[index] CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7

スイッチング/RRP Snooping


RRP Snooping(Router Redundancy Protocol Snooping)は、ESRP/VRRPおよび同等機能を持つ製品の下位に本製品を配置し、高速な冗長性を実現するための機能です。

ポートにRRP Snoopingを設定すると、本製品はマスタールーターから定期的に送信されるHelloパケット(VRRPアドバタイズメント・パケット)をVLANごとに監視し、どのポートがマスターかを記憶します。マスタールーターに障害が発生して、スレーブに切り替わると、マスタールーターが接続されたポートでの対象VLAN所属のMACアドレスをフラッシュしてスレーブルーターのエントリーがすぐに登録されるようにします。これによって、ESRP/VRRPに対応していないスイッチを下位に接続するよりも、はるかに短い時間で通信を再開することができます。



上記の例は、VLAN Sales内において、本製品をESRPイネーブルな2台のスイッチに対して、それぞれRRP Snoopingを設定したポートを用いて接続した例です。

2台のスイッチは互いにESRP Helloパケット(実際は、規定の送信元MACアドレス)を交換し、どちらがマスターになるかを決定します。マスターになったスイッチはVLAN Salesに対してスイッチング(ルーティング)のサービスを提供します。一方、スタンバイ(スレーブ)側のスイッチはまったくパケットの転送を行わず、これによりブリッジループを回避します。

本製品はスイッチの間で交換されるESRP Helloパケットを監視し、マスターの障害発生を検知するとただちに自らのMACアドレステーブルをフラッシュして、新しいマスターのエントリーがすぐに登録されるようにします。これにより4秒程度という高速な切り替えを実現します。

この機能はVRRP(Virtual Router Redundant Protocol)にも対応しています。
本製品がスヌーピングするHelloパケット(VRRPアドバタイズメント・パケット)の送信元MACアドレスは下記のとおりです。


上記の例は1つのVLANに対する多重化の例ですが、複数のVLANに対してRRP Snoopingを設定することも可能です。

■ RRP Snoopingを有効にするには、ENABLE RRPSNOOPINGコマンドを使います。


■ RRP Snoopingを無効にするには、DISABLE RRPSNOOPINGコマンドを使います。


■ RRP Snoopingに関する設定を表示するには、SHOW RRPSNOOPINGコマンドを使います。


RRP Snoopingを有効にすると、学習機能により登録されていたHelloパケット(VRRPアドバタイズメント・パケット)の送信元MACアドレスは、フォワーディングデータベースから削除されます。

Note - ポートセキュリティーが有効なポート、または、Authenticator/SupplicantポートではRRP Snooping機能は無効です。


Note - ミラーリング設定のミラーポートではRRP Snooping機能は無効です。







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