[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

CREATE PPP

カテゴリー:PPP / PPPインターフェース


CREATE PPP=ppp-interface OVER=physical-interface [AUTHENTICATION={CHAP|EITHER|PAP|NONE}] [BAP={ON|OFF}] [CONFIGURE={count|CONTINUOUS}] [DEBUGMAXBYTES=16..256] [DESCRIPTION=string] [ECHO={ON|OFF|seconds}] [IDLE={ON|OFF|seconds}] [INDATALIMIT={NONE|1..65535}] [IPPOOL={pool-name|NONE}] [IPREQUEST={ON|OFF}] [LQR={ON|OFF|seconds}] [MAGIC={ON|OFF}] [ONLINELIMIT={NONE|1..65535}] [OUTDATALIMIT={NONE|1..65535}] [PASSWORD=password] [RECHALLENGE={ON|OFF|360..3600}] [RESTART=seconds] [TERMINATE={count|CONTINUOUS}] [TOTALDATALIMIT={NONE|1..65535}] [USERNAME=username] [MRU={ON|OFF|256..1492|256..1500}]

ppp-interface: PPPインターフェース番号(0〜511)
physical-interface: 物理インターフェース名
string: 文字列(1〜70文字)
seconds: 時間(秒)
pool-name: IPプール名(1〜15文字)
count: 個数、回数
password: パスワード(1〜64文字)
username: ユーザー名(1〜64文字)


PPPインターフェースを作成する。



パラメーター

PPP: PPPインターフェース番号

OVER: 物理インターフェース名。ETH-servicename(Ethernetインターフェース。servicenameにはPPPoEサービス名を指定。どのサービスでもよいときは、servicenameにANYを指定する)、TNL-callname(L2TPコール)のいずれかを指定する。

AUTHENTICATION: 相手を認証するためのプロトコル。CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)、PAP(Password Authentication Protocol)、EITHER(CHAPかPAPのどちらかを使用するようネゴシエート。CHAPを優先する)、NONE(認証なし)から選択する。デフォルトはNONE。相手を認証するときはNONE以外を指定すること。

BAP: マルチリンクPPP(MP)使用時に動的な帯域制御(リンクの増減)を行うBAP(Bandwidth Allocation Protocol)を使用するかどうかを指定する。デフォルトはON。

CONFIGURE: Configure-Requestパケットの送信リトライ回数。指定回数リトライしても結果が得られない場合は、物理インターフェースをリセットして再試行(LCPの場合)、あるいは試行終了(その他の場合)する。デフォルトはCONTINUOUS(無限)。

DEBUGMAXBYTES: PPPデバッグ機能のパケット表示オプション「PKT」有効時の表示データ最大長。デフォルトは32バイト。

DESCRIPTION: 任意の文字列。メモとして使う

ECHO: リンク状態の監視にLCP Echoパケットを使用するかどうか。ON、OFFまたは送信間隔(秒)を指定する。ONを指定したときの送信間隔は10秒。ECHOとLQRを同時に使用することはできない。LCP Echo Requestパケットは、デフォルト10秒間隔で送信される。3回連続でEcho Replyが戻ってこなかった場合、リンクがダウンしたと判断する。

IDLE: ダイヤルオンデマンドを使用するかどうか、および、自動切断までの時間(秒)を指定する。ONまたは秒数を指定した場合は、必要に応じて自動的に接続し、無通信状態が指定秒数(ONを指定した場合は60秒)経過したら切断する。また、上位層(IPなど)からは、接続状態にかかわらずつねにリンクアップしているように見える。OFFはダイヤルオンデマンドを使用しないことを意味する。なお、IDLE=OFFのPPPoEインターフェースは、リンクダウンしても自動的に再接続を試みる(PPPoEセッションキープアライブ機能)。秒数指定の有効範囲は0〜4294967295。ただし、0と4294967295はOFFと同じ意味になる。デフォルトはOFF。

INDATALIMIT: 受信データ量の制限値(MB)。受信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。

IPPOOL: リモート側にIPアドレスを割り当てるときに使用するIPプールを指定する。NONEはIPプールを使用しない。デフォルトはNONE。

IPREQUEST: IPCPのネゴシエーションにおいて、リモート側にIPアドレスの割り当てを要求するかどうか。デフォルトはOFF(割り当てを要求しない)。

LQR: リンク状態の監視にLQR(Link Quality Report)パケットを使用するかどうか。ON、OFFまたは送信間隔(秒)を指定する。ECHOパラメーターと同時にONにすることはできない。ONを指定したときの送信間隔は60秒。デフォルトはON。

MAGIC: マジックナンバーを使用するかどうか。マジックナンバーはループバックの検出に用いられる。ループバックが検出された場合、インターフェースはOPENED状態にならない。デフォルトはON。

ONLINELIMIT: 通信時間の制限値(時間)。uptimeが制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。

OUTDATALIMIT: 送信データ量の制限値(MB)。送信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。

PASSWORD: PPPパスワード。相手側から認証を受けるためのもの。

RECHALLENGE: CHAPの再認証を行うかどうか。ONを指定した場合は、5分(300秒)から15分(900秒)の間のランダムな間隔で再認証を行う。秒数を指定した場合は、最低5分(300秒)から指定した秒数までの間のランダムな間隔で再認証を行う。OFFを指定した場合は、再認証を行わない。Windows 95クライアントなどとの接続が切断されてしまうような場合は、再認証をOFFにするとよい。デフォルトはON。

RESTART: Configure-NAKおよびTerminate-Requestの再送間隔(秒)。デフォルトは3秒。

TERMINATE: Terminate-Requestの再送回数。デフォルトは2回。

TOTALDATALIMIT: 通信データ量の制限値(MB)。送受信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。

USERNAME: PPPユーザー名。相手側から認証を受けるためのもの。

MRU: LCP Configure-RequestパケットにMRUオプションを含めるかどうかを指定する。ONを指定するとデフォルトのMRU値が使用される。また、数値を指定した場合は、指定値がMRU値として使用される。デフォルトはON。デフォルト値は、インターフェースがPPPの場合は1500、PPPoEの場合は1492。設定可能範囲は、PPPの場合は256〜1500、PPPoEの場合は256〜1492。



関連コマンド

DISABLE PPP
ENABLE PPP
RESET PPP
SET PPP
SHOW PPP
SHOW PPP LIMITS



参考

RFC1331, The Point-to-Point Protocol (PPP) for the Transmission of Multi-protocol Datagrams over Point-to-Point Links
RFC1332, The PPP Internet Protocol Control Protocol (IPCP)
RFC1333, PPP Link Quality Monitoring
RFC1334, PPP Authentication Protocols
RFC1548, The Point-to-Point Protocol (PPP)
RFC1549, PPP in HDLC Framing
RFC1570, PPP LCP Extensions
RFC1638, PPP Bridging Control Protocol (BCP)
RFC1661, The Point-to-Point Protocol (PPP)
RFC1662, PPP in HDLC-like Framing
RFC1877, PPP Internet Protocol Control Protocol Extensions for Name Server Addresses
RFC2516, A Method for Transmitting PPP Over Ethernet (PPPoE)


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