[index] CentreCOM AR560S コマンドリファレンス 2.9

ADD IP DNS

カテゴリー:IP / 名前解決


ADD IP DNS [DOMAIN={ANY|domain-name}] {INTERFACE=interface|PRIMARY=ipadd [SECONDARY=ipadd]}

domain-name: ドメイン名
interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
ipadd: IPアドレス


DNSサーバーリストにDNSサーバーのIPアドレスを追加する。

DNSサーバーはTELNETコマンドなどが使うほか、DNSリレーエージェント機能の転送先としても使用される。名前解決時の検索処理は、ホストテーブル、DNSの順で実行される。DNSサーバーアドレスの設定はSHOW IP DNSコマンド、SHOW IPコマンドで確認できる。
なお、本コマンドでDNSサーバのIPアドレスを一切設定していない状態で、IPCPやDHCPで自動的にDNSサーバーアドレスを取得した場合、Domainを"ANY*"としてその取得したDNSサーバーのIPアドレスをDNSサーバーリストに追加する。



パラメーター

DOMAIN: ドメイン名。特定ドメインの名前解決にだけ指定のサーバーを使いたいような場合に使う。本パラメーターで指定したドメインの問い合わせは、同一コマンドラインで指定したサーバーに送られる。本パラメーターを省略した場合(およびANYを指定した場合)、指定したサーバーは、問い合わせがどのドメインにも一致しないときに用いられるデフォルトサーバーとなる。なお、特定ドメイン用のサーバーを登録するときは、あらかじめデフォルトサーバーを設定しておくこと。

INTERFACE: IPインターフェース名。DNSサーバーアドレスを動的取得する場合に、アドレスを取得するインターフェースを指定する。ダイヤルアップPPPの場合はPPPインターフェース、DHCPでアドレスを取得する場合はEthernetかVLANインターフェースを指定する。

PRIMARY: プライマリーDNSサーバーのIPアドレス

SECONDARY: セカンダリーDNSサーバーのIPアドレス



プライマリーDNSサーバーとして192.168.10.1、セカンダリーDNSサーバーとして192.168.10.2を設定する。
ADD IP DNS PRIMARY=192.168.10.1 SECONDARY=192.168.10.2

DNSサーバーアドレスをIPCP(IPパラメーターの折衝を行うPPPのサブプロトコル)によって動的に取得する。この場合は、INTERFACEパラメーターでIPCPを実行するPPPインターフェースを指定する。
ADD IP DNS INT=ppp0

DNSサーバーアドレスをDHCPで動的に取得する。この場合は、INTERFACEパラメーターでDHCPクライアントとして動作させるインターフェースを指定する。
ADD IP DNS INT=eth0

デフォルトのDNSサーバーとして192.168.10.1を設定し、ringo.fruit.xxxドメインの問い合わせ用DNSサーバーとして172.20.20.1、172.20.20.2を設定する。この設定では、xxx.ringo.fruit.xxx宛ての問い合わせは172.20.20.1、172.20.20.2に、その他のドメイン宛ての問い合わせは192.168.10.1に送られる。
ADD IP DNS PRIMARY=192.168.10.1
ADD IP DNS DOMAIN=ringo.fruit.xxx PRIMARY=172.20.20.1 SECONDARY=172.20.20.2



備考・注意事項

MIB変数sysNameに本製品のドメイン名(FQDN)が設定されている場合、sysNameに基づくドメイン名がDNS検索に使用される。たとえば、sysNameに「white.joge.xxx」が設定されている場合、コマンドラインでホスト名「black」だけを指定すると、「black.joge.xxx」に対する検索が実施される。

DNSサーバーは10ドメインまで指定できる(ANYを除く)。



関連コマンド

DELETE IP DNS
DISABLE IP DNSRELAY
ENABLE IP DNSRELAY
SET IP DNS
SET IP DNS CACHE
SHOW IP DNS
SHOW IP DNS CACHE
TELNET




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