[index] CentreCOM 8700SLシリーズ コマンドリファレンス 2.9

SET SWITCH PORT

カテゴリー:スイッチング / ポート


SET SWITCH PORT={port-list|ALL} [ACCEPTABLE={ALL|VLAN}] [BCLIMIT={NONE|count}] [DESCRIPTION=string] [DLFLIMIT={NONE|count}] [EGRESSLIMIT={NONE|0|1000..127000|8..1016}] [INFILTERING={OFF|ON}] [INGRESSLIMIT={NONE|0|64..127000|8..1016}] [INTRUSIONACTION={DISABLE|DISCARD|TRAP}] [LEARN={0|1..256] [RELEARN={ON|OFF}] [MCLIMIT={NONE|count}] [MIRROR={BOTH|NONE|RX|TX}] [MODE={AUTONEGOTIATE|MASTER|SLAVE}] [SPEED={AUTONEGOTIATE|10MHALF|10MFULL|100MHALF|100MFULL|1000MFULL}] [IGMPACTION={DENY|REPLACE}] [IGMPFILTER={NONE|filter-id}] [IGMPMAXGROUP={NONE|1..65535}]

port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
count: 個数(0〜262143)
string: 文字列(1〜47文字)
filter-id: フィルター番号(1〜99)。


スイッチポートの各種設定を行う。

ミラーソースポート、パケットストームプロテクション、通信モード、受信フレームタイプ(VLANタグあり・なし)などの設定に使う。



パラメーター

PORT: ポート番号。複数指定が可能。ALLを指定した場合はすべてのポートが対象となる。パケットストームプロテクションの設定を行うとき(BCLIMIT、DLFLIMIT、MCLIMITパラメーター)は、1-8、9-16、17-24、25、26のいずれか(8724SL)、または、1-8、9-16、17-24、25-32、33-40、41-48、49、50のいずれか(8748SL)のポートグループ単位で指定する必要がある。

ACCEPTABLE: 受信可能なフレームタイプ。VLAN(VLANタグ付きフレームのみ。VID=0のプライオリティータグフレームは破棄)かALL(すべて)から選択する。タグなしVLAN所属ポートのデフォルトはALL。タグVLANにしか所属していないポートでは、自動的に本パラメーターがVLANに設定され変更できない。

BCLIMIT: ブロードキャストパケットの受信上限値。1秒間の最大受信パケット数を指定する。上限を超えたパケットは破棄される。NONEまたは0を指定した場合は、制限なしとなる。デフォルトはNONE。

DESCRIPTION: ポート名称。SHOW SWITCH PORTコマンドなどで表示されるもので、メモ的に使用する。

DLFLIMIT: 未学習のユニキャストパケットの受信上限値。1秒間の最大受信パケット数を指定する。上限を超えたパケットは破棄される。NONEまたは0を指定した場合は、制限なしとなる。デフォルトはNONE。

EGRESSLIMIT: 該当ポートの送信レート上限値(帯域制限機能)。指定可能な値の範囲は、10/100Mポートが1000〜127000Kbps、1000Mポートが8〜1016Mbps。NONEおよび0は制限なし。実際の送信レートは、10/100Mポートでは1000Kbpsの倍数になるよう切り捨てられる。また、1000Mポートでは、8Mbpsの倍数になるよう調整される。デフォルトはNONE。

INFILTERING: イングレスフィルタリングを行うかどうか。ON(行う)かOFF(行わない)を指定する。ONのときは、受信フレームのVLAN IDが受信ポートの所属VLANと一致した場合のみフレームを受け入れ、それ以外は破棄する。OFFの場合はすべてのフレームを受け入れる。デフォルトはOFF。

INGRESSLIMIT: 該当ポートの受信レート上限値(帯域制限機能)。指定可能な値の範囲は、10/100Mポートが64〜127000Kbps、1000Mポートが8〜1016Mbps。NONEおよび0は制限なし。実際の送信レートは、10/100Mポートでは1000Kbps未満のときは64Kbpsの倍数に、1000Kbps以上のときは1000Kbpsの倍数になるよう切り捨てられる。また、1000Mポートでは、8Mbpsの倍数になるよう調整される。デフォルトはNONE。

LEARN: 該当ポートで学習可能な送信元MACアドレス(ダイナミックエントリー)の最大数。0を指定した場合は無制限となる(ポートセキュリティーをオフにする)。すでに学習済みMACアドレスが制限値に達している状態で未知の送信元MACアドレスを持つパケットを受信した場合、INTRUSIONACTIONパラメーターの設定に基づいた処理が行われる。デフォルトは0(ポートセキュリティーオフ)

RELEARN: ポートセキュリティーの動作モード。OFFを指定した場合、ポートセキュリティーエントリー(Learnエントリー)はエージアウトされない。ONを指定した場合は、Learnエントリーもエージアウトされる(ダイナミックポートセキュリティー)。本パラメーターは、ポートセキュリティーが有効でないとき(LEARN=0のとき)は意味を持たない。デフォルトはOFF。

INTRUSIONACTION: 未学習の送信元MACアドレスを持つフレームを、LEARNパラメーターで指定した制限値を超えて受信した場合のアクション。DISCARD(受信パケットを破棄する)、TRAP(受信パケットを破棄した後、SNMPトラップを送信する。トラップは各MACアドレスに対して最初の一回だけ送信)、DISABLE(受信パケットを破棄し、SNMPトラップを送信した後、ポートをディセーブルにする)から選択する。デフォルトはDISCARD。

MCLIMIT: マルチキャストパケットの受信上限値。1秒間の最大受信パケット数を指定する。上限を超えたパケットは破棄される。NONEまたは0を指定した場合は、制限なしとなる。デフォルトはNONE。

MIRROR: ミラーリングするトラフィックの向き。該当ポートをポートミラーリングのソースポートにしたいときに指定する。BOTH(送受信パケット)、RX(受信パケット)、TX(送信パケット)、NONE(ミラーリングしない)から選択する。デフォルトはNONE。

MODE: 1000BASE-Tポートのマスター/スレーブ。デフォルトはAUTONEGOTIATE。

SPEED: ポートの通信速度とデュプレックスモードを設定する。トランクグループ所属ポートに対して本コマンドでSPEEDオプションを変更した場合、ポートレベルの設定値は変更されるが、実際の値はトランクグループ全体の設定値のまま変化しない。同ポートをトランクグループから除外した時点で設定値が有効になる。デフォルトはAUTONEGOTIATE(オートネゴシエーション)。

IGMPACTION: 該当ポート配下からJoinされたマルチキャストグループの数がIGMPMAXGROUPパラメーターで設定した最大数に達した場合の動作。DENY(それ以降のJoinを拒否)とREPLACE(タイマーの残り時間がもっとも少ないエントリーを削除して新しいエントリーを登録)から選択する。デフォルトはDENY。

IGMPFILTER: 該当スイッチポートに適用するIGMPフィルターの番号(1〜99)。適用を解除するときはNONEを指定する。デフォルトはNONE。

IGMPMAXGROUP: 該当ポート配下からJoinできるマルチキャストグループの最大数。制限を解除するときはNONEを指定する。デフォルトはNONE(制限なし)。



備考・注意事項

BCLIMIT、DLFLIMIT、MCLIMITパラメーターに0/NONE以外の値を指定する場合は、すべて同じ値を指定しなくてはならない。また、これらのパラメーターを指定する場合は、PORTに1-8、9-16、17-24、25、26のいずれか(8724SL)、または、1-8、9-16、17-24、25-32、33-40、41-48、49、50のいずれか(8748SL)を指定する必要がある。

10/100Mポートの場合、送信レート上限値(EGRESSLIMIT)の有効範囲(1000〜127000Kbps)と受信レート上限値(INGRESSLIMIT)の有効範囲(64〜127000Kbps)が異なるので注意。



関連コマンド

ADD IGMP FILTER
CREATE IGMP FILTER
DISABLE SWITCH PORT
ENABLE SWITCH PORT
SHOW IGMP FILTER
SHOW SWITCH PORT




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