[index] CentreCOM AR550S コマンドリファレンス 2.9

運用・管理/ログ


  - デフォルトのログ設定
  - ログの閲覧
  - ログ設定のカスタマイズ手順
   - ログ出力先の定義
   - メッセージフィルターの追加
   - ログ設定の確認
  - 設定例
   - syslogサーバーへのログ転送
   - メール送信
  - 資料編
   - メッセージフォーマット
   - ログレベル
   - ログフィルターの条件指定に使える比較演算子
   - モジュールIDとモジュール名
   - タイプ/サブタイプ
   - syslog形式への変換
    - ログレベルとsyslogレベルのマッピング
    - メッセージタイプとsyslogファシリティーの対応表


本製品のログ機能について説明します。

ログ機能はデフォルトで有効になっており、メモリー(RAM)上に保存されるよう設定されています。メモリー上のログは、SHOW LOGコマンドで見ることができます。

また、ログメッセージは、出力先の設定によってsyslogサーバーに転送したり、メールで送信したりすることもできます。メッセージフィルターを使って、特定の条件を満たしたメッセージだけを保存・転送するよう設定することもできます。

 

デフォルトのログ設定

ご購入時の状態では、特殊な出力先「TEMPORARY」が登録されており、ログレベル3(INFO)以上のメッセージをRAM上に200件まで記録するよう設定されています。RAM上に保存されたログメッセージは電源を切ると失われます。

これらのログはSHOW LOGコマンドで見ることができます。

■ RAM上のログ(TEMPORARY)を見るには次のようにします。

または


SET LOG OUTPUTコマンド、ADD LOG OUTPUTコマンドでこれらの出力先定義の内容を変更することにより、RAM上に保存されるメッセージの条件を変更することができます。以下にいくつか例を示します。詳細は以下の各節をご覧ください。

■ RAM上に保存されるログメッセージのログレベルを2(DETAIL)以上に変更するには、次のようにします。


■ すべてのメッセージがRAM上に保存されるようにするには次のようにします。


■ RAM上に保存するメッセージの数を500に増やすには次のようにします。


 

ログの閲覧

メモリー(RAM)上のログを見るにはSHOW LOGコマンドを使います。

■ すべてのログを見るには次のようにします。


■ 最新のログだけを見るには次のようにします。


■ TAILパラメーターに数値を指定すれば、最新のx個だけを見ることができます。省略時は最新の20個が表示されます。


■ 逆順(新しい順)にログを表示させるにはREVERSEを使います。通常は古い順に表示されます。


■ REVERSEパラメーターに数値を指定すれば、最新のx個だけを新しい順に見ることができます。


■ 特定モジュールのログだけを見たいときは次のようにします。


 

ログ設定のカスタマイズ手順

ログの設定は、次の2つの要素を組み合わせることによって行います。

  1. 出力先の定義:ログの出力先(RAM、メールアドレス、syslogサーバーなど)や出力フォーマットなどを定義します。ログの出力先には以下のデバイスや宛先を指定できます。

  2. メッセージフィルターの追加:個々のログメッセージの内容(メッセージタイプ、サブタイプ、ログレベルなど)に応じて、出力する・しないを決定します。出力先の定義にメッセージフィルターを関連付けることによって初めてログメッセージが出力されるようになります。

以下、各手順について例を挙げながら解説します。

 

ログ出力先の定義

デフォルト以外の場所(RAM以外)にログを出力するには、最初に出力先を定義する必要があります。これにはCREATE LOG OUTPUTコマンドを使います。ユーザーが定義する出力先は1〜20の出力先IDで区別します。

以下にいくつか例を示します。

■ syslogサーバーにログを転送する場合は、DESTINATIONパラメーターにSYSLOGを、SERVERパラメーターにsyslogサーバーのIPアドレスを指定します。


■ ログをメールで送る場合は、DESTINATIONパラメーターにEMAILを、TOパラメーターに送信先のメールアドレスを指定します。


メール送信時は、一通のメールでいくつのログメッセージを送信するかを指定することができます。デフォルトでは、ログメッセージが100件たまるごとにメールが送信されます。

逆に言うとメッセージが100件たまるまでメールが送信されませんので、よりリアルタイムにメッセージを受け取りたいときはMESSAGESパラメーターで一度に送信するメッセージ数を減らします。次の例ではメッセージが10件たまるごとにメールで送信します。


■ 一度作成した出力先定義の内容を変更したいときは、SET LOG OUTPUTコマンドを使います。たとえば、出力先「1」のsyslogサーバーアドレスを変更したいときは次のようにします。


■ 出力先の設定内容を確認するにはSHOW LOG OUTPUTコマンドを使います。


■ OUTPUTパラメーターに出力先IDを指定すると、より詳細な情報を見ることができます。


■ さらにFULLオプションを付けると、メッセージフィルターの情報も表示されるようになります。フィルターについては次節で述べます。


■ ログ出力先の定義を削除するにはDESTROY LOG OUTPUTコマンドを使います。


 

メッセージフィルターの追加

出力先を定義しただけでは、ログメッセージは出力されません。出力先定義にメッセージフィルターを関連付け、出力すべきメッセージの種類を指定する必要があります。メッセージフィルターの追加はADD LOG OUTPUTコマンドで行います。1つの出力先に対して複数のフィルターエントリーを設定することも可能です。

■ すべてのログメッセージを出力する場合はALLを指定します。


■ 特定のモジュールに関するログだけを出力させたいときは、MODULEパラメーターにモジュールIDかモジュール名を指定します。たとえば、ファイアウォールに関するログだけを出力させたい場合は次のようなフィルターを追加します。


モジュールID、モジュール名については、「モジュールIDとモジュール名」をご覧ください。

■ メッセージフィルターの設定では、「大きい」「小さい」「等しい」「等しくない」「〜を含む」などの比較演算子を使えます。ファイアウォール以外のログだけを出力させたい場合は次のように否定演算子「!」を使います。


比較演算子については「ログフィルターの条件指定に使える比較演算子」をご覧ください。

■ ログレベル6(URGENT)以上のログだけを出力させたい場合は次のようにします。


ログレベルの一覧については「ログレベル」をご覧ください。

■ ログメッセージ本文に「unknown」という文字列が含まれるメッセージだけを出力したいときは次のようにします。大文字小文字は区別されません。


■ 複数の条件を同時に指定することもできます。ファイアウォールに関するログのうち、ログレベルが6(URGENT)以上のメッセージだけを出力したいときは次のようにします。


■ メッセージフィルターの設定を確認するには、SHOW LOG OUTPUTコマンドのFULLオプションを使います。


■ 出力先定義からログフィルターを削除するにはDELETE LOG OUTPUTコマンドを使います。FILTERパラメーターにはフィルターエントリーの番号を指定します。デフォルトでは、フィルター番号はADD LOG OUTPUTコマンドで追加した順に付けられます。番号を確認するには、SHOW LOG OUTPUTコマンドをFULLオプション付きで実行します。


 

ログ設定の確認

■ ログの出力先定義はSHOW LOG OUTPUTコマンドで確認します。TE(TEMPORARY)は、デフォルトで定義されている出力先です。


■ 各出力先定義の詳細や、関連付けられているメッセージフィルターの内容を確認するには、SHOW LOG OUTPUTコマンドにFULLオプションを付けます。


■ ログモジュールのステータスは、SHOW LOG STATUSコマンドで確認できます。


 

設定例

 

syslogサーバーへのログ転送

ここでは、すべてのログをsyslogサーバーに転送するための設定を示します。IP等の設定は終わっているものとします。

  1. ログの出力先を定義します。ここでは、syslogサーバー192.168.10.5にログメッセージを転送します。


  2. すべてのログメッセージを出力するメッセージフィルターを追加します。


syslogサーバーがリモートからの接続を受け付けるよう設定されていれば、ルーターの生成するすべてのログメッセージがsyslogサーバーに送られ、記録されるようになります。syslogサーバー上で各メッセージがどのように処理されるかは、syslogdの設定ファイル /etc/syslog.conf の内容によって決まります。syslogサーバーの詳細については、サーバーシステム上のマニュアルページ syslogd(8)、syslog.conf(5)、syslog(1)、logger(1)等をご参照ください。

 

メール送信

ログメッセージをメールで送りたいときは次のようにします。

  1. メール送信機能の基本設定をします。


  2. ログの出力先を定義します。ここでは、ログメッセージが10個たまるごとに、メールでadmin@is.example.comに送信するよう設定します。


    Note - メールは、ログメッセージがMESSAGEパラメーターで指定した数たまった時点で送信されます。MESSAGEパラメーターを指定しなかった場合はデフォルト値の100が採用されるため、すぐにはメールが送信されないことがあります。

  3. すべてのログメッセージを出力するメッセージフィルターを追加します。


Note - 複数のログフィルターにそれぞれ複数のログ出力インターフェースを使用する場合、フィルターによって分類されたログメッセージが1つのメールで送信されません。

 

資料編

 

メッセージフォーマット

ログメッセージは下記のフィールドで構成されています。ただし出力時には、出力先定義の内容により、一部のフィールドだけが表示されたり、フォーマットが変換されたりすることがあります。

表 1
フィールド
サイズ(バイト)
説明
Msg ID 4 メッセージID
Flags 2 フラグとログレベル
Date 2 メッセージが生成された日付(現地時間)
Time 3 メッセージが生成された時刻(現地時間)
Origin IP 4 メッセージ生成者のIPアドレス
Module 2 メッセージを生成したモジュール
Type 2 メッセージタイプ
SubType 2 メッセージサブタイプ
Source File 12 メッセージを生成したプログラムソースファイル名
Source Line 2 メッセージを生成したプログラムソースファイル内の行番号
Reference 15 参考情報(ユーザー名、ISDNコール名など)
Message 80 メッセージ本文



 

ログレベル

ログメッセージは、イベントの重要度によって次のように分類されます。

表 2
ログレベル
呼称
説明
7 CRITICAL きわめて重大な障害が発生している
6 URGENT 緊急を要する情報。障害が発生し、システムの動作に影響を与える(与えた)可能性がある
5 IMPORTANT 管理者の注意を要する重要な情報。障害の可能性がある
4 NOTICE 管理者の注意を要するかもしれない情報
3 INFO 各種イベントの通知。通常運用を示すもので緊急性はない
2 DETAIL 詳細な情報。通常運用時には無視してもかまわないが、役に立つこともあるかもしれない
1 TRIVIAL さらに詳細な情報
0 DEBUG デバッグ用のきわめて詳細な情報。大量のメッセージが出力される可能性あり


 

ログフィルターの条件指定に使える比較演算子

表 3
演算子
意味
<(以下) SEVERITY=<5(ログレベルが5以下) フィールドの値が指定値以下の場合にマッチ
>(以上) SEVERITY=>6(ログレベルが6以上) フィールドの値が指定値以上の場合にマッチ
!(等しくない) TYPE=!CMD(メッセージタイプがCMDでなければマッチ) フィールドの値が指定値と異なればマッチ
指定なし(等しい) MODULE=FIREWALL フィールドの値が指定値と等しければマッチ
%(部分文字列を含む) MSGTEXT=%failed(メッセージ本文に「failed」を含む) フィールドの値に指定した文字列が含まれていればマッチ。テキストフィールドでのみ有効


Note - 比較演算子の前には必ず等号(=)が必要です。

 

モジュールIDとモジュール名

次にモジュールIDとモジュール名の一覧を示します。

Note - 一覧には未サポートのモジュールも含まれています。

表 4
ID
モジュール名
説明
0 NONE  
1 - 予約済み
2 FR, FRAMERELAY フレームリレーDTEデータリンクレイヤーモジュール
3 PPP PPP(Point-to-Point Protocol)モジュール
4 APPLE AppleTalkルーティングモジュール
5 IP, IPG IP(Internet Protocol)ルーティングモジュール。RIP、ICMP、UDP、SNMPを含む
6 IPX Novell IPXルーティングモジュール
7 SYN 同期(Synchronous)インターフェースドライバー。未サポート
8 DNT, DECNET DECnetルーティングモジュール。未サポート
9 - 予約済み
10 - 予約済み
11 - 予約済み
12 - 予約済み
13 X25C X.25 DCE(レイヤー3)ハンドラー。未サポート
14 Q931 ITU-T標準Q.931 ISDN呼制御
15 - 予約済み
16 - 予約済み
17 LAPB LAPBデータリンクレイヤーモジュール(X.25用)。未サポート
18 TEST ルーター内蔵のハードウェア(インターフェース、コプロセッサー等)テストモジュール
19 LAPD LAPDデータリンクレイヤーモジュール(ISDN Dチャンネル用)
20 STT STT(Synchronous Tunnelling over TCP)モジュール。未サポート
21 STRM, STREAM Streamプリンティング。未サポート
22 TCP TCP(Transmission Control Protocol)モジュール
23 ETH Ethernetドライバーと論理リンク制御モジュール
24 PERM Permanent assignmentsモジュール。未サポート
25 TS, TSERVER ターミナルサーバーモジュール
26 LPD LPD(Line Printer Daemon)プリンターサーバーモジュール。未サポート
27 BRG ブリッジモジュール
28 COMP 圧縮モジュール
29 - 予約済み
30 X25T X.25 DTE(レイヤー3)ハンドラー。未サポート
31 FLASH FLASHデバイスドライバー
32 - 予約済み
33 TLNT, TELNET Telnetモジュール
34 SYS, SYSTEM 一般システムモジュール
35 CH コマンドプロセッサー
36 TTY ターミナルドライバー(Telnet、非同期ポート用)
37 ICC, ISDNCC ISDN呼制御モジュール
38 MIOX MIOX(Multiprotocol Interconnect Over X.25)モジュール。未サポート
39 BOOTP BOOTPモジュール
40 NTP NTP(Network Time Protocol)モジュール
41 BRI ISDN BRIインターフェースデバイスドライバー
42 PRI ISDN PRIインターフェースデバイスドライバー
43 PORT 非同期ポートモジュール(デバイス非依存部分)
44 ENC, ENCRYPT 暗号モジュール
45 USER ユーザーログインモジュール。ユーザー認証データベースなど
46 ACC 非同期コールコントロール(ACC)モジュール
47 ASYN 非同期ポートモジュール(デバイス非依存部分)
48 LOAD LOADERモジュール。リリースファイル、パッチファイルのダウンロード。その他のファイルのアップロード、ダウンロード等を司る
49 INST, INSTALL インストールモジュール。ROM、FLASH、NVSからのブートストラップを司る
50 OSPF OSPF(Open Shortest Path First)モジュール
51 RAD, RADIUS RADIUSモジュール
52 GRE GRE(Generic Routing Encapsulation)モジュール
53 TRG, TRIGGER トリガーモジュール
54 SCR スクリプトモジュール
55 TDM TDM(Time Division Multiplexing)モジュール
56 FILE ファイルサブシステム
57 LOG ロギングモジュール
58 PING マルチプロトコルPingモジュール
59 SNMP SNMPエージェントモジュール
60 SCC SCCドライバー
61 PBX PBXモジュール(アナログポート)
62 SA SA(Security Association)モジュール
63 SYNCC Synchronous Call Control
64 NAT NAT(Network Address Translation)モジュール
65 - 予約済み
66 IPV6 IPv6(Internet Protocol Version 6)モジュール
67 L2TP L2TP(Layer Two Tunnelling Protocol)モジュール
68 - 予約済み
69 HOSTMIB Host Resources MIB
70 DHCP DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)モジュール
71 INTERFACE インターフェースモジュール
72 - 予約済み
73 ENCO 暗号・圧縮モジュール
74 STAR STARモジュール
75 SSH SSH(Secure Shell)クライアント/サーバーモジュール
76 RSVP RSVP(Resource Reservation Protocol)モジュール
77 FIREWALL ファイアウォールモジュール
78 MAIL SMTP(メール)クライアントモジュール
79 TPAD TPAD(Transaction Packet Assembler/Disassembler)モジュール
80 - 予約済み
81 IPSEC IPsecモジュール
82 ISAKMP ISAKMPモジュール
83 FINGER FINGERクライアントモジュール
84 HTTP HTTPクライアント/サーバーモジュール
85 DCP DCP(Device Control Protocol)
86 RMON RMON(Remote Monitoring)エージェント
87 SWITCH レイヤー3スイッチングモジュール
88 VRRP VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)モジュール
89 VLAN VLAN(バーチャルLAN)
90 PCI PCIドライバー
91 GARP GARP(Generic Attribute Registration Protocol)モジュール
92 STP STP(Spanning Tree Protocol)モジュール
93 GUI Webインターフェース
94 OSI OSI(Open Systems Interconnection)
95 PKI PKI(Public Key Infrastructure)モジュール
96 LDAP LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)モジュール
97 PIM PIM(Protocol Independent Multicast)モジュール
98 DVMRP DVMRP(Distance Vector Multicast Routing Protocol)モジュール
99 - 予約済み
100 - 予約済み
101 - 予約済み
102 - 予約済み
103 BGP BGP-4(Border Gateway Protocol version 4)


 

タイプ/サブタイプ

ログメッセージのタイプ、サブタイプは次の通りです。

Note - 一覧には未サポートのタイプ/サブタイプも含まれています。

表 5
タイプID/名称
タイプ説明
サブタイプID/名称
サブタイプ説明
000/NULL 該当するタイプ、サブタイプなし 000/NULL メッセージタイプに対応していない旧バージョンのログシステムが生成したメッセージ
001/REST 再起動 001/NORM 通常の再起動
002/CRASH クラッシュ後再起動
003/FAIL 再起動・セルフテストに失敗
002/PINT 物理インターフェース(BRI0、SYN1、PORT1、ETH0など) 001/UP リンクアップ
002/DOWN リンクダウン
003/WARN 障害の兆候あり
004/ERROR 障害検出
005/RESET リセット
006/NTON CARD=x LINE=y. NT has power.
007/NTOFF CARD=x LINE=y. NT power failure.
008/CREATE 活線状態での取り付け
009/DEST 活線状態での取り外し
003/CALL ISDNコール、ACCコール 001/UP 発呼
002/DOWN 切断
003/WARN 障害の兆候あり
004/ERROR 障害検出
005/RESET リセット
004/DLINK データリンク層モジュール(例:LAPB、LAPD) 001/UP リンクアップ
002/DOWN リンクダウン
003/WARN 障害の兆候あり
004/ERROR 障害検出
005/RESET リセット
006/PNORM CARD=x LINE=y PER normal.
007/PHIGH CARD=x LINE=y PER limit exceeded.
008/ACT 起動
009/DEACT 切断
005/VINT 仮想的なインターフェース(例;PPP0、FR1、SLIP2) 001/UP リンクアップ
002/DOWN リンクダウン
003/WARN 障害の兆候あり
004/ERROR 障害検出
005/RESET リセット
006/ACT オンデマンドインターフェースの起動
007/CREATE インターフェースが作成(CREATE)された
008/DEST インターフェースが削除(DESTROY)された
006/CIRC 仮想回線(サーキット)(例:DLC(論理パス)) 001/UP リンクアップ
002/DOWN リンクダウン
003/WARN 障害の兆候あり
004/ERROR 障害検出
005/RESET リセット
006/CONF 自動設定やオプションのネゴシエーション
007/ATT モジュールのアタッチ 001/ATTCH モジュールがアタッチされた
002/DETCH モジュールがデタッチされた
003/FAIL モジュールのアタッチに失敗した
008/EXCEP 予期しない例外状態の検出 000/RESET 再起動
001/EXTNO External contact open.
002/EXTNC External contact closed.
008/BUS バスエラー
012/ADDR アドレスエラー
016/INSTR 不正な命令
032/PRIV 権限違反
040/LINEA Line A emulator
044/LINEF Line F emulator
096/SPUR Spurious interrupt
128/TRAP0 Trap #0 (fatal)
132/TRAP1 Trap #1 (restart)
136/TRAP2 Trap #2 (assert)
009/BUFF メモリー 001/LEV1 空きメモリーがバッファーレベル1を下回った
002/LEV2 空きメモリーがバッファーレベル2を下回った
003/LEV3 空きメモリーがバッファーレベル3を下回った
010/LIC ライセンス情報 001/REL リリースライセンス情報
002/COMP ソフトウェア圧縮ライセンス情報
011/AUTH 認証 001/OK 認証成功(LOGIN、CONNECTなど)
002/FAIL 認証失敗
003/RFAIL 連続的な認証失敗
012/BATCH トリガー/スクリプト 001/ACT トリガー/スクリプトの起動
002/CMD トリガー/スクリプトコマンド
003/OUT トリガー/スクリプトの出力
014/LPD LPD(プリンターサーバー)    
015/SYSLOG syslog経由で受信したメッセージのファシリティー(メッセージ生成元モジュール) 000/KERN カーネル(LOG_KERN)
008/USER ユーザープロセス(LOG_USER)
016/MAIL メールサブシステム(LOG_MAIL)
024/DAEMON システムデーモン(LOG_DAEMON)
032/AUTH セキュリティー/認証システム(LOG_AUTH)
040/SYSLOG syslogデーモン(syslogd)(LOG_SYSLOG)
048/LPR プリンタースプーラーサブシステム(LOG_LPD)
056/NEWS ネットニュースサブシステム(LOG_NEWS)
064/UUCP UUCPサブシステム(LOG_UUCP)
072/CRON 定期実行デーモン(crond)(LOG_CRON)
080/AUTHPRIV セキュリティー/認証システム(特定ユーザーだけが読めるようにすべきもの)(LOG_AUTHPRIV)
128/LOCAL0 ローカル用に予約(LOG_LOCAL0)
136/LOCAL1 ローカル用に予約(LOG_LOCAL1)
144/LOCAL2 ローカル用に予約(LOG_LOCAL2)
152/LOCAL3 ローカル用に予約(LOG_LOCAL3)
160/LOCAL4 ローカル用に予約(LOG_LOCAL4)
168/LOCAL5 ローカル用に予約(LOG_LOCAL5)
176/LOCAL6 ローカル用に予約(LOG_LOCAL6)
184/LOCAL7 ローカル用に予約(LOG_LOCAL7)
016/ACC 非同期コールコントロール(ACC) 001/SCR スクリプトが見つからない
002/CALL ACCコールが見つからない
003/PORT ポートが存在しない
004/ACT 起動
005/DEACT 切断
006/DIAL ダイヤルイン接続が確立
017/NVS NVS(不揮発性メモリー) 001/RFAIL NVSブロックのオープン/読み込みエラー
002/WFAIL NVSブロックへの書き込みエラー
003/CFAIL NVSブロックの作成エラー
018/FLASH FLASHメモリー    
019/USER ユーザー 001/LON ログオン(ログイン)
002/LOFF ログオフ
003/ADD アカウント追加
004/DEL アカウント削除
005/PWCHG パスワード変更
006/PWERR 管理者パスワード変更失敗
007/PWSET 管理者パスワード変更成功
008/LOOP ログインプロンプトでのループバック障害
009/TACQ TACACS要求
010/TACR TACACS応答
011/LFAIL ログイン失敗
020/CMD コマンドプロセッサー 001/MGR 管理者コマンド
002/USER 一般ユーザーコマンド
021/MSG コンソールメッセージ 001/INFO 一般的な情報
002/WARN 警告
003/ERROR エラー
022/CONFIG ルーター/ネットワークのコンフィグレーションに関する情報/警告 001/TOPO ネットワークトポロジー関係
002/NTNUM ネットワーク番号の重複(IPX、AppleTalkなど)
003/NTNAM ネットワーク名の重複(AppleTalkなど)
004/SWINS 活線状態でのボード挿入
005/SWIN 活線状態でのスワップイン
006/SWOUT 活線状態でのスワップアウト
007/SWDEL 活線状態でのボード交換(別種類のものに変更)
023/IPFILT IPフィルター 001/PASS IPフィルターによるパケット通過
002/FAIL IPフィルターによるパケット破棄
003/DUMP IPフィルターによるパケットダンプ
004/FRAG IPフラグメントフィルターによるパケット破棄
005/SA SAによるIPパケット破棄
006/SRCRT IPソースルートフィルターによるパケット破棄
007/RECRT IP経路記録パケット転送
024/INTERR 予期しない内部エラー 001/BDPKT システムコード内で不正パケットを検出
002/IVPAR 不正なパラメーターを検出
003/BDATT 下位層へのアタッチに失敗
025/IPNAT IP NAT(レンジNAT) 001/FAIL NATによるパケット破棄
002/INTCP 外から中へのTCPコネクション開始
003/INUDP 外から中へのUDPフロー開始
004/OUTTCP 中から外へのTCPコネクション開始
005/OUTUDP 中から外へのUDPフロー開始
026/LIMIT 内部的な制限値オーバー 001/IPXSV IPXサービステーブルの空き容量ゼロ
002/IPXRT IPXルートテーブルの空き容量ゼロ
003/SWCMP ソフトウェア圧縮チャンネルがすべて使用中
027/DHCP DHCP 001/BIND デバイスにアドレスを割り当て
002/FREE デバイスからアドレスを解放
003/FAIL デバイスへのアドレス割り当てを拒否
028/PBX PBX(アナログポート) 001/OIF ルーター側の問題により発呼失敗
002/ONF 網側の問題により発呼失敗
003/OOK 発呼成功
004/IIF ルーター側の問題により着呼失敗
005/INF 網側の問題により着呼失敗
006/IOK 着呼成功
007/OVER 優先発信(オーバーライド)
008/POVER 高優先度オーバーライド
009/HOOK Extension on/off hook
010/FEAT PBXの各種機能有効化
029/RSO リモートセキュリティーオフィサー(RSO) 001/ADD RSOアドレス追加
002/DELETE RSOアドレス削除
003/ENABLED RSO有効化
004/DISABLED RSO無効化
005/ACCEPT RSOアクセスを受理
006/REJECT RSOアクセスを拒否
030     予約済み
031/ENCO ENCO(暗号・圧縮)モジュール 001/9711 Hifin 9711チップサブシステム
002/STACSW STAC SWサブシステム
003/CRYP Cryptechチップサブシステム
004/PAC PACカードサブシステム
005/MAC MACカードサブシステム
032/RSVP RSVP 001/PATH_REMOVE Path削除
002/PATH_ADDED Path追加
003/SESSION_REMOVED セッション削除
004/SESSION_ADDED セッション追加
005/RESV_ADDED 帯域予約追加
006/RESV_REMOVED 帯域予約削除
007/RESV_DENIED_RES リソース不足による予約拒否
033/SSH Secure Shell 001/USER_ADD SSHユーザー追加
002/USER_DELETE SSHユーザー削除
003/USER_SET SSHユーザーの設定変更
004/ENABLED SSHサーバー有効化
005/DISABLED SSHサーバー無効化
006/ACCEPT SSH接続受理
007/REJECT SSH接続拒否
008/DISCONNECT SSH接続切断
034/TPAD TPAD 001/TCONN TPAD端末セッション接続
002/TDISC TPAD端末セッション切断
003/CALL TPADがX.25による発呼を試行
004/CLEAR TPADまたは網によりX.25コールを切断
005/FAIL X.25コールの発呼に失敗
006/ONLINE コール確立。トランザクション開始準備完了
007/OFFLINE コール完了・切断
035/MAIL メールサブシステム 001/SUBMIT SMTPサーバーにメッセージ送信
002/START SMTPサーバーとのセッション開始
003/END SMTPサーバーとのセッション切断
004/ERROR SMTPサーバーからエラーを受信
036/FIREWALL ファイアウォール 001/INATCP 外部から内部へのTCPセッション開始
002/INAUDP 外部から内部へのUDPフロー開始
003/INAICMP 外部から内部へのICMPフロー開始
004/INAOTHER 外部から内部へのその他IPフロー開始
005/OUTATCP 内部から外部へのTCPセッション開始
006/OUTAUDP 内部から外部へのUDPフロー開始
007/OUTAICMP 内部から外部へのICMPフロー開始
008/OUTAOTHER 内部から外部へのその他IPフロー開始
009/INDTCP 外部から内部へのTCPセッションを拒否
010/INDUDP 外部から内部へのUDPフローを拒否
011/INDICMP 外部から内部へのICMPフローを拒否
012/INDOTHER 外部から内部へのその他IPフローを拒否
013/OUTDTCP 内部から外部へのTCPセッションを拒否
014/OUTDUDP 内部から外部へのUDPフローを拒否
015/OUTDICMP 内部から外部へのICMPフローを拒否
016/OUTDOTHER 内部から外部へのその他IPフローを拒否
017/ATTACK 攻撃を受けている
018/ENABLE ファイアウォール有効化
019/DISABLE ファイアウォール無効化
020/DESTROY ファイアウォールポリシー削除
022/SYNQCHNG ファイアウォールSynキュー状態の変化
023/HTTP HTTP接続を拒否
024/NOSESSION アクティブなTCPセッションなし
025/NEWSESSION 最初のTCPセッション作成
026/SIPALG ALGエラーを検出
027/LIMITRULE 上限ルールにより接続を拒否
037/ACCOUNTING アカウンティング 001/START トラフィックフロー開始
002/UPDATE トラフィックフローの統計更新
003/END トラフィックフロー終了
038/FEATURE フィーチャーライセンス 001/EXP フィーチャーライセンスの試用期限終了
039     予約済み
040     予約済み
041     予約済み
042/IPSEC IPsec 001/MSG 一般情報
002/INERR 内向きプロセス
003/OUTERR 外向きプロセス
043/ISAKMP ISAKMP 001/XCHG ISAKMPエクスチェンジ
002/SA SA
003/ERROR エラー
004/MSG 一般情報
044/BOOTP BOOTP 001/ETHCONF Ethernetインターフェースの設定
045/HTTP HTTPサーバー 001/GETOK GET成功
002/GETFAIL GET失敗
003/EXCPT 例外イベント
046/VRRP VRRP 001/MRET マスタールーターからバックアップルーターに移行
002/MNEW 新しいマスタールーターの選出
003/BADAD 無効なAdvertisementパケット受信
004/NOIP IPインターフェースなし
005/RISMAST マスタールーターに移行
006/PRIORITY ルーター優先度変更
047/PPPOE PPPoE 001/SNA 要求されたサービスは現在使用不可能
002/NAS 要求されたサービスが存在しない
048/FILE ファイル 001/DIR ディレクトリーエントリーの追加/削除エラー
002/CREATE ファイル作成
003/DELETE ファイル削除
004/RENAME ファイル名変更
049/IPv6FILTER IPv6フィルター 001/FILT_PASS IPv6フィルターによるパケット通過
002/FILT_FAIL IPv6フィルターによるパケット破棄
003/FILT_DUMP IPv6フィルターによるパケットダンプ
050/PKI PKI(Public Key Infrastructure) 001/PKI_CERT PKI証明書メッセージ(PKI certificate message)
002/PKI_CRL PKI証明書失効リストメッセージ(PKI certificate revocation list message)
003/PKI_OP PKIオペレーショナルプロトコルメッセージ(PKI operational protocol message)
004/PKI_MP PKIマネージメントプロトコルメッセージ(PKI management protocol message)
051/SYSINFO システムステータス情報 001/PS 電源状態の変化
002/FAN ファン状態の変化
003/TEMP 温度状態の変化
052/DNS DNSキャッシュ   DNSキャッシュ
075/SQOS SQOS(Software QoS) 001/PAUS トラフィッククラス一時停止
002/UNPAUS トラフィッククラス一時停止解除
003/QEXCE キュー上限超過
004/DCEXCE DARクラシファイア上限超過
077/WANLB WANロードバランス 001/RESSTSTE リソース状態の変化
002/NORES アクティブなリソースなし
003/HEALTHCHECK ヘルスチェック用ホスト到達不可
004/DNSFAILURE DNS問い合わせ失敗
092/MSG ダイナミックDNS 001/INFO ダイナミックDNSホストのアップデート
002/WARN ダイナミックDNSホストのアップデート失敗


 

syslog形式への変換

ログメッセージをsyslogサーバーに転送するときは、あらかじめsyslog形式にメッセージが変換されます。

 

ログレベルとsyslogレベルのマッピング

ログメッセージのログレベルは、syslogの「レベル」に以下の通りマッピングされます。

表 6
ログレベル
syslogレベル
7 (CRITICAL) LOG_EMER
6 (URGENT) LOG_ALERT
5 (IMPORTANT) LOG_CRI
4 (NOTICE) LOG_ERR
3 (INFO) LOG_WARNING
2 (DETAIL) LOG_NOTICE
1 (TRIVIAL) LOG_INFO
0 (DEBUG) LOG_DEBUG


 

メッセージタイプとsyslogファシリティーの対応表

本製品のログメッセージタイプは、syslogの「ファシリティー」に以下の通りマッピングされます。

表 7
メッセージタイプ
syslogファシリティー
意味
000/NULL LOG_USER メッセージタイプなしのメッセージ
010/LIC LOG_USER ライセンス情報
011/AUTH LOG_AUTH 認証
012/BATCH LOG_CRON トリガー/スクリプト
014/LPD LOG_LPR LPDプリンターサーバー
001/REST LOG_LOCAL7 再起動
008/EXCEP LOG_LOCAL7 例外状況
009/BUFF LOG_LOCAL7 メモリー
002/PINT LOG_LOCAL6 物理インターフェース(BRI、SYN、PORTなど)
004/DLINK LOG_LOCAL6 データリンク層モジュール(LAPB、LAPD)
003/CALL LOG_LOCAL5 ISDNコール、ACCコール
005/VINT LOG_LOCAL5 仮想的なインターフェース(PPP、SLIP、FRなど)
006/CIRC LOG_LOCAL4 仮想回線(フレームリレーDLCなど)
007/ATT LOG_LOCAL4 モジュールのアタッチ/デタッチ
その他 LOG_USER 上記以外のメッセージタイプ


■ メッセージタイプごとに異なるファシリティーを使用するのではなく、出力先ごとに決まったファシリティー(LOG_LOCAL1〜LOG_LOCAL7)を使うこともできます。これには、CREATE LOG OUTPUTコマンド、SET LOG OUTPUTコマンドのFACILITYパラメーターを使用します。たとえば、syslogサーバー192.168.10.5宛てのメッセージすべてにファシリティー「LOG_LOCAL1」をセットするには、次のようにします。







(C) 2005-2014 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: J613-M0710-03 Rev.K