[index] CentreCOM 9600/8600シリーズ コマンドリファレンス 2.2

ADD IP RIP

カテゴリー:IP / 経路制御(RIP)
対象機種:8624、9606


ADD IP RIP INTERFACE=vlan-if [IP=ipadd] [SEND={NONE|RIP1|RIP2|COMPATIBLE}] [RECEIVE={NONE|RIP1|RIP2|BOTH}] [DEMAND={YES|NO}] [AUTHENTICATION={NONE|PASSWORD|MD5}] [PASSWORD=password]

vlan-if: VLANインターフェース(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)
ipadd: IPアドレス
password: パスワード(1〜16文字)


指定したIP(VLAN)インターフェースでRIPを有効にする。



パラメーター

INTERFACE: RIPパケットの送受信を行うIP(VLAN)インターフェース

IP: 同一サブネット上にあるRIPルーターのIPアドレス。本パラメーターを指定した場合は、指定したRIPルーターとのユニキャスト通信に関する設定となる。本パラメーターを省略した場合は、該当VLANで受信したすべてのRIPパケットを受け入れ、送信時はブロードキャストアドレスかRIP2ルーターマルチキャストグループアドレスに送信する。

SEND: 送信するRIPパケットのフォーマット。NONEは送信しない。RIP1はバージョン1形式、RIP2はバージョン2形式で送信する。COMPATIBLEはバージョン2形式で送信するが、RIP1互換の経路エントリー(クラスフルなネットワークアドレス)しか送信しない。デフォルトはRIP1。

RECEIVE: 受信するRIPパケットのフォーマット。NONEは受信しない。RIP1はバージョン1形式のみ受信。RIP2はバージョン2形式のみ受信。BOTHはバージョン1、2ともに受信するが、ナチュラルサブネットマスク(クラス標準マスク)を使用したネットワークアドレスしか受信できない。デフォルトはBOTH。

DEMAND: トリガーアップデート(RFC1582)を使用するかどうか。デフォルトはNO。

AUTHENTICATION: RIP Version2使用時の認証方式。PASSWORDは平文テキストのパスワード、MD5は鍵付きMD5によるメッセージダイジェスト、NONEは認証を行わない。デフォルトはNONE。

PASSWORD: RIP Version2で認証を行うときのパスワードまたはキー。AUTHENTICATIONにPASSWORDかMD5を指定した場合にのみ有効



VLAN orangeのIPインターフェースでRIP2の送受信(マルチキャスト)を有効にする。
ADD IP RIP INT=vlan-orange SEND=RIP2 RECEIVE=RIP2

VLAN beigeのIPインターフェースでRIP2の受信だけを有効にする。
ADD IP RIP INT=vlan-beige SEND=NONE RECEIVE=RIP2

VLAN white上のRIP2ルーター192.168.10.5からユニキャストで経路情報を受信し、同じVLANに対してRIP1のブロードキャストで経路情報を送信する。
ADD IP RIP INT=vlan-white IP=192.168.10.5 SEND=NONE RECEIVE=RIP2 AUTH=PASSWORD PASSWORD=secrets
ADD IP RIP INT=vlan-white SEND=RIP1 RECEIVE=NONE



関連コマンド

DELETE IP RIP
SET IP RIP
SHOW IP
SHOW IP RIP



参考

RFC768, User Datagram Protocol
RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1058, Routing Information Protocol
RFC1582, Extensions to RIP to Support Demand Circuits
RFC2082, RIP-2 MD5 Authentication
RFC2453, RIP Version 2


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