[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

access-list ip standard(rule entry)

モード: 標準IPアクセスリストモード
カテゴリー: ファイアウォール / IPフィルター


(config-acl-ip)# [dynamic] ACTION SRCIP [log] [sequence <1-65535>]

(config-acl-ip)# no sequence <1-65535>

(config-acl-ip)# no [dynamic] ACTION SRCIP [log]


対象標準IPアクセスリストにエントリーを追加する。または、既存エントリーを変更する。
no形式で実行した場合は指定したエントリーを削除する。

標準IPアクセスリストは複数のエントリーから構成されるリストで、検索はシーケンス番号順に行われる。検索時には、最初にマッチしたエントリーで処理(permitかdeny)が行われ、マッチした時点で検索は終了する。どのエントリーにもマッチしなかった場合はdenyとなる。


パラメーター

dynamic 条件に合致した場合にパケットフローの情報を登録し、戻りのパケットを通す
ACTION 条件に合致した場合のアクション。以下から選択する
deny パケットを破棄する
permit パケットを許可する
SRCIP IPアドレス(通常始点IPアドレス)または経路エントリーの宛先プレフィックス。次のいずれかの形式で指定する
host A.B.C.D IPアドレス
A.B.C.D/M [exact-match] IPアドレスとマスク長。マスク長Mは、対象アドレスとA.B.C.Dの先頭何ビットを比較するかを指定する。なお、経路エントリーをフィルタリングする場合、マスク長Mは経路エントリーのプレフィックス長とも比較される。exact-matchオプションを指定した場合は、プレフィックス長がMのときだけマッチする。exact-matchオプションを指定しなかった場合は、プレフィックス長がM以上(M〜32)のときにマッチする。exact-matchオプションは、経路エントリーをフィルタリング対象とする場合にだけ有効
any すべてのIPアドレスまたはプレフィックスに合致させる場合に指定する。「0.0.0.0/0」と同義
log 条件に合致したときログに記録を残したい場合に指定する(本オプションで記録されるログはnoticeレベルになる)
sequence <1-65535> シーケンス番号。対象アクセスリスト内におけるエントリーの位置を指定する。既存エントリーと同じ番号を指定した場合は、既存エントリーの内容を書き換える。エントリーの新規作成時に省略した場合は、リストの最後にエントリーが追加され、シーケンス番号は既存の最後尾エントリーの番号+10になる(最初のエントリーは10になる)。本パラメーターはコマンド行の先頭、末尾のどちらにでも置ける


注意・補足事項

■ 標準IPアクセスリストの末尾には「deny any」、すなわち、すべてをdenyする暗黙のエントリーが存在している。

■ no形式でエントリーを削除しても、他のエントリーのシーケンス番号は変更されない(削除されたエントリーのシーケンス番号が空きになる)。シーケンス番号を振りなおすにはaccess-list ip resequenceコマンドを使う。

■ exact-matchオプションは、OSPF、BGPの経路フィルタリング時のみ有効(RIPの経路フィルタリングではサポート対象外)。

■ 本コマンドを経路エントリーのフィルタリングに用いる場合、「0.0.0.0/0 exact-match」はデフォルト経路(0.0.0.0/0)の指定となるが、「0.0.0.0/0」(exact-matchの指定なし)はすべての経路エントリー(anyと同じ)を指定することになるので注意。


コマンドツリー

access-list ip standard(list) (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- access-list ip standard(rule entry)(標準IPアクセスリストモード)


関連コマンド

access-list ip resequence(グローバルコンフィグモード)
show access-list ip(特権EXECモード)



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