[index] CentreCOM AR550S コマンドリファレンス 2.9

SHOW OSPF INTERFACE

カテゴリー:IP / 経路制御(OSPF)


SHOW OSPF INTERFACE[=interface] [AREA={BACKBONE|area-number}] [IPADDRESS=ipadd] [{FULL|SUMMARY}]

interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)または仮想インターフェース名(VIRTn)
area-number: OSPFエリアID(a.b.c.dの形式)
ipadd: IPアドレス


OSPFインターフェースの情報を表示する。



パラメーター

INTERFACE: IPインターフェース名、または仮想インターフェース名(VIRTn)。省略時は全インターフェースのサマリー情報が表示される。インターフェース指定時は該当インターフェースの詳細情報が表示される。

AREA: エリアID

IPADDRESS: インターフェースのIPアドレス

FULL: 詳細な情報を表示する。

SUMMARY: サマリー情報を表示する。



入力・出力・画面例

Manager > show ospf interface


                                              Designated rtr   Backup DR
Iface    Status    Area             State     / Virtual nbr    / Transit area
-------------------------------------------------------------------------------
eth0     Enabled   1.1.1.1          DR        172.16.0.1       None
eth1     Enabled   Backbone         otherDR   192.168.10.4     192.168.10.3
-------------------------------------------------------------------------------

Manager > show ospf interface=eth1

eth1:
  Status ........................ Enabled
  Area .......................... Backbone
  IP address .................... 192.168.10.1
  IP net mask ................... 255.255.255.0
  IP network number ............. 192.168.10.0
  Type .......................... Broadcast
  OSPF on demand ................ OFF (OFF)
  State ......................... otherDR
  Router priority ............... 1
  Transit delay ................. 1 second
  Retransmit interval ........... 5 seconds
  Hello interval ................ 10 seconds
  Router dead interval .......... 40 seconds
  Interface events .............. 2
  Password ......................
  Designated router ............. 192.168.10.4
  Backup designated router ...... 192.168.10.3
  Metric boost 1 ................ 0



表 1:インターフェース省略時またはSUMMARYオプション指定時
Status インターフェースの管理ステータス
Area 所属エリア
State OSPFインターフェースとしての状態。unknown(不明)、down(送受信を行わない初期状態)、loopback(ループバック状態)、waiting(HelloパケットをモニターしてバックアップDRの存在を確認している状態)、ptp(仮想リンクに接続されている状態)、DR(DRに選出されている状態)、backupDR(バックアップDRに選出されている状態)、otherDR(DR、バックアップDRのいずれにも選出されていない状態)のいずれか
Designated rtr / Virtual nbr 通常のIPインターフェースの場合は、配下ネットワークの指名ルーター(DR)。仮想インターフェース(VIRTn)の場合は、仮想リンクの対向に位置するバックボーンルーター(ABR)
Backup DR / Transit area 通常のIPインターフェースの場合は、配下ネットワークのバックアップ指名ルーター。仮想インターフェース(VIRTn)の場合は、仮想リンクの通過エリアID

表 2:インターフェース指定時またはFULLオプション指定時
Status インターフェースの管理ステータス
Area 所属エリア
IP address IPアドレス
IP net mask ネットマスク
IP network number IPネットワークアドレス
Type 配下ネットワークの種別。Broadcast(ブロードキャスト)、NBMA(非ブロードキャスト)、Point to Point(ポイントツーポイント)、Unknown(不明)、Virtual(仮想)のいずれか
OSPF on demand インターフェースがオンデマンドリンクとして設定されているかどうか。仮想インターフェースの場合は常にON。ポイントツーポイントインターフェースの場合は、リモートエンドとのネゴシエーション結果がカッコ内に表示される
State OSPFインターフェースとしての状態。unknown(不明)、down(送受信を行わない初期状態)、loopback(ループバック状態)、waiting(HelloパケットをモニターしてバックアップDRの存在を確認している状態)、ptp(仮想リンクに接続されている状態)、DR(DRに選出されている状態)、backupDR(バックアップDRに選出されている状態)、otherDR(DR、バックアップDRのいずれにも選出されていない状態)のいずれか
Router priority ルーター優先度。大きいほどDRになる可能性が高い。0はDRの資格がないことを示す
Transit delay 本インターフェースにおけるリンク状態更新パケットの送信遅延時間。通常は1(秒)
Retransmit interval データベース記述パケット(タイプ2)、リンク状態要求パケット(タイプ3)、リンク状態更新パケット(タイプ4)の再送信間隔
Hello interval Helloパケット(タイプ1)の送信間隔
Router dead interval 隣接ルーターからのHelloパケットが途絶えてから、隣接ルーターがダウンしたと見なすまでの時間
Poll interval 非ブロードキャスト型のネットワークにおいて、アクティブでないと思われる隣接ルーターに対するHelloパケットによるポーリング間隔
Interface events OSPFインターフェースの状態が変化した回数とエラーが発生した回数の合計
Password 認証用パスワード。エリアの認証方式がPASSWORD(簡易パスワード認証)のときに有効
Designated router 配下ネットワークの指名ルーター(DR)
Backup designated router 配下ネットワークのバックアップ指名ルーター
Virtual neighbour 仮想リンクの対向に位置するバックボーンルーター(ABR)
Transit area 仮想リンクの通過エリアID



関連コマンド

ADD OSPF INTERFACE
DELETE OSPF INTERFACE
RESET OSPF COUNTER
SET OSPF INTERFACE



参考

RFC2328, OSPF Version 2


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PN: J613-M0710-03 Rev.K