[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

ipv6 route

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPv6ルーティング / 経路制御


(config)# ipv6 route DESTINATION {GATEWAY|IFNAME} [<1-255>]

(config)# no ipv6 route DESTINATION [{GATEWAY|IFNAME} [<1-255>]]


IPv6経路表にスタティック経路を追加する。
no形式で実行した場合は、指定したスタティック経路を削除する。


パラメーター

DESTINATION 宛先ネットワークアドレス。次のいずれかの形式で指定する。なお、デフォルト経路を追加する場合は、宛先ネットワークアドレスとしてキーワード「default」か「::/0」(「0:0:0:0:0:0:0:0/0」の省略形)を指定する
X:X::X:X/M IPv6アドレスとプレフィックス長で指定する形式
default デフォルト経路(::/0)
GATEWAY := X:X::X:X [IFNAME]
ゲートウェイ(ネクストホップ)のIPv6アドレス。他のルーターを経由せずに到達可能なアドレス(on-linkアドレス)でなくてはならない。ネクストホップをリンクローカルアドレスで指定するときは、IFNAMEパラメーターでインターフェース名も指定する必要がある
IFNAME インターフェース名。送出インターフェースがポイントツーポイントインターフェース(トンネルインターフェース、PPPoEインターフェース)の場合に使う。なお、特殊なインターフェース名「null」を指定したエントリーは「ブラックホール経路」となり、該当宛先へのパケットは破棄されるようになる
<1-255> 管理距離(経路選択時の優先度)。値が小さいほど優先度が高い。省略時はスタティック経路の初期値である1となる


使用例

■ 2001:1:2::/48へのスタティック経路を登録する。

*Router(config)# ipv6 route 2001:1:2::/48 2001:1:1:10::1


■ 2001:2:2::/48へのスタティック経路を登録する。ネクストホップをリンクローカルアドレスで指定するときは、送出インターフェースの指定が必須なので注意すること。

*Router(config)# ipv6 route 2001:2:2::/48 fe80::1 vlan 10


■ デフォルト経路をPPPoEインターフェースgigabitEthernet 0.1に向ける。

*Router(config)# ipv6 route default gigabitEthernet 0.1


■ 2001:28:28::/48宛てのパケットを転送せずに破棄するブラックホール経路を登録する。

*Router(config)# ipv6 route 2001:28:28::/48 null


■ tunnel 0を送出インターフェースとする2001:10:10:10::/64へのスタティック経路を削除する。

*Router(config)# no ipv6 route 2001:10:10:10::/64 tunnel 0


■ 2001:2:2::/48を宛先とするすべてのスタティック経路を削除する。

*Router(config)# no ipv6 route 2001:2:2::/48


注意・補足事項

■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IPv6転送表)に登録されない(IPv6パケットの転送には使われない)。

■ no形式で宛先ネットワークアドレスだけを指定した場合は、該当宛先への経路エントリーをすべて削除する。同一宛先への経路を複数登録している場合は注意すること。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ipv6 route(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

show ipv6 route(非特権EXECモード)
show ipv6 route database(非特権EXECモード)



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