[index] CentreCOM AR550S コマンドリファレンス 2.9

SET IP ROUTE PREFERENCE

カテゴリー:IP / 経路制御(スタティック)


SET IP ROUTE PREFERENCE={DEFAULT|1..65535} PROTOCOL={BGP-EXT|BGP-INT|OSPF-EXT1|OSPF-EXT2|OSPF-INTER|OSPF-INTRA|OSPF-OTHER|RIP}


経路制御プロトコルによって学習した経路の優先度(preference)を変更する。

本製品は、特定宛先への経路が複数存在する場合、もっとも優先度の小さい経路を選択する。また、同じ優先度を持つ経路が複数存在する場合は、ネットマスクがもっとも長い経路を選択する。

本コマンドの効果は、コマンド実行後に学習した経路だけでなく、すでに学習済みの経路にも反映される。



パラメーター

PREFERENCE: 経路選択時の優先度。小さいほど優先度が高い。DEFAULTを指定した場合は、該当経路種別のデフォルト値に設定される。

PROTOCOL: 経路種別。詳細は別表を参照。



表 1:各種経路のデフォルト優先度
経路種別
本コマンドでの名称
デフォルト優先度
インターフェース経路 --- 0
OSPF エリア内経路 OSPF-INTRA 10
OSPF エリア間経路 OSPF-INTER 11
スタティック経路 --- 60
RIP経路 RIP 100
OSPF AS外部経路(タイプ1) OSPF-EXT1 150
OSPF AS外部経路(タイプ2) OSPF-EXT2 151
OSPF その他経路 OSPF-OTHER 152
BGP-4 AS内部(I-BGP)経路 BGP-INT 170
BGP-4 AS外部(E-BGP)経路 BGP-EXT 170
デフォルト経路 --- 360

表 2:経路制御プロトコルによって学習したデフォルト経路の優先度
経路種別
デフォルト優先度
RIP経路により学習したデフォルト経路 400
OSPF AS外部経路(タイプ1)により学習したデフォルト経路 450
OSPF AS外部経路(タイプ2)により学習したデフォルト経路 451



備考・注意事項

スタティック経路、デフォルト経路の優先度は、ADD IP ROUTEコマンド、SET IP ROUTEコマンドのPREFERENCEパラメーターで設定する。

経路制御プロトコルによって学習したデフォルト経路の優先度は、各プロトコルに設定した優先度に300を追加した値になる。



関連コマンド

SHOW IP ROUTE
SHOW IP ROUTE PREFERENCE



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure


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