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CentreCOM 9424T コマンドリファレンス 2.11
IP/IPインターフェース
- VLANインターフェースの指定方法
- IPインターフェースの作成・削除
- DHCPによるIPアドレス自動設定
- ローカルIPインターフェース
IPインターフェースは、IPパケットの送受信を行うためのインターフェースです。IPインターフェースを複数作成した時点でIPパケットの転送(ルーティング)が行われるようになります。
IPインターフェースは、ADD IP INTERFACEコマンドでレイヤー2インターフェースにIPアドレス(とネットマスク)を割り当てることによって作成します。
IP関連の設定時にはインターフェースとしてVLANを指定します。VLANインターフェースの指定方法を次に示します。
- VLAN名による指定
VLAN名が「myname」なら、vlan-mynameのように「vlan-」+VLAN名と指定します。次に例を示します。
ADD IP INT=vlan-myname IP=192.168.100.10 MASK=255.255.255.0 ↓
- VLAN ID(VID)による指定
VIDが10ならば、vlan10のように「vlan」+VIDのように指定します。VLAN名のときとは異なり、ハイフンが入らないことに注意してください。
ADD IP INT=vlan10 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0 ↓
■ IPインターフェースを作成するにはADD IP INTERFACEコマンドを使って、VLANにIPアドレスとネットマスクを割り当てます。ネットマスク省略時は、指定したIPアドレスのクラス標準マスクが使用されます。
ADD IP INT=vlan-white IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0 ↓
Note
- 複数のインターフェースに対し、同一サブネットのIPアドレスを割り当てることはできません。たとえば、vlan-whiteにIPアドレス192.168.100.1、ネットマスク255.255.255.0を割り当てた場合、192.168.100.2〜192.168.100.254の範囲は同一IPサブネットになるので、この範囲を他のインターフェースに割り当てることはできません。
■ IPインターフェースの設定を変更するにはSET IP INTERFACEコマンドを使います。
SET IP INT=vlan-white IP=192.168.100.20 MASK=255.255.255.0 ↓
■ IPインターフェースを削除するにはDELETE IP INTERFACEコマンドを使います。
DELETE IP INT=vlan-white ↓
■ 割り当てられたIPアドレスなど、IPインターフェースの情報はSHOW IP INTERFACEコマンドで確認できます。
Note
- IPアドレスを設定できるVLANインターフェースは最大512個です。
ネットワーク上のDHCPサーバーを利用して、VLANインターフェースのIPアドレスを自動設定することもできます(DHCPクライアント機能)。
■ IPインターフェースを作成します。このとき、IPパラメーターにDHCPを指定します。
ADD IP INT=vlan-auto IP=DHCP ↓
■ 本製品のDHCPクライアント機能では、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、SNTPサーバーのIPアドレス、UTCオフセットの情報が取得・自動設定できます。
■ DHCPサーバーから割り当てられたIPアドレスは、SHOW IP INTERFACEコマンドで確認します。
■ デフォルトルートはSHOW IP ROUTEコマンドで確認します。「Destination」が0.0.0.0のエントリーがデフォルトルートです。
ローカルIPインターフェース(マネージメントVLANインターフェース)は、SNMP、Telnetなどの管理機能が利用する遠隔管理用のIPインターフェースです。
ファイル転送(TFTP、HTTP)、ログ転送(syslog)、SNMPエージェント、Telnet/SSHサーバーなどの管理機能を使用するには、本製品に設定されているIPインターフェースのどれかを、ローカルIPインターフェース(マネージメントVLANインターフェース)に指定する必要があります。
ローカルIPインターフェースは1つしか設定できないため、ローカルIPインターフェースと異なるVLANインターフェースから本製品にアクセスする場合、ローカルIPインターフェースへの経路が必要となります。
■ ローカルIPインターフェースを指定するには、SET IP LOCALコマンドを使います。たとえば、Default_VLAN(VID:1)に管理用IPアドレスを割り当て、このインターフェースをローカルIPインターフェースに指定するには、次のようにします。
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.10.5 MASK=255.255.255.0 ↓
SET IP LOCAL INT=vlan1 ↓
■ ローカルIPインターフェースの情報を確認するには、SHOW IP INTERFACEコマンドを使います。「eth0」がローカルIPインターフェースです。
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