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CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7
運用・管理/コンフィグレーション
- 設定の保存と復元
本製品では、コマンド入力によって設定した内容をテキスト形式のスクリプトファイルとして保存することができます。さまざまな設定を異なる名前のファイルとして保存しておき、必要に応じて切り替えて使うことが可能です。
コンソールなどから設定した内容はランタイムメモリー上にあるため、システムを再起動すると消えてしまいます。次回以降も同じ設定を使いたい場合は、設定内容をスクリプトファイルに保存する必要があります。
■ メモリー上の設定内容をファイルに保存するには、CREATE CONFIGコマンドを使います。ファイルの拡張子は「.cfg」か「.scp」とします。たとえば、現在の設定内容を「mylan.cfg」に保存するには、次のようにします。指定したファイルが存在しない場合は新規に作成され、すでに存在していた場合は上書きされます。
CREATE CONFIG=mylan.cfg ↓
本コマンドで作成したファイルには、設定内容がスクリプト形式で保存されます。ただし、スクリプトの内容は一定の基準にしたがった書式に変換されているため、コマンドラインで入力したものとまったく同じではありません(たとえば、長い行はADDとSETのように複数行に分けて保存されます)。しかし、保存されている情報は同じです。また、ログインパスワードは暗号化(MD5ダイジェスト)して保存されます。
■ 設定をファイルに保存しただけでは、再起動時に自動復元されません。SET CONFIGコマンドを使って、保存した設定スクリプトが次回起動時に読み込まれるよう設定する必要があります。起動時に読み込まれる設定スクリプトのことを、「起動スクリプト」、「起動ファイル」、「起動時設定ファイル」などと呼びます。
■ 現在の起動スクリプトを確認するには、オプションなしでSHOW CONFIGコマンドを実行します。
■ 現在のメモリー上の設定内容を確認するには、SHOW CONFIGコマンドにDYNAMICオプションを付けて実行します。設定内容がスクリプト形式で表示されます。
■ DYNAMICオプションにモジュール名を与えることにより、特定モジュールの設定だけを確認することもできます。たとえば、VLANの設定だけを確認するには次のようにします。
SHOW CONFIG DYNAMIC=VLAN ↓
■ 次回、空の設定で起動させたいときは、起動スクリプトを「なし」にします。これは、設定をいちからやりなおしたいときなどに便利です。SET CONFIGコマンドにNONEを指定してください。
■ 起動スクリプトを「なし」に設定しても、「boot.cfg」という名前のファイルが存在すると、起動時に自動実行されます。
■ 起動スクリプトの設定を変更せずに、一度だけ別の設定ファイルで再起動(ウォームスタート)するには、RESTARTコマンドのCONFIGパラメーターに設定ファイル名を指定します。コールドスタート(RESTART REBOOT)時には、CONFIGパラメーターは指定できません。
RESTART SWITCH CONFIG=1kaikiri.cfg ↓
■ 同様に、一度だけ空の設定で再起動したいときは、RESTARTコマンドのCONFIGパラメーターにNONEを指定します。このときはboot.cfgは実行されません。
RESTART SWITCH CONFIG=NONE ↓
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