[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

IPマルチキャスト/DVMRP


  - 基本設定


DVMRP(Distance Vector Multicast Routing Protocol)は、RPM(Reverse Path Multicasting)の技術を用いて、送信者(始点)をルートとするマルチキャスト配送木を動的に構築、最適化するマルチキャスト経路制御プロトコルです。RIPをもとにした経路情報交換メカニズムによって、マルチキャスト用の経路表を独自に管理します。

 

基本設定

次のような構成のネットワークを例に、ルーターAとルーターB(ルーターCとDはBとほぼ同様の設定になります)の設定について解説します。

表 1
VLAN名
VID
ネットワークアドレス
所属スイッチポート
VLAN AB 2 192.168.2.0/24 ルーターA(1)、ルーターB(1)
VLAN AC 3 192.168.3.0/24 ルーターA(2-3)、ルーターC(1)
VLAN AD 4 192.168.4.0/24 ルーターA(4)、ルーターD(1)
VLAN BB 20 192.168.20.0/24 ルーターB(2-4)
VLAN CC 30 192.168.30.0/24 ルーターC(2-4)
VLAN DD 40 192.168.40.0/24 ルーターD(2-4)



ルーターAの設定

  1. VLANの設定を行います。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. VLANインターフェースにIPアドレスを割り当てます。


  4. 各VLANインターフェースでRIPを有効にします。


  5. グループメンバー管理のためIGMPを有効にします。


  6. 各VLANインターフェースでIGMPを有効にします。


  7. DVMRPを有効にします。


  8. 各VLANインターフェースでDVMRPを有効にします。


ルーターBの設定(CとDもほぼ同様です)

  1. VLANの設定を行います。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. VLANインターフェースにIPアドレスを割り当てます。


  4. 各VLANインターフェースでRIPを有効にします。


  5. グループメンバー管理のためIGMPを有効にします。


  6. 各VLANインターフェースでIGMPを有効にします。


  7. DVMRPを有効にします。


  8. 各VLANインターフェースでDVMRPを有効にします。


以上で設定は完了です。

■ DVMRPの設定を確認するにはSHOW DVMRPコマンドを使います。

■ IGMPの設定を確認するにはSHOW IP IGMPコマンドを使います。







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