AT-NFV-APL / 運用
ここでは、AT-NFV-APLの運用中に行う各種操作の手順について説明します。
機能的な変更がない場合は過去のバージョンの画面例を用いていることがあります。
vFirewallアプリケーションインスタンスの管理
vFirewallアプリケーションインスタンスの停止・起動や設定変更は、AT-NFV-APLのGUI設定画面から行います。
vFirewallアプリケーション自体の設定(ルーター/ファイアウォール機能の設定)については、「運用・管理」/「システム」以降の各章をご参照ください。
停止
実行中のvFirewallアプリケーションを停止するには、次の手順にしたがいます。
- メニュー欄から「AW+ vFirewall」を選択して、「AW+ vFirewall」画面を開きます。
- 「デプロイ済みアプリケーション一覧」の「停止」ボタンをクリックします。

- 「状態」欄の表示が「停止中」→「停止済み」と遷移し、「削除」ボタンと「起動」ボタンが表示されたら、vFirewallアプリケーションの停止は完了です。

- 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの停止状態を保存します。

vFirewallアプリケーションが停止した状態でAT-NFV-APLの設定を保存した場合は、次回AT-NFV-APLを起動(再起動を含む)したときにもvFirewallは自動起動せず停止状態のままとなります。AT-NFV-APLの起動時にvFirewallを自動起動させたい場合は、vFirewallが起動した状態でAT-NFV-APLの設定を保存してください。
起動
停止しているvFirewallアプリケーションを起動するには、次の手順にしたがいます。
- メニュー欄から「AW+ vFirewall」を選択して、「AW+ vFirewall」画面を開きます。
- 「デプロイ済みアプリケーション一覧」の「起動」ボタンをクリックします。

- 「状態」欄の表示が「実行中」に遷移し、「開く」ボタンと「停止」ボタンが表示されたら、vFirewallアプリケーションの起動は完了です。

「開く」ボタンでは、「アプリケーション設定」の「ネットワーク」で最初に追加したインターフェース(vFirewall側のeth0)のIPアドレスを管理用IPアドレスと見なします。vFirewallのeth0インターフェースにIPアドレスが設定されていない場合、「開く」ボタンは表示されません。
- 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの起動状態を保存します。

vFirewallアプリケーションが実行中の状態でAT-NFV-APLの設定を保存した場合は、次回AT-NFV-APLを起動(再起動を含む)したときにvFirewallも自動的に起動します。AT-NFV-APLの起動時にvFirewallを自動起動させたくない場合は、vFirewallが停止した状態でAT-NFV-APLの設定を保存してください。
設定変更
vFirewallアプリケーションインスタンスの設定を変更するには、次の手順にしたがいます。
vFirewallアプリケーションのアップデート手順については「アップデート」をご参照ください。
- メニュー欄から「AW+ vFirewall」を選択して、「AW+ vFirewall」画面を開きます。
- vFirewallアプリケーションを停止します。
- 「デプロイ済みアプリケーション一覧」の左端にある情報(i)アイコンにマウスオーバーすると表示されるポップアップ画面の「設定」ボタンをクリックします。

- 「アプリケーション設定」画面が表示されるので、必要な項目を変更して「適用」ボタンをクリックします。

- 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの設定変更を保存します。

vFirewallアプリケーションが停止した状態でAT-NFV-APLの設定を保存した場合は、次回AT-NFV-APLを起動(再起動を含む)したときにもvFirewallは自動起動せず停止状態のままとなります。AT-NFV-APLの起動時にvFirewallを自動起動させたい場合は、vFirewallが起動した状態でAT-NFV-APLの設定を保存してください。
バックアップとリストア
ここでは、AT-NFV-APLのGUI設定画面から設定した内容のバックアップとリストアの手順について説明します。
ここで対象としているのは、AT-NFV-APLのGUI設定画面から設定した内容です。vFirewallアプリケーション側で設定した内容(ルーター/ファイアウォール機能の設定)は、vFirewall側の管理インターフェースを通じて別途バックアップする必要があります。
設定内容のバックアップ
IPアドレス、ブリッジポート、スタティック経路、vFirewallアプリケーションインスタンスなど、AT-NFV-APLのGUI設定画面から設定した内容は、バックアップのため設定用コンピューターにダウンロードして保存することができます。
設定内容のバックアップは、次の手順で行います。
- AT-NFV-APLにログインして、必要な設定を行います。
- 設定が完了したら、画面上部のナビゲーションバーにある「保存」ボタンをクリックします。

- メニュー欄から「システム」 > 「ファイル管理」の順に選択して、「ファイル管理」画面を開き、「default.cfg」ファイルの横にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。

- Webブラウザーの表示にしたがって、「default.cfg」ファイルを設定用コンピューターに保存します。
設定内容のバックアップは以上で完了です。
設定内容のリストア
前記手順でバックアップした「default.cfg」ファイルを使って、運用中のAT-NFV-APLをバックアップ時の状態に復元(リストア)することができます。
設定内容のリストアは、次の手順で行います。
リストア中には、AT-NFV-APLをいったん再起動する必要があります。
リストア中は、AT-NFV-APLの再起動が完了するまで「保存」ボタンをクリックしないでください。「保存」ボタンをクリックすると、その時点の設定内容で「default.cfg」ファイルが上書きされるため、バックアップ時の状態に復元できません。
- AT-NFV-APLにログインします。
- メニュー欄から「システム」 > 「ファイル管理」の順に選択して、「ファイル管理」画面を開き、「default.cfg」ファイルの横にある「削除」ボタンをクリックします。

- 確認画面が表示されますので、「削除」ボタンをクリックします。

「保存」ボタンがオレンジ色に変わりますが、クリックしないでください。「保存」ボタンをクリックすると、「default.cfg」ファイルが作成されます。
- 「アップロード」ボタンをクリックします。

- 以前に保存した「default.cfg」ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックします。

「default.cfg」ファイルが削除されていない場合は確認画面が表示されますので、「適用」ボタンをクリックしてください。

- 「default.cfg」ファイルを確認します。

「保存」ボタンがオレンジ色に変わりますが、クリックしないでください。上記手順でアップロードした「default.cfg」ファイルの設定内容が、「保存」ボタンをクリックした時点の設定内容に上書きされます。
- 「再起動」ボタンをクリックします。

- 確認画面が表示されますので、「再起動」ボタンをクリックします。

再起動中は通信が途切れるため次の「通信エラー」ダイアログが表示されますが、再起動が完了すると自動的にログイン画面が表示されます。

設定内容のリストアは以上で完了です。
アップデート
ここでは、AT-NFV-APLファームウェアとvFirewallアプリケーションのアップデート手順について説明します。
アップデートに必要なファイルは、弊社ホームページ内の保守契約者向けページからダウンロードできます。
弊社ホームページでは、AT-NFV-APLのファームウェア(拡張子 .iso)と vFirewallアプリケーション(拡張子 .app)のイメージファイルを1つのパッケージ(ZIPファイル)にまとめた形で提供しています。
設定用コンピューターなどにパッケージ(ZIPファイル)をダウンロードしたら、任意のフォルダーに内容を展開してから以下の手順を実行してください。
AT-NFV-APLファームウェアとvFirewallアプリケーションのバージョンは、パッケージとして提供されている組み合わせのみをサポートしています。アップデート時には、AT-NFV-APLファームウェアとvFirewallアプリケーションの両方をパッケージに含まれていたバージョンに更新してください。
以下の図中に登場する AT-NFV-APLファームウェアバージョン 1.3.3(ATNFVAPL-1.3.3.iso)と vFirewallアプリケーションバージョン 5.5.1-0.3(vfw-x86_64-5.5.1-0.3.app)は架空のバージョンです。あらかじめご了承ください。
- メニュー欄から「システム」 > 「ファイル管理」の順に選択して、「ファイル管理」画面を開き、「アップロード」ボタンをクリックしてAT-NFV-APLのファームウェアイメージファイル ATNFVAPL-x.x.x.iso と、vFirewallのアプリケーションイメージファイル vfw-x86_64-x.x.x-x.x.app をアップロードします。

- 「起動時ファームウェアファイル設定」の「参照」ボタンをクリックし、アップロードしたファームウェアイメージファイルを指定します。


- メニュー欄から「AW+ vFirewall」を選択して、「AW+ vFirewall」画面を開き、「デプロイ済みアプリケーション一覧」の「停止」ボタンをクリックして vFirewallアプリケーションを停止します。

- 「デプロイ済みアプリケーション一覧」の左端にある情報(i)アイコンにマウスオーバーするとポップアップ表示される画面の「バージョン更新」ボタンをクリックし、表示された「アプリケーション設定」画面の「イメージバージョン」からアップロードしたアプリケーションバージョンを選択して「適用」ボタンをクリックします。


- 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、起動時ファームウェアファイルの変更とアプリケーションイメージバージョンの変更を保存します。

- メニュー欄から「システム」 > 「ファイル管理」の順に選択して、「ファイル管理」画面を開き、「再起動」ボタンをクリックして AT-NFV-APL を再起動します。

- 再起動後に再ログインしたら、メニュー欄から「AW+ vFirewall」を選択して、「AW+ vFirewall」画面を開き、「デプロイ済みアプリケーション一覧」の「起動」ボタンをクリックして vFirewallアプリケーションを起動します。

- 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、vFirewallアプリケーションの起動状態を保存します。

以上でアップデートは完了です。
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PN: 613-002993 Rev.B