[index] CentreCOM AR410 V2 コマンドリファレンス 2.6
カテゴリー:IPX / IPXインターフェース
ADD IPX CIRCUIT=circuit INTERFACE=interface NETWORK=ipxnet [ENCAPSULATION={802.2|802.3|ETHII|SNAP}] [COST=1..999] [RIPTIMER=0..99999] [SAPTIMER=0..99999] [KEEPALIVE={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE|ENDLESSLY|FOREVER|INFINITE|INFINITELY|INDEFINITELY|NONSTOP|1..1440}] [DLCI=dlci] [DEMAND={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [TYPE20={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [RIPCHANGE={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [SAPCHANGE={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [SPXSPOOF={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE|ENDLESSLY|FOREVER|INFINITE|INFINITELY|INDEFINITELY|NONSTOP|0..1440}] [SPXENDSPOOF={UPLINK|DONOTHING}] [SPXCONFAIL={UPLINK|DONOTHING}] [INRIP=filter-id|NONE] [OUTRIP=filter-id|NONE] [INSAP=filter-id|NONE] [OUTSAP=filter-id|NONE]
circuit: IPXインターフェース番号(1〜512)
interface: 第2層インターフェース名(eth0、ppp0など)
ipxnet: IPXネットワーク番号(32ビット長。16進数最大8文字。先頭の0は省略可能)
dlci: DLCI(0〜1023)
filter-id: フィルター番号(0〜99)
IPXインターフェース(IPXサーキット)を作成する。
IPXサーキットには、それぞれユニークなネットワーク番号を割り当てる必要がある。
パラメーター |
CIRCUIT: IPXインターフェース番号
INTERFACE: 第2層インターフェース名。Ethernet、VLAN、フレームリレーインターフェース上には複数のIPXインターフェースを定義できる。EthernetとVLANの場合は、フレームタイプの異なる最大4つのIPXインターフェースを作成可能。フレームリレーインターフェースでは、論理パス(DLC)ごとにIPXインターフェースを作成できる。
NETWORK: IPXネットワーク番号。32ビットの16進数で表す(例:00003d8f)。先頭のゼロは省略可能(例:3d8f)。ネットワーク番号0は、ローカルネットワークを表す特殊な番号であり指定できない。
ENCAPSULATION: Ethernet、VLAN上のIPXインターフェースで使用するフレームタイプ。802.2(NetWare 3.12以降のデフォルト)、802.3(NetWare 3.11までのデフォルト)、ETHII、SNAPから選択する。省略時は802.3となる。
COST: インターフェースのコストメトリック(Tick)。Ethernet、VLANインターフェースのデフォルト値は1。その他のインターフェースは20。
RIPTIMER: RIP(Routing Information Protocol)パケットの送信間隔(秒)。ネットワーク上のすべての機器で同じに設定する必要がある。通常変更する必要はない。Ethernet、VLANインターフェースのデフォルト値は60秒、その他のインターフェースでは600秒。0秒に設定するとRIPパケットの定期送信は行われなくなるが、経路表に変更があったときの通知は行われる。
SAPTIMER: SAP(Service Advertisement Protocol)パケットの送信間隔(秒)。ネットワーク上のすべての機器で同じに設定する必要がある。通常変更する必要はない。Ethernet、VLANインターフェースのデフォルト値は60秒、その他のインターフェースでは600秒。0秒に設定するとSAPパケットの定期送信は行われなくなるが、サービステーブルに変更があったときの通知は行われる。
KEEPALIVE: IPX watchdogパケットに対する代理応答を行うかどうか。ダイヤルオンデマンドインターフェースではオンに設定する。ただし、「DEMAND=ON」を指定すれば、本パラメーターを含め、各種パラメーターがダイヤルアップ環境に適した設定となるので、通常はそちらを使う。ON、YES、TRUEを指定した場合は60分間にわたって代理応答する。OFF、NO、FALSEを指定した場合は代理応答を行わない。ENDLESSLY、FOREVER、INFINITE、INDEFINITELY、NONSTOPを指定した場合は無期限に代理応答する。期間(分)を指定した場合は、指定した期間代理応答する。DEMANDパラメーターにONを指定した場合のデフォルトはINFINITELY。DEMANDパラメーターがOFFのときのデフォルトはNO。
DLCI: フレームリレー論理パス番号(DLCI)
DEMAND: ダイヤルオンデマンドを使用するかどうか。YES、ON、TRUEを指定した場合、該当インターフェースの各種パラメーターがダイヤルオンデマンドに適した値に設定される。具体的には、KEEPALIVE=INFINITELY(IPX watchdogパケットに対する代理応答を無期限に行う)、RIPTIMER=0(RIPパケットの定期交換を行わない)、SAPTIMER=0(SAPパケットの定期交換を行わない)、SPXSPOOF=INFINITELY(SPX watchdogパケットに対する代理応答を無期限に行う)など。デフォルトはOFF。
TYPE20: IPX Type 20パケット(NetBIOS over IPX)をブロードキャストするかどうか。デフォルトはOFF。
RIPCHANGE: 経路表に変更があったときに差分情報をブロードキャストするかどうか。デフォルトはON。
SAPCHANGE: サービステーブルに変更があったときに差分情報をブロードキャストするかどうか。デフォルトはON。
SPXSPOOF: SPX watchdogパケットに対する代理応答を行うかどうか。ダイヤルオンデマンドインターフェースではオンに設定する。ただし、「DEMAND=ON」を指定すれば、本パラメーターを含め、各種パラメーターがダイヤルアップ環境に適した設定となるので、通常はそちらを使う。ON、YES、TRUEを指定した場合は不定時間代理応答する。OFF、NO、FALSEを指定した場合は代理応答を行わない。ENDLESSLY、FOREVER、INFINITE、INDEFINITELY、NONSTOPを指定した場合は永久に代理応答する。期間(分)を指定した場合は、指定した期間代理応答する。DEMANDパラメーターにONを指定した場合のデフォルトはINFINITELY。DEMANDパラメーターがOFFのときのデフォルトはNO。
SPXENDSPOOF: ダイヤルオンデマンドインターフェースにおいて、SPX watchdogパケットへの代理応答終了後に、自動的にダイヤルアップしリンクを再確立するかどうか。UPLINKを指定した場合は再確立する。DONOTHINGを指定した場合は何もしない。デフォルトはUPLINK。
SPXCONFAIL: SPX watchdogパケットの受信が途絶えたときに、ダイヤルオンデマンドリンクを再確立するかどうか。自分自身のSPX watchdog送信間隔の3倍の期間watchdogパケットを受信しなかった場合、SPXCONFAILがUPLINKならリンクを再確立し、DONOTHINGなら何もしない。デフォルトはUPLINK。
INRIP: 受信パケットに対するRIPフィルター番号
OUTRIP: 送信パケットに対するRIPフィルター番号
INSAP: 受信パケットに対するSAPフィルター番号
OUTSAP: 送信パケットに対するSAPフィルター番号
例 |
■ eth0上にフレームタイプ802.2、ネットワーク番号100のIPXインターフェース「1」を作成する。
ADD IPX CIRCUIT=1 INTERFACE=eth0 NETWORK=100 ENCAPSULATION=802.2
備考・注意事項 |
PPPインターフェース上にIPXサーキットを作成する場合、PPPのアイドル時タイムアウトは COSTパラメーター値の約3倍に設定すること。そうしないと、SPX watchdogの代理応答がうまく機能せず、回線が接続したままになったり、接続・切断を繰り返したりする可能性がある。
関連コマンド |
DELETE IPX CIRCUIT
DISABLE IPX CIRCUIT
ENABLE IPX CIRCUIT
SET IPX CIRCUIT
SHOW IPX CIRCUIT
参考 |
“IPX Router Specification”, v1.2, Novell, Inc., Part Number 107-000029-001
(C) 2002 - 2008 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: J613-M3048-01 Rev.M