がアイコンの色で表されるため、一目で確認ができます。また、マップ上のアイコンをダブルクリックしてビューワ上の該当ノードにジャンプしたり、各機器のプロパティを見ることも可能です。
マップは、ビューワ上でサブネットやポートを選択したあと、「Map表示」メニューを実行して起動するほか、IEでマップファイル(.smm)を開くことにより、単体での起動も可能です。
SwimMapは、サブネットやポート配下のデバイスを自動的に配置する自動マッピング機能を備えているため、簡単にマップの作成を行えます。マップは自由に編集が可能で、機器アイコンの配置を変更して実際の物理構成を再現したり、機器同士の関係を表す線を引いたり、背景にビットマップ画像を置いたりできるので、ネットワーク構成にあった独自のネットワーク構成図を作成し、その図上で各種情報の表示や操作を行えます。また、「リンクシンボル」を作成して、他のマップや任意の文書へのリンクを作成することもできます。これにより、複数のマップをリンクして階層的なネットワーク構造を表現できます。
ユーザーが監視対象のサブネットを指定すると、Swim Manager はサブネット内のデバイスを自動的に探索し、各機器に搭載されたMIBの情報を収集・解析してネットワーク構成ツリーを構築します。なお、ホスト名やIPアドレスを指定することにより、手動で構成要素を追加したり、変更したりすることも可能です。
Swim Manager では、指定した情報を任意の間隔で監視することができます。例えば、ネットワーク機器を指定間隔で周期的に監視し、その状態をグラフやテーブル形式で表示できます。また、状態変化を履歴情報として記録することもできます。
任意の統計情報にしきい値を設定し、しきい値を超過した場合に各種アクションを実行させることができます。上下限のしきい値を設定することができるので、機能的にRMONアラームと同等のしきい値設定が可能です。
機器の状態変化、アラーム、またはトラップなどのイベントを履歴情報として記録し、あとから確認可能です。また、イベントを記録するかどうかの設定や、イベント発生時にアクションを自動実行させることもできます。
Swim Manager は、MIBから得た情報をそのまま表示せずに、分類・解析してから表示します。これにより、ユーザーはMIBの構造を知らなくても、容易に情報を管理することができます。なお、各機器にフォーカスした情報が必要な場合は、デバイスマネージメントソフトウェア「SwimView」(オプション)を利用できます。
Swim Manager では、各種情報を下記の4グループに分類しています。
構成情報 | 接続されているデバイスの一覧や、ARPテーブル、ルーティングテーブルなど、デバイスが保持している情報のうち、ネットワーク構成に関連するものを示します。 |
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統計情報 | サブネットやデバイスに関する各種トラフィック値やエラー数等を示します。 |
実装情報 | デバイスのシステム情報やサポート機能等に関する情報を示します。 |
履歴情報 | デバイスの状態変化ログや、MIB変数値の変動を記録した統計履歴データなどを示します。 |
各機器のMIBに直接アクセスしたい場合は、内蔵のMIBブラウザが使用できます。
内蔵MIBブラウザには、MIBツリーを縦走してデータを連続的に収集するMIB Walk(データはファイルに書き出されます)や、MIBファイルを内部形式に変換するMIBコンパイラユーティリティなどの機能が追加されています。
付属ユーティリティの「MIBコンパイラ」でMIBファイルをコンパイルすれば、独自のプライベートMIBなども内蔵MIBブラウザで参照できるようになります。
付属ユーティリティの「アイコン管理」を使用して、ビューワやマップに表示されるネットワーク機器のアイコンを変更することができます。
また、ログメッセージをわかりやすく表示したり、Pingコマンドの対象をメニューに表示したりするための詳細なGUIのカスタマイズが可能です。