[index] CentreCOM 9424T/SP コマンドリファレンス 2.3

スイッチング/EPSR Snooping


   - 基本設定
   - 構成上の注意事項


EPSR SnoopingはEPSR機能を持たないスイッチをリング内に設置して利用する場合に、高速な冗長性を実現するための機能です。

EPSR(Ethernet Protected Switched Ring)はリング構成のEthernetネットワークに特化したレイヤー2のループ防止・冗長機能です。

EPSR Snoopingを有効にすると、EPSRのコントロールVLANでやりとりさせる動作制御メッセージのうちのRing Up、Ring Downメッセージを監視し、FDBおよびARPエントリーを削除します。


■ 指定したコントロールVLAN上の制御メッセージ監視を有効にするには、ENABLE EPSRSNOOPINGコマンドを実行します。


■ 指定したコントロールVLAN上の制御メッセージ監視を無効にするには、DISABLE EPSRSNOOPINGコマンドを実行します。


■ すべてのコントロールVLAN上の制御メッセージ監視の情報を表示するには、SHOW EPSRSNOOPINGコマンドを実行します。



 

基本設定

  1. コントロールVLANを作成します。
    コントロールVLANはちょうど2ポートで構成しなくてはならず、さらに両ポートともタグ付きに設定する必要があります。


  2. スイッチAのEPSR Snoopingを有効にします。


 

構成上の注意事項

本製品をリング内に設置して利用する場合には、下記の点にご注意ください。

下記の図のようにスイッチAの両端がリンクダウンしている状態を、Double Failと呼びます。

この状態から片方のリンクダウンが復旧した場合、EPSR SnoopingノードのスイッチAは、片方のみリンクアップ状態になります。
EPSRトランジットノードのスイッチBは、両方向リンクアップ状態になりますが、コントロールVLAN以外のVLANをブロックし、通信を遮断している状態のままになっています。ブロック状態を解除するには、EPSRマスターノードからのHealthcheckメッセージを受信する必要がありますが、スイッチBはHealthcheckメッセージを受信できません。このようにEPSRトランジットノードは通信できる状態であるにもかかわらず、EPSRドメイン内で孤立するノードが発生してしまう場合がありますので、ご注意ください。


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