[index] AT-SecureEnterpriseSDN Controller リファレンスマニュアル 1.2.0
- VB Corpの設定 - ウイルス名の接頭辞について
トレンドマイクロ株式会社のエンドポイントセキュリティ 「ウイルスバスター(TM) コーポレートエディション」(以下、VB Corp)によるユーザー端末のマルウェア感染状態を元にネットワーク遮断を行う場合に必要な設定を行います。
VB Corpとのデバイス管理連携は、SNMPメッセージを介して行われます。
Note - VB Corpの内容については、弊社が保証するものではありません。詳細な手順については、VB Corpに付属のドキュメントを参照してください。
Note - ウイルスバスターは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
| VB Corpの設定 |



Note - 文字列の前後に空白が入ると正しく動作しませんのでご注意ください。
| ウイルス名の接頭辞について |
| ファイル感染型ウイルス系 (実行可能形式) | |
| PE_ | PE形式の実行可能ファイル(32bitのWindows)に感染するファイル感染型ウイルス |
| NE_ | NE形式の実行可能ファイル(16bitのWindows)に感染するファイル感染型ウイルス |
| W64_ | 64bitのWindows上で感染するファイル感染型ウイルス |
| ワーム系 | |
| WORM_ WORM64_ |
主にワーム活動(自身のファイルのコピーを作成することにより増殖する活動)を行う不正プログラム(64は64bitを指します) |
| トロイの木馬系 | |
| TROJ_ TROJ64_ |
トロイの木馬型不正プログラム(他のファイルへの感染活動や増殖活動を持たない不正プログラム)。基本的に被害者のコンピュータ内で単体で活動を行います(64 は64 bitを指します) |
| TSPY_ TSPY64_ |
主に情報漏洩(スパイ活動)につながる不正活動を行うトロイの木馬。情報漏洩型ハッキングツール、とも言われます(64は64 bitを指します) |
| BKDR_ BKDR64_ |
主にバックドア活動(外部からのリモートアクセス/コントロールを可能にする)を行うトロイの木馬。バックドア型ハッキングツール、とも言われます(64は64 bitを指します) |
| RTKT_ RTKT64_ |
自身のファイル及びプロセスを隠匿するルートキット機能を備えているトロイの木馬(64は64 bitを指します) |
| DDOS_ | 主にDDoSツールの活動を行うトロイの木馬 |
| PTCH_ PTCH64_ |
再感染する機能をもたないトロイの木馬(64は64 bitを指します) |
| マクロ系 | |
| O97M_ | 複数のMicrosoft Office製品に感染可能なマクロウイルス |
| W2KM_ W97M_ WM_ |
Wordのマクロウイルス |
| X2KM_ X97M_ XM_ |
Excelのマクロウイルス |
| XF_ | Excelのファンクション機能を利用した不正VBAプログラム。一般的にはマクロウイルスに分類されます |
| P2KM_ P97M_ |
PowerPointのマクロウイルス |
| A97M_ AM_ |
Accessのマクロウイルス |
| V2KM_ V5M_ |
Visioのマクロウイルス |
| APM_ | AmiProのマクロウイルス |
| PU97M_ | Microsoft Publisherのマクロウイルス |
| スクリプト系 | |
| BAT_ | 不正バッチファイル(DOSのバッチスクリプトで記述された不正プログラム) |
| VBS_ | 不正VBスクリプト(VisualBasicスクリプトで記述された不正プログラム) |
| JS_ | JavaScript(Script)の不正プログラム(JavaScript(Script)で記述された不正プログラム) |
| IRC_ | 不正IRCスクリプト(「IRC」クライアント用のスクリプトで記述された不正プログラム) |
| PERL_ | 不正Perlスクリプト(Perlスクリプトで記述された不正プログラム) |
| PHP_ | 不正PHPスクリプト(PHPスクリプトで記述された不正プログラム) |
| CSC_ | 「Corel Script」で記述された不正プログラム。「Corel」は主にLinux用ソフト開発を行なっているソフトウェア会社が作ったスクリプト言語。 |
| REG_ | 不正レジストリスクリプトファイル |
| HTML_ | 不正HTMLファイル |
| XML_ | 不正XMLファイル |
| ALS_ | 不正AutoCAD コマンドファイル(スクリプト) |
| ACM_ | 不正AutoCAD コマンドファイル(マクロ) |
| ABAP_ | SAPシステム用の開発言語「ABAP(Advanced Business Application Programming Language)」で記述された不正プログラム |
| FER_ | Feriteスクリプトで記述された不正プログラム |
| MATL_ | MATLAB言語で記述された不正プログラム |
| ファイルの種類 | |
| CHM_ | 「コンパイル済みHTMLヘルプファイル」で不正活動を行うもの |
| HLP_ | 不正HELPファイル |
| INF_ | 不正INFファイル |
| PIF_ | 不正PIFファイル |
| SWF_ | 不正ShockWaveFlashファイル |
| ATVX_ | ActiveXの不正プログラム |
| JAVA_ | Javaの不正プログラム |
| J2ME_ | Java 2 Platform, Micro Editionの不正プログラム |
| ASF_ | 不正なASF形式のファイル |
| LE_ | VXD(Virtual Device Drivers)の不正プログラム |
| PRJM_ | Microsoft Project 98の不正プログラム |
| WBS_ | Webexpress Websiteの不正プログラム |
| WPRO_ | WordProの不正プログラム |
| プラットフォーム系 | |
| ELF_ | ELF形式(UNIX、LINUXなどの実行可能形式)の不正プログラム |
| UNIX_ | UNIXスクリプトの不正プログラム |
| SymbOS_ | PDAや携帯電話に採用されている「Symbian OS」の不正プログラム |
| PALM_ | PalmOSの不正プログラム |
| WINCE_ | WindowsCE(PocketPC)の不正プログラム |
| MAC_ OSX_ |
マッキントッシュOSの不正プログラム |
| BBOS_ | Black Berryの不正プログラム |
| BEOS_ | BeOSの不正プログラム |
| AndroidOS_ | Android OSの不正プログラム |
| IOS_ | iOSの不正プログラム |
| EICAR_ UT_ |
スマートフォンの不正プログラム |
| 非不正プログラム(グレーゾーンプログラム=スパイウェアパターンに収録) | |
| JOKE_ | ELF形式(UNIX、LINUXなどの実行可能形式)の不正プログラム |
| SPYW_ SPYWARE_ |
スパイウェア。主にユーザのプライバシー情報を記録したり外部に送信したりするもの。 |
| ADW_ | アドウェア。主に広告表示を行なうためのプログラム。スパイウェア的活動を含むものもある |
| DIAL_ | ダイヤルアップなどネットワーク接続の設定を変更するためのプログラム。活動内容や頒布時の条件によって特に悪質なものは不正なプログラムとして対応する。 |
| HKTL_ | ハッキングツール。主に悪意のハッカーにより使用され、管理者権限の奪取、脆弱性への攻撃など不正活動をアシストするためのプログラム。正規のプログラムが悪用される場合もある。 |
| RAP_ | リモートコントロール用ソフトウェア。活動内容や頒布時の条件によって特に悪質なものは不正なプログラム(ハッキングツール)として対応する。 |
| CRCK_ | クラックツール。クラッキングツール、クラッカーツールとも呼ばれる。パスワードの解読、正規アプリケーションの改造、脆弱性の探知、などのためのツール。元々はシステム管理者などが使用するための正規ツールが悪用されることが多い。 |
| APP_ | 正規アプリケーションに対する検出を表す。正規アプリケーションの一部モジュールが不正プログラムやスパイウェアに悪用される場合があり、そのような場合には検出の対応を行います。正規アプリケーションの一部からの検出なのでそのアプリケーションを意識的に使用している場合には危険はなく、検出は無視しても結構です。 |
| ジェネリック検出 | |
| Possible_ MAL_ |
ジェネリック検索で検出された不正な疑いのあるファイル。不正な動作をすることを裏付けるためのサンプルファイルが取得できない場合や、実際には不正コードを含まない関連ファイル(設定ファイルやログファイルなど)が対象である場合は、固有の検出名を割り当てない(ジェネリック検出の検出名を維持する)ことがあります。 |
| CRYP_ | 不正な圧縮・暗号化が行われており不正プログラムの疑いが強いファイル。不正な動作をすることを裏付けるためのサンプルファイルが取得できない場合や、実際には不正コードを含まない関連ファイル(設定ファイルやログファイルなど)が対象である場合は、固有の検出名を割り当てない(ジェネリック検出の検出名を維持する)ことがあります。 |
| PAK_ | 一般的ではないパッカー圧縮形式(例:UPX、UNPACKなど)で圧縮されており、不正プログラムの疑いが強いファイル |
| ヒューリステック検出 | |
| HA_ HB_ HEUR_ |
ウイルスの種類を示すものではなく、ヒューリスティック検索用パターンの示す接頭辞です。トレンドマイクロでは、近年の急速なウイルス増加にともない、プロアクティブにお客さまを守るために、ヒューリステック検索機能を実装しています。 例:HA_FAKEAVMEDは、FAKEAV系の不正プログラムを検知するためのパターンです。 |
| その他 | |
| EXPL_ | セキュリティホールを攻撃するための不正コード。これ自体はプログラムではない。英語では「EXPLOIT」という。 |
| LNK_ | 不正活動に使用されるショートカットファイル |
| VAN_ | Deep Discoveryファミリーが持つ「仮想アナライザ」によって検出されたファイル |
Note - AT-SESCの設定画面に含まれる接頭辞解説は、トレンドマイクロ社より転載許可に基づきます。
Note - 最新の接頭辞解説は、トレンドマイクロ社のWEBサイトをご確認ください。
Note - ウイルスバスター(TM) コーポレートエディションの動作についてのご質問、接頭辞についてのご質問は、トレンドマイクロ社の問い合わせ窓口までお問い合わせください。(お客様がトレンドマイクロ社と締結されているサポート契約も事前にご確認、ご準備ください。)
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