[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

SET IP INTERFACE

カテゴリー:IP / IPインターフェース


SET IP INTERFACE=interface [IPADDRESS={ipadd|DHCP}] [MASK=ipadd] [BROADCAST={0|1}] [DIRECTEDBROADCAST={YES|NO|ON|OFF}] [FILTER={0..99|NONE}] [FRAGMENT={YES|NO}] [MULTICAST={OFF|SEND|RECEIVE|BOTH|ON}] [OSPFMETRIC=1..65534] [POLICYFILTER={100..199|NONE}] [PRIORITYFILTER={200..299|NONE}] [PROXYARP={ON|OFF}] [RIPMETRIC=1..16] [VJC={ON|OFF}]

interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク


IPインターフェースの設定を変更する。

IPフィルターを既存インターフェースに適用するときにも本コマンドを使う。



パラメーター

INTERFACE: 下位のインターフェースを指定する。1つのインターフェースに複数のIPアドレスを設定するとき(マルチホーミング)は、vlan1-0、vlan1-1、vlan1-2のように、インターフェース名の後にハイフンと論理インターフェース番号(0〜15)を付ける。論理インターフェース番号を省略したとき(例:vlan1)は「0」を指定したものと見なされる(例:vlan1-0として扱われる)。

IPADDRESS: インターフェースに割り当てるIPアドレス。DHCPを指定した場合は、DHCPサーバーからIP設定情報を取得し自動設定する。DHCPで取得できる情報は、IPアドレス、ネットマスク、DNSサーバーアドレス(プライマリー、セカンダリー)、デフォルト経路、ドメイン名。DHCPを使う場合は、あらかじめENABLE IP REMOTEASSIGNコマンドを実行して、IPアドレスの動的設定を有効にしておく必要がある。

MASK: サブネットマスク。省略時はIPアドレスのクラス標準マスクが用いられる。DHCPを使う場合は自動的に設定されるので指定しないこと。

BROADCAST: IPブロードキャストアドレスをオール1で表すか、オール0で表すかを示す。通常は1(デフォルト)。

DIRECTEDBROADCAST: このIPインターフェース配下のネットワークに対するディレクティドブロードキャストパケットを転送するかどうかを示す。デフォルトはNO。

FILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するトラフィックフィルターの番号。トラフィックフィルターのアクションは受信直後に適用される。デフォルトはNONE。IPトラフィックフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号0〜99)。

FRAGMENT: このインターフェースから送出するパケットがインターフェースのMTUよりも大きい場合の動作を指定する。NO(デフォルト)を指定した場合、DF(Don't Fragment)ビットの指示通り、DFビットが立っているパケットはフラグメント化せずに破棄する。YESを指定した場合は、DFビットを無視してフラグメント化する。

MULTICAST: IPマルチキャストパケットの扱いを指定する。OFFを指定した場合は送受信とも行わない。ONまたはBOTHを指定した場合は送受信を行う。SENDは送信のみ、RECEIVEは受信のみ行うことを示す。デフォルトはRECEIVE。マルチホーミングを使用している場合、本パラメーターの設定はおおもとのIPインターフェース全体に適用される。また、マルチキャスト経路制御プロトコルDVMRPを使用している場合、本パラメーターは意味を持たない。

OSPFMETRIC: OSPFが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。デフォルトは1

POLICYFILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するポリシーフィルターの番号。ポリシーフィルターによって設定された経路選択ポリシー(サービスタイプ)は経路表の検索時に使用される。デフォルトはNONE。IPポリシーフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号100〜199)。

PRIORITYFILTER: このインターフェースから送信するIPパケットに適用するプライオリティーフィルターの番号。IPパケットの出力は、プライオリティーフィルターによって設定された優先度に基づいて行われる。デフォルトはNONE。IPプライオリティーフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号200〜299)。

PROXYARP: プロキシーARP(RFC1027)の有効・無効。デフォルトはON。

RIPMETRIC: RIPが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。METRICも同じ意味。デフォルトは1

VJC: PPPインターフェース上のIPインターフェースでVan JacobsonのTCP/IPヘッダー圧縮(VJ圧縮)を使用するかどうかを指定する。この設定はPPPインターフェース上のすべてのIPインターフェースに適用される。VJ圧縮は、48Kbps程度までの低速な回線上で効果を発揮する。64Kbps以上の回線ではかえって効率が落ちるので注意が必要。また、MP(Multilink PPP)を使用している場合はONにしないこと。デフォルトはOFF。



vlan1のIPアドレスを変更する。
SET IP INT=vlan1 IP=10.1.1.1 MASK=255.255.255.0

ppp0にIPトラフィックフィルター「0」を適用する。
SET IP INT=ppp0 FILTER=0



関連コマンド

ADD IP INTERFACE
DELETE IP INTERFACE
DISABLE IP INTERFACE
ENABLE IP INTERFACE
RESET IP INTERFACE
SHOW IP INTERFACE



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1027, Using ARP to Implement Transparent Subnet Gateways
RFC1144, Compressing TCP/IP Headers for Low-Speed Serial Links


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