[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

CREATE VRRP

カテゴリー:VRRP / 一般コマンド


CREATE VRRP=vr-identifier OVER=physical-interface IPADDRESS=ipadd [ADINTERVAL=1..255] [ADVERTISEMENTS={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [AUTHENTICATION={NONE|PLAINTEXT}] [PASSWORD=password] [PREEMPT={ON|OFF}] [PRIORITY=1..254] [ADOPTVRIP={ON|OFF}]

vr-identifier: バーチャルルーターID(VRID。1〜255)
physical-interface: Ethernetインターフェース名
ipadd: IPアドレス
password: パスワード(1〜8文字。大文字小文字を区別する)


バーチャルルーターを作成する。

バーチャルルーターID(VRID)、Ethernetインターフェース名、バーチャルIPアドレスの指定が必須。同一LAN上に同じVRIDを持つバーチャルルーターを(異なるルーター上に)作成すると、全体で一つのバーチャルルーターとして機能するようになる。



パラメーター

VRRP: バーチャルルーターID(VRID)

OVER: Ethernetインターフェース名

IPADDRESS: バーチャルIPアドレス(プライマリーIPアドレス)。クライアントのデフォルトゲートウェイアドレスには、このIPアドレスを設定する。Ethernetインターフェースの実IPアドレスと同じである必要はないが、同一サブネットのIPアドレスでなくてはならない。Ethernetインターフェースの実IPアドレスを指定した場合は優先マスタールーターとなり、優先度が自動的に最高値の255に設定される。

ADINTERVAL: Advertisementパケットの送信間隔(秒)。デフォルトは1秒。

ADVERTISEMENTS: マスタールーターがAdvertisementパケットを送信するかどうかを設定する。デフォルトはON(送信する)。設定状況はSHOW VRRPコマンドで確認可能。OFFに設定してAdrvertisementパケットの送信を停止すると、バックアップルーターもマスタールーターとなり、予期せぬ動作の原因になるため注意。

AUTHENTICATION: VRRPパケットの認証方式。NONE(認証なし)かPLAINTEXT(簡易パスワード)のどちらかを指定する。PLAINTEXTを選択した場合は、PASSWORDパラメーターでパスワードを指定する。デフォルトはNONE。

PASSWORD: パスワード。8文字以内の任意の文字列を指定する。AUTHENTICATIONパラメーターにPLAINTEXTを指定した場合の必須パラメーター。

PREEMPT: プリエンプトモード。マスタールーターよりもバックアップルーターの優先度が高い場合に、優先度の高い方がマスターに移行するかどうか。ONなら移行、OFFなら移行しない。例外として、優先マスタールーター(バーチャルIPアドレスを実際に保有しているルーター。優先度は最高の255)は、プリエンプトモードのオン・オフに関係なく、稼働している限り常にマスターになる。

PRIORITY: 優先度(1〜254)。大きいほど優先度が高い。255は優先マスタールーター用に予約されているため指定できない。優先マスタールーターの場合、優先度は自動的に255となり、このパラメーターの値は無効となる。その他のルーターの場合のデフォルト値は100。

ADOPTVRIP: マスタールーターとして動作しているとき、バーチャルIPアドレスを実インターフェースのIPアドレスとして所有しているかどうかに関係なく、バーチャルIPアドレス宛てのPing(ICMP Echo)、Telnet/SSHアクセス、SNMP要求、DNSリレー要求に応答するかどうか。デフォルトはOFF。



備考・注意事項

同一VRIDのバーチャルルーターは、すべて同じ設定にすること。



関連コマンド

ADD VRRP
DESTROY VRRP
SET VRRP
SHOW VRRP



参考

RFC2338, Virtual Router Redundancy Protocol


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