[index] CentreCOM AR415S コマンドリファレンス 2.9
カテゴリー:運用・管理 / 記憶装置とファイルシステム
CREATE FILE=filename [FORCE] [COMMAND=string] [SCRIPT=filename] [PERMANENTREDIRECT] [LIMIT=0..1048576]
filename: ファイル名
string: 文字列(1〜255文字。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)
指定されたコマンド行やスクリプトを実行し、その出力を指定されたテキストファイルに保存(リダイレクト)する。
パラメーター |
FILE: 出力先のテキストファイル名。指定したファイルが存在しない場合は作成される。指定したファイルが存在している場合はエラーになるが、FORCEオプションを指定した場合は強制的に上書きする
FORCE: FILEパラメーターで指定したテキストファイルを上書きしてよい場合に指定する。本オプションを指定しない場合は、FILEパラメーターで指定したファイルが存在しているとエラーになる
COMMAND: 実行するコマンド行。通常は情報表示用の「SHOW XXXX」コマンドを指定する。空白を含む場合はダブルクォートで囲むこと。SCRIPTパラメーターと同時に指定することはできない
SCRIPT: 実行するスクリプトファイル名。COMMANDパラメーターと同時に指定することはできない
PERMANENTREDIRECT: 指定したコマンド行やスクリプトの出力を継続的にファイルへ書き込みたいときに指定する。このオプションは、COMMANDパラメーターにデバッグオプションを有効化する「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを指定した場合、あるいは、SCRIPTパラメーターに「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを含むスクリプトを指定した場合にのみ有効。本オプションを指定した場合、FILEパラメーターで指定したテキストファイルは書き込み用にオープンされたままの状態となり、他のコマンドによって表示、変更などの操作ができないようロックされる。該当ファイルへの出力を終了しファイルをクローズするには、RESET FILE PERMANENTREDIRECTコマンドを実行すること
LIMIT: 出力先テキストファイルの上限サイズ(バイト)。省略時は204800バイト
入力・出力・画面例 |
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例 |
■ 新規ファイルiproute.txtを作成し、コマンド行「show ip route」の実行結果を出力する。iproute.txtがすでに存在していた場合はエラーになる。
CREATE FILE=iproute.txt COMMAND="show ip route"
■ 既存ファイルに上書き出力したいときは、FORCEオプションを付ける。一方、既存ファイルに追記したいときは、ADD FILEコマンドを使う。
CREATE FILE=iproute.txt FORCE COMMAND="show ip route"
■ 新規ファイルipdebug.txtにデバッグコマンド「enable ip debug=all」の出力を継続的に書き込む。出力を終了しファイルをクローズするには、RESET FILE PERMANENTREDIRECTコマンドを実行する。なお、ファイルをクローズしてもデバッグオプションは有効なままなので、この例では「disable ip debug=all」を実行してデバッグオプションも無効にすること。
CREATE FILE=ipdebug.txt COMMAND="enable ip debug=all" PERMANENTREDIRECT
備考・注意事項 |
COMMANDパラメーターで指定したコマンド行や、SCRIPTパラメーターで指定したスクリプトは、本コマンドの入力と同時に実行される。
「SHOW XXXX」コマンドの出力をファイルに保存したいとき、PERMANENTREDIRECTオプションは意味を持たないので指定しないこと。同オプションを指定して「SHOW XXXX」コマンドを実行した場合は、本コマンド入力時に実行された「SHOW XXXX」コマンドの出力だけがファイルに書き込まれ、それ以降「SHOW XXXX」コマンドを実行してもそれらはファイルに追記されず、ただファイルだけがオープン(ロック)されたままとなるので注意。
「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドによるデバッグ出力をファイルに保存したいときは、必ずPERMANENTREDIRECTオプションを指定すること。同オプションを指定せずに「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを実行した場合は、デバッグオプション有効化コマンドの実行に成功した、あるいは失敗したというメッセージだけがファイルに保存されるので注意。
「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを本コマンドから実行した場合、ファイルへの出力が完了しても、該当デバッグ出力はコンソールに表示されない。これは、PERMANENTREDIRECTオプションを指定したかどうかとは関係ない。デバッグ出力をコンソールに表示させたい場合は、再度「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを実行すること。なお、ファイルへの出力中に「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを再実行すると、ファイルへの出力が停止するので注意。
「ENABLE XXXX DEBUG」コマンドを本コマンドから実行した場合、ファイルへの出力が完了しても、該当デバッグオプションは有効なままとなる。これは、PERMANENTREDIRECTオプションを指定したかどうかとは関係ない。ファイルへの出力が完了し、デバッグ出力の収集が完了したら、「DISABLE XXX DEBUG」コマンドを実行して、デバッグオプションを無効にすること。
関連コマンド |
ADD FILE
RESET FILE PERMANENTREDIRECT
SHOW FILE
SHOW FILE PERMANENTREDIRECT
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