クイックツアー/アカウントグループ
ここでは、複数のアカウントを作成し、複数のアカウントグループで管理する方法について説明します。
アカウントグループとは
アカウントは、認証データベース編集の可否、システム設定変更の可否の権限を分けることができますので、システム管理者と一般ユーザーを分けて登録できます。
アカウントグループは、アカウントおよびスイッチ(AMFメンバー)に関連付けを行います。アカウントグループごとに、管理できるAMFメンバー、その管理下のデバイスを表示することができます。
アカウントグループを使うことで、管理対象となるスイッチや、そのスイッチに接続しているデバイスが明確になるだけでなく、管理対象外のスイッチなどを表示できませんのでセキュリティーも強化できます。
アカウントグループの作成
アカウントグループには、以下の項目を設定できます。
初期設定のアカウントグループはありません。アカウントグループを作成しないと、アカウント作成やデバイス登録の際に「アカウントグループID」を選択できません。
アカウントグループの作成方法については、「システム設定」/「アカウントグループ一覧」をご覧ください。
アカウントの作成
アカウントには、以下の項目を設定できます。
- アカウント名
- パスワード
- メールアドレス
- アカウントグループID(アカウントグループを作成した場合に選択できます)
- 認証データベースの編集の可否
- システム設定の変更の可否
初期設定の「アカウント名」は「manager」(変更不可)、「パスワード」は「friend」、「アカウントグループID」は未設定、認証データベースの編集は可能(変更不可)、システム設定の変更は可能(変更不可)で、AMF Security miniの全権限があります。また、「manager」を削除することはできません。
初期設定の「manager」を含め、「システム設定の変更を許可する。」チェックボックスにチェックが入ったすべてのアカウントのパスワードを忘れた場合、AW+のWeb GUI / Vista Manager mini - AMF Security mini画面でAMF Security miniインスタンスの初期化(削除→再作成)が必要となります。パスワードは大切に管理してください。
なお、AMF Security miniインスタンスの操作については、AW+のコマンドリファレンスをご参照ください。
アカウントにメールアドレスを登録して、「システム設定」/「メール通知設定」画面でメール通知の設定を行っておくことで、パスワードを忘れた場合にメールによるパスワードの復旧が可能です。
メールによるパスワードの復旧手順については、付録「パスワードを忘れた場合」を参照してください。
初期設定の「manager」やネットワーク全体を管理するために作成したアカウントには、アカウントグループを設定しないことをおすすめします。
アカウントの作成方法については、「システム設定」/「アカウント一覧」をご覧ください。
アカウントグループを使ったデバイス管理の例
登録したアカウントグループは、アカウントおよびスイッチ(AMFメンバー)に関連付けを行います。
以下の画面では、ログインしたアカウントに設定されているアカウントグループと同じアカウントグループが設定されたスイッチ、およびそのスイッチに接続しているデバイスのみが表示されます。
例えば、マシンルームにAMFマスター(AT-AR4050S)が1台あり、フロアごとにAMFメンバー(AT-x510)が1台ある構成で、階ごとにアカウントグループを作成する場合を例に説明します。
■ アカウント名とアカウントグループの作成
表 1:設定データ
アカウント名 |
アカウントグループ |
スイッチ / 設置場所 |
manager |
なし(設定しない) |
すべてのスイッチ / マシンルーム |
1F_admin 1F_user |
group_1 |
AMFメンバー(AT-x510_1F)/ 1階 |
2F_admin 2F_user |
group_2 |
AMFメンバー(AT-x510_2F)/ 2階 |
■ 各スイッチに関連付けるアカウントグループ
表 2:設定データ
スイッチ |
アカウントグループ |
AMFマスター(AT-AR4050S) |
admin_group |
AMFメンバー(AT-x510_1F) |
group_1 |
AMFメンバー(AT-x510_2F) |
group_2 |
この場合、「デバイス」/「接続中 デバイス一覧」画面の表示例は次のようになります。
- 「manager」アカウント(アカウントグループなし)でログインした場合

- 「group_1」に所属する「1F_admin」アカウントでログインした場合

上記のように、登録したスイッチにアカウントグループを関連付けることで、ログインしたユーザーによって表示できるスイッチが異なり、管理対象となるスイッチや、そのスイッチに接続しているデバイスが明確になります。
なお、「スイッチ」/「接続中 AMF メンバー 一覧」画面でも同様に関連付けされたスイッチが表示されますが、上記の例で全体を管理するシステム管理者のアカウント「manager」にはアカウントグループを未設定、およびAMFマスター(AT-AR4050S)にフロアごとのAMFメンバーとは異なるアカウントグループ「admin_group」を設定することで、「manager」アカウントのみでAMFマスター(AT-AR4050S)が表示されるようになります。
デバイスの登録
デバイスの登録方法は、クイックツアーの各項目を参照してください。
デバイスの追加または編集の画面で「アカウントグループID」を選択することで、そのデバイスと「アカウントグループID」を関連付けることができます。
「スイッチ」/「AMF メンバー 追加」画面の例を示します。

「アカウントグループID」が関連付けられたデバイスは、その「アカウントグループID」に所属するアカウントまたは「manager」(アカウントグループなし)でログインしないと表示されなくなります。誤って別の「アカウントグループID」を登録しないようにご注意ください。
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