[index] CentreCOM AR550S コマンドリファレンス 2.9

IP/UDPブロードキャストヘルパー


  - 基本設定
  - 設定例


UDPブロードキャストヘルパー(UDPヘルパー、IPヘルパー)は、特定サービスポート宛てのUDPブロードキャストを、あらかじめ指定したIPアドレス(ユニキャスト、ブロードキャスト)に転送する機能です。この機能は、ルーターによって隔てられたWindowsネットワークにおいて、クライアントに特別な設定を施さずに別サブネットのドメインコントローラにログインさせたいような場合に便利です。

 

基本設定

UDPヘルパー機能の基本的な設定方法について説明します。

  1. UDPブロードキャストヘルパー機能を有効にします。


  2. 転送元のLAN側インターフェース、転送対象のUDPパケット(終点UDPポートまたは定義済みのサービス名)、転送先のIPアドレスを指定する。定義済みのサービス名については、ADD IP HELPERコマンドの説明をご覧ください。


基本設定は以上です。

これで、vlan1で受信したNetBIOSブロードキャストパケットが、192.168.20.100に転送されるようになります。

 

設定例

次のようなネットワーク構成を例に解説します。ここでは、vlan1側のWindowsクライアントがeth0側のドメインコントローラーにログインできるようにします。


  1. IPモジュールを有効にします。


  2. EthernetインターフェースにIPアドレスを割り当てます。


  3. UDPブロードキャストヘルパー機能を有効にします。


  4. vlan1で受信したNetBIOSブロードキャスト(終点ポート137〜138)をドメインコントローラ192.168.10.5に転送するよう設定します。


設定は以上です。

■ UDPブロードキャストヘルパーの設定内容を確認するには、SHOW IP HELPERコマンドを使います。

■ UDPブロードキャストヘルパーの設定を解除するには、DELETE IP HELPERコマンドを使います。


■ UDPブロードキャストヘルパー機能を無効にするには、DISABLE IP HELPERコマンドを使います。







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