[index] CentreCOM 8700SLシリーズ コマンドリファレンス 2.9
カテゴリー:PPP / PPPインターフェース
SET PPP=ppp-interface [OVER=physical-interface] [AUTHENTICATION={CHAP|EITHER|PAP|NONE}] [BAP={ON|OFF}] [CONFIGURE={count|CONTINUOUS}] [ECHO={ON|OFF|seconds}] [IDLE={ON|OFF|seconds}] [INDATALIMIT={NONE|1..65535}] [IPREQUEST={ON|OFF}] [LQR={ON|OFF|seconds}] [MAGIC={ON|OFF}] [ONLINELIMIT={NONE|1..65535}] [OUTDATALIMIT={NONE|1..65535}] [PASSWORD=password] [RECHALLENGE={ON|OFF|360..3600}] [RESTART=seconds] [TERMINATE={count|CONTINUOUS}] [TOTALDATALIMIT={NONE|1..65535}] [USERNAME=username]
ppp-interface: PPPインターフェース番号(0〜511)
physical-interface: 物理インターフェース名
count: 回数
seconds: 時間(秒)
password: パスワード(1〜64文字)
username: ユーザー名(1〜64文字)
PPPインターフェースの設定パラメーターを変更する。
パラメーター |
PPP: PPPインターフェース番号
OVER: 物理インターフェース名。vlanX-servicenameの形式で指定する。XにはVLAN ID(VID)を、servicenameにはPPPoEサービス名を指定する。どのサービス名でもよいときは、servicenameにANYを指定する。
AUTHENTICATION: 相手を認証するためのプロトコル。CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)、PAP(Password Authentication Protocol)、EITHER(CHAPかPAPのどちらかを使用するようネゴシエート。CHAPを優先する)、NONE(認証なし)から選択する。デフォルトはNONE。相手を認証するときはNONE以外を指定すること。
BAP: マルチリンクPPP(MP)使用時に動的な帯域制御(リンクの増減)を行うBAP(Bandwidth Allocation Protocol)を使用するかどうかを指定する。デフォルトはON。
CONFIGURE: Configure-Requestパケットの送信リトライ回数。指定回数リトライしても結果が得られない場合は、物理インターフェースをリセットして再試行(LCPの場合)、あるいは試行終了(その他の場合)する。デフォルトはCONTINUOUS(無限)。
ECHO: リンク状態の監視にLCP Echoパケットを使用するかどうか。ON、OFFまたは送信間隔(秒)を指定する。ONを指定したときの送信間隔は10秒。ECHOとLQRを同時に使用することはできない。LCP Echo Requestパケットは、デフォルト10秒間隔で送信される。3回連続でEcho Replyが戻ってこなかった場合、リンクがダウンしたと判断する。
IDLE: 無通信時自動切断タイマー(秒)。ONまたは秒数を指定した場合は、必要に応じて自動的に接続し、無通信状態が指定秒数(ONを指定した場合は60秒)経過したら切断する。また、上位層(IPなど)からは、接続状態にかかわらずつねにリンクアップしているように見える。OFFの場合は、起動と同時に接続を確立し、以後常時接続となる。秒数指定の有効範囲は0〜4294967295。ただし、0と4294967295はOFFと同じ意味になる。デフォルトはOFF。
INDATALIMIT: 受信データ量の制限値(MB)。受信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。
IPREQUEST: IPCPのネゴシエーションにおいて、リモート側にIPアドレスの割り当てを要求するかどうか。デフォルトはOFF(割り当てを要求しない)。
LQR: リンク状態の監視にLQR(Link Quality Report)パケットを使用するかどうか。ON、OFFまたは送信間隔(秒)を指定する。ECHOパラメーターと同時にONにすることはできない。ONを指定したときの送信間隔は60秒。デフォルトはON。
MAGIC: マジックナンバーを使用するかどうか。マジックナンバーはループバックの検出に用いられる。ループバックが検出された場合、インターフェースはOPENED状態にならない。デフォルトはON。
ONLINELIMIT: 通信時間の制限値(時間)。uptimeが制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。
OUTDATALIMIT: 送信データ量の制限値(MB)。送信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。
PASSWORD: PPPパスワード。相手側から認証を受けるためのもの。
RECHALLENGE: CHAPの再認証を行うかどうか。ONを指定した場合は、5分(300秒)から15分(900秒)の間のランダムな間隔で再認証を行う。秒数を指定した場合は、最低5分(300秒)から指定した秒数までの間のランダムな間隔で再認証を行う。OFFを指定した場合は、再認証を行わない。Windows 95クライアントなどとの接続が切断されてしまうような場合は、再認証をOFFにするとよい。デフォルトはON。
RESTART: Configure-NakおよびTerminate-Requestの再送間隔(秒)。デフォルトは3秒。
TERMINATE: Terminate-Requestの再送回数。デフォルトは2回。
TOTALDATALIMIT: 通信データ量の制限値(MB)。送受信データの累積値が制限を越えると、RESET PPPコマンドでカウンターをクリアするまで通信ができなくなる。NONEは無制限を示す。デフォルトはNONE。
USERNAME: PPPユーザー名。相手側から認証を受けるためのもの。
関連コマンド |
CREATE PPP
RESET PPP
SHOW PPP
SHOW PPP LIMITS
参考 |
RFC1331, The Point-to-Point Protocol (PPP) for the Transmission of Multi-protocol Datagrams over Point-to-Point Links
RFC1332, The PPP Internet Protocol Control Protocol (IPCP)
RFC1333, PPP Link Quality Monitoring
RFC1334, PPP Authentication Protocols
RFC1548, The Point-to-Point Protocol (PPP)
RFC1549, PPP in HDLC Framing
RFC1570, PPP LCP Extensions
RFC1638, PPP Bridging Control Protocol (BCP)
RFC1661, The Point-to-Point Protocol (PPP)
RFC1662, PPP in HDLC-like Framing
RFC1877, PPP Internet Protocol Control Protocol Extensions for Name Server Addresses
RFC2516, A Method for Transmitting PPP Over Ethernet (PPPoE)
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