< CentreNET(R) AT-TCP/32 Professional Version 2.1 pl 1 > 2001年7月 アライドテレシス株式会社 □ はじめに □ この度は、CentreNET(R) AT-TCP/32 Professional Version 2.1 をお 買い上げ頂き、誠にありがとうございます。 この文書は、CentreNET(R) AT-TCP/32 Professional Version 2.1 の ユーザーズガイド、リリースノートの補足説明や、最新の情報を提供す るものです。(以後、AT-TCP/32 と表記します。) この文書には、以下の項目について記載されています。 ・お試し版をご使用の方へ ・Windows95/98 または WindowsMe 上でご使用の方へ ・WindowsNT または Windows2000 上でご使用の方へ ・AT-TCP/32 Professional 環境設定ユーティリティについて ・アンインストーラ ・Version 2.1 pl 0 から Version 2.1 pl 1 への変更点 ・注意事項 なお、Windows95/98/Me/NT/2000 を総称して、ウィンドウズと記載し ています。 □ お試し版をご使用の方へ □ 本ソフトウェアをインストールするとき、シリアル番号・認証キーを 空白のままインストールした場合は、お試し版としてインストールされ ています。お試し版の試用期間は30日間です。 正規のシリアル番号・認証キーをご購入いただいた場合は、もう一度 本ソフトウェアをインストールしてください。なお、その際、既に設定 済みの情報は削除されません。 □ Windows95/98 または WindowsMe 上でご使用の方へ □ (1) TCP/IP の設定 AT-TCP/32 は、Windows95/98/Me に標準添付されている TCP/IP プロ トコルの上で動作します。TCP/IP が設定されていない場合には、イン ストール時にその旨メッセージが表示されますので、Windows95/98/Me のオンラインマニュアルや、書籍等をご参照の上 TCP/IP を設定してく ださい。 なお、リリースノートに TCP/IP の設定の概要が記載されております のでご参照ください。 (2) HOSTS ファイル Windows95/98/Me の TCP/IP プロトコルが使用する HOSTS ファイル は、Windows95/98/Me がインストールされているディレクトリ(例: C:\WINDOWS)に置かれます。DNS を使用しない場合や、AT-TCP/32 のア プリケーションでよく使用するホストのリストを参照できるようにした い場合は、ウィンドウズディレクトリにインストールされている HOSTS.SAM を参考にして HOSTS ファイルを作成してください。 (3) マルチユーザ環境 Windows95/98/Me ではデフォルトでは設定情報をユーザごとに持つよ うになっていません。ログインユーザごとに別々の設定を行って使用す るためには、コントロールパネルの「パスワード」アプレットの「ユー ザ別の設定」で、「ログイン時に各ユーザのデスクトップ設定に変更す る」をチェックしてください。Windows98/Me の場合も表記は異なりま すが同等のオプションが同じ場所に用意されています。 (4) ダイヤルアップコネクター ・Windows95 では Internet Explorer 3.0 (4.70.1155) 以降のバージ ョンがインストールされている必要があります。 ・[ツール] - [オプション] で表示される「オプション」ダイアログの 「その他」タブにある「接続後に Windows の接続ダイアログを隠す」 の設定は Windows95 でのみ有効です。Windows98/Me では自動的に隠 れるため、オプション自体が不要となりました。 ・[ツール] - [ネットワーク経路の設定] で表示される「ネットワーク 経路制御」ではホップカウントの設定は行えません。「追加」「編集」 ボタンを押すと表示されるダイアログでは「ホップカウント」はディ セーブルになっています。 □ WindowsNT または Windows2000 上でご使用の方へ □ (1) インストール・アンインストール ・インストールを行うログオンユーザの権限をご確認ください。管理者 権限がない場合は正常にインストールできていない場合があります。 WindowsNT/2000 の初期設定で用意されているユーザであれば、Power User または Administrator でのインストールを確認しています。 ユーザの権限に関しましては、お客様の環境により異なりますので、 管理者の方にご相談ください。 ・インストールを行うログオンユーザの管理者権限により、メニューや フォルダを作成する先が異なっています。 a) WindowsNT4.0/2000 「サブメニューを作成する」または「フォルダへのショートカッ トを作成する」が選択されたときは、管理者権限がある場合は グループの [スタートメニュー] に作成され、ない場合はログ オンユーザ個人の [スタートメニュー] に作成されています。 また、「デスクトップにフォルダを作成する」が選択された場 合は、常にログオンユーザ個人のデスクトップに作成されます。 b) WindowsNT3.51 管理者権限がある場合は「(共通)」として作成され、ない場合 はログオンユーザ個人のものとして作成されています。 ・インストール先のフォルダのアクセス権については、お客様の運用方 法を考慮の上、必要に応じて変更してください。例えば、AT-TCP/32 の電子メールやネットニュースリーダの環境設定情報を AT-TCP/32 のインストール先フォルダ下に作成する場合は、ログオンするユーザ が書き込みできるようにフォルダのアクセス権を設定してください。 ・アンインストールを行う場合は、インストールを行ったときと同じロ グオンユーザで行うようにしてください。 (2) TCP/IP の設定 AT-TCP/32 は、WindowsNT/2000 に標準添付されている TCP/IP プロ トコルの上で動作します。TCP/IP が設定されていない場合には、イン ストール時にその旨メッセージが表示されますので、WindowsNT/2000 のオンラインマニュアルや、書籍等をご参照の上 TCP/IP を設定してく ださい。 (3) HOSTS ファイル WindowsNT/2000 の TCP/IP プロトコルが使用する HOSTS ファイルは WindowsNT/2000 がインストールされているディレクトリを '\WINNT' とすると、'\WINNT\SYSTEM32\DRIVERS\ETC' に置かれます。DNS を使用 しない場合や、AT-TCP/32 のアプリケーションでよく使用するホストの リストを参照できるようにしたい場合は、そのディレクトリにある HOSTS に必要なエントリを追加してください。 (4) Ftpサーバ WindowsNT/2000 には、標準で FTP Server サービスが添付されてい ます。この FTP Server サービスが動作しているときに AT-TCP/32 の Ftpサーバを起動すると、「ソケットアドレスの設定に失敗しました」 というエラーになります。AT-TCP/32 の Ftpサーバをご使用の場合は、 WindowNT/2000 の FTP Server サービスを削除するか、停止した上でご 使用ください。 (5) プリンタサーバ WindowsNT/2000 には、標準で TCP/IP Print Server サービスが添付 されています。この TCP/IP Print Server サービスが動作していると きに AT-TCP/32 のプリンタサーバを起動すると、「ソケットアドレス の設定に失敗しました」というエラーになります。AT-TCP/32 のプリン タサーバをご使用の場合は、WindowNT/2000 の TCP/IP Print Server サービスを削除するか、停止した上でご使用ください。 (6) ダイヤルアップコネクター ・WindowsNT3.51 ではプロバイダー一覧からの登録はできません。 ・WindowsNT/2000 の新規登録はシステムのダイアログから行います。 ・WindowsNT/2000 ではダイヤルの中断ができません。ダイヤル処理が 終了するまでお待ちください。 ・WindowsNT/2000 では [ツール] - [オプション] で表示される「オプ ション」ダイアログの「起動と接続」タブにある「ダイヤラーの自動 起動」および「その他」タブにある「接続後に Windows の接続ダイ アログを隠す」の設定はできません。 ・WindowsNT3.51 では [ツール] - [システム設定] - [接続の詳細設定] はディセーブルになっています。[編集] - [接続エントリ] - [設定] でシステムダイアログを呼び出して詳細設定を行ってください。 ・WindowsNT3.51 では [ツール] - [システム設定] - [モデム設定] は ディセーブルになっています。[編集] - [接続エントリ] - [設定] でシステムダイアログを呼び出してモデムの設定を行ってください。 ・WindowsNT/2000 では [ツール] - [ネットワーク経路の設定] で表示 される「ネットワーク経路制御」の「クリア」は使用できません。 (7) VT端末エミュレータ Windows2000 では XMODEM による送受信を行った後に、B Plus によ るバイナリファイルの送受信を行うと「ダイナミックリンクライブラリ (DLL)初期化ルーチンのエラーです」というエラーが表示されることが あります。このエラーが発生した場合は OK ボタンを押してダイアログ を終了し、VT端末エミュレータを一度終了させてください。 (8) Ftpクライアント WindowsNT4.0 において、デスクトップ上に 2 byte 文字を使ったファ イル名のファイルを FTP サーバよりドラッグ&ドロップすると、ファイ ルがコピーできない旨のエラーが表示されます。実際にはファイルのコ ピーは行われていますので、この場合は OK ボタンを押してメッセージ を終了してください。 □ AT-TCP/32 Professional 環境設定ユーティリティについて □ AT-TCP/32 には、アプリケーションが共通で使用する設定情報を変更 するために環境設定ユーティリティが添付されています。通常はインス トーラによって設定されたデフォルト値を変更する必要はありませんが、 Fingerサーバの表示するプランファイルなどを個別に設定したい場合な どにはこのユーティリティで設定を変更する必要があります。 各アプリケーションのオンラインヘルプに「環境設定ユーティリティ で変更できます」と記載されている設定項目を変更したい場合は、 AT-TCP/32 のインストール先ディレクトリの 'ATKKINI.EXE' をエクス プローラ、プログラムマネージャなどで起動してください。 □ アンインストーラ □ (1) 削除されるファイル等 AT-TCP/32 は、ウィンドウズ標準のアンインストール機能を使用して アンインストールを行います。このアンインストーラはインストール時 に作成されたファイルおよび設定情報のみを削除します。そのため、イ ンストール先にお客様が作成したアプリケーションの設定ファイルやシ ステム内に保存されている設定情報は削除されません。 アンインストール後に同じインストール先に再インストールを行うと 前回の設定情報がそのまま引き継がれます。 (2) アンインストール後の再インストール AT-TCP/32 のアプリケーションが動作中にアンインストールを行うと その場では使用中のファイルを削除することができません。そのため、 ウィンドウズを再起動した際に、そのファイルが削除されるように設定 して終了します。この時にそのインストール先に再インストールを行う と、再インストールしたファイルが再起動時に削除されることがありま す。アンインストール後に再インストールを行う場合には、安全のため ウィンドウズを再起動してください。 □ Version 2.1 pl 0 から Version 2.1 pl 1 への変更点 □ (1) WindowsMe 対応 ・WindowsMe において、正常に動作することを確認しました。 ただし、OS の機能の変更に伴い、環境設定等の手順が異なる場合 があります。 (2) リモートコマンド ・通信状態によっては、リモートコピーで失敗することがあったので 修正しました。 (3) 電子メール(暗号/復号モジュール - AtCrypt) ・暗号/復号プロパティシートで、オプションの設定によっては、 ボタン表示の誤りや [戻る] ボタンが使用できないなどのおかしな 動作をすることがありましたので、修正しました。 □ 注意事項 □ (1) インストーラ ・一度インストールを行った後で、再度インストールを行う場合は、 追加インストールを行います。カスタムインストールでインストー ル済みのコマンドのチェックを外しても、削除は行いませんのでご 注意ください。一度インストールしたコマンドを消す場合はアンイ ンストーラをご使用ください。 (2) ダイヤルアップコネクター ・インターネットサービスプロバイダー情報一覧は 1998 年 2 月時 点のものです。最新の情報につきましては、各プロバイダーにお問 い合わせください。 (3) 電子メール ・電子メールの送信時に暗号化を選択した場合、本文のみを暗号化し ます。添付ファイルは暗号化されませんのでご注意ください。 ・[ネットワーク] - [環境設定] で表示される「環境設定」ダイアロ グの「オプション」「WEB ブラウザのメール送信を横取り」機能は Internet Explorer のバージョンによっては動作しない場合があり ます。 ・メールの送信ウィンドウで、[オプション] - [シングルパートで送 る] がチェックされているときの添付ファイルには、常に BASE64 が使用されます。メニューで BinHex4.0 や uuencode を選択して も使用されませんので、ご注意ください。BASE64 以外を使用した い場合は、「シングルパートで送る」のチェックを外してご利用く ださい。 ・最初に PGP の環境設定を行おうとした場合に、「サーバー使用中」 というメッセージが表示され、設定に支障をきたす場合があります。 そのような環境の場合は、AtCrypt.exe というツールを起動して、 [ツール] - [環境設定] メニューから、あらかじめ「PGP 環境設定」 を行っておいてください。このツールは、AT-TCP/32 をインストー ルしたディレクトリにあります。 (4) ネットニュースリーダ ・[オプション] - [設定] で表示される「環境設定」ダイアログの 「個人情報」タブで設定する「本名」や「組織名」などでは日本語 を使用しないことを強く推奨します。日本語を使用した場合、サー バーによっては正しく動作しない場合があります。 (5) Ftpクライアント ・ファイルの転送先に「ごみ箱」は指定できません。 ・リモート上に異なる漢字コードのディレクトリ名が混在していた場 合、正常にアクセスできないことがあります。その場合は、セッシ ョン情報のファイル名漢字コードの設定を変更してください。 ・FTPセッションのコンテキストメニューによるプロパティ変更等を 行う場合は、必ず FTPセッションを選択した後で行ってください。 ・「送る」メニューは、Windows95 および WindowsNT3.51 では使用 できません。 ・マニュアルやオンラインヘルプには記載されていませんが、以下の 機能が追加実装されています。 a) 起動時に新規 FTPセッションを作成するかどうかの指定 場所: [ツール] - [FTPオプションの設定] で表示される 「FTPオプションの設定」ダイアログの「その他」タブ 「起動時の FTPセッション」 説明: Ftpクライアントを起動した直後に、指定されている オプションにしたがって、「FTPセッションの新規作成」 ダイアログを表示します。 以下の3つから選択できます。 ・新規作成 Ftpクライアント起動時は、常にダイアログを表示し ます。 ・未登録時のみ作成(デフォルト) Ftpクライアント起動時は、FTPセッションが1件も 登録されていないときに限り、ダイアログを表示し ます。 ・指定しない 何もアクションをおこしません。 b) ファイルのパーミッションモードの設定機能 UNIX での chmod コマンドに相当する機能です。 場所: [ツール] - [FTPセッションの新規作成] または 登録済みの FTPセッションのプロパティで表示される 「トラブルシューティング」タブの「CHMOD コマンドの 使用」 説明: チェックされているときに有効となります。デフォル トはオフです。このオプションを有効にすると、その FTPセッション内のファイルおよびディレクトリのプロ パティを表示したときに「FTPファイルの属性」タブが 表示されます。 [マニュアル設定] UNIX でのパーミッションモードを3桁の数字で入力 し、設定します。 [ビジュアル設定] 該当する属性値をチェックし、設定します。 注意: サーバ側が「SITE CHMOD コマンド」に対応している必 要があります。 c) ファイル転送中断時のレジューム機能 中断されたファイル転送を続きから行うための機能です。 ファイルのダウンロード中にダイヤルアップ接続が切断され たなどの場合に続きの部分からダウンロードを続けますので、 大変便利です。 場所: [ツール] - [FTPセッションの新規作成] または 登録済みの FTPセッションのプロパティで表示される 「トラブルシューティング」タブの「レジューム機能の 使用」 説明: チェックされているときに有効となります。デフォル トはオフです。このオプションを有効にすると、途中 までコピーしたファイルをさらにコピーしようとする と「続きから」ボタンが表示されます。このボタンを 押せば、続きからコピーを開始します。 注意: サーバ側がレジューム機能「REST コマンド」に対応し ている必要があります。 転送モードがバイナリモードでない場合で、新JIS, 旧 JIS, EUC への漢字変換機能が有効な場合は「続きから」 ボタンは表示されません。 この機能は、一般に「レジューム機能」と呼ばれてい るものですが、RFC0959 で規定している機能とは異な ります。 (6) 時刻設定ユーティリティ ・便利な使い方 お使いのウィンドウズが、常にタイムサーバに接続できるのであれ ば、時刻設定ユーティリティのショートカットをウィンドウズのス タートアップに入れておくと、常にそのサーバの時刻に同期させる ことができます。 ショートカットのプロパティの例: "<インストール先フォルダ>\wsetclk.exe" /X <サーバ名> 詳しくは、オンラインヘルプ「起動時のオプションの設定」をご覧 ください。 ・時刻設定ユーティリティは、タイムサーバのポート 37 番に接続し ます。サーバ側でこのポートが閉じられているときは、動作しませ ん。 (7) Tftpサーバおよび Tftpクライアント ・Tftpサーバと Tftpクライアントは、それぞれ異なるマシンで動作 していなければ正常に接続できません。 ・プロトコルとしての TFTP(Trivial File Transfer Protocol) は、 セキュリティが堅牢ではありませんので、Tftpサーバや Tftpクラ イアントを使用した後は、それらのアプリケーションを終了するこ とをお勧めします。 (8) 他製品のアンインストール ・他製品をアンインストールすると「共有ファイルを削除しますか?」 というダイアログが表示され、MFC42.DLL や MSVCRT.DLL を削除す るかどうかの確認を求められることがあります。AT-TCP/32 では、 これらのファイルを使用していますので、削除しないでください。 なお、他製品には AT-TCP/32 Version 2.0 など弊社製品のみならず、 他社製品も含まれます。 - 以上 -