[index] CentreCOM 9424T コマンドリファレンス 2.11

IP/UDPブロードキャストヘルパー


  - 基本設定
  - 設定例


UDPブロードキャストヘルパー(UDPヘルパー、IPヘルパー)は、特定サービスポート宛てのUDPブロードキャストを、あらかじめ指定したIPアドレス(ユニキャスト、ブロードキャスト)に転送する機能です。この機能は、VLANで分割されたWindowsネットワークにおいて、クライアントに特別な設定を施さずに別VLANのドメインコントローラーにログインさせたいような場合に便利です。

 

基本設定

UDPヘルパー機能の基本的な設定方法について説明します。

  1. UDPブロードキャストヘルパー機能を有効にします。


  2. 転送元のVLANインターフェース、転送対象のUDPパケット(終点UDPポートまたは定義済みのサービス名)、転送先のIPアドレスを指定する。定義済みのサービス名については、ADD IP HELPERコマンドの説明をご覧ください。


基本設定は以上です。

これで、VLAN white側で受信したNetBIOSブロードキャストパケットが、192.168.20.100に転送されるようになります。

Note - 始点アドレスが0.0.0.0となるようなUDPパケット(DHCP requestなど)は転送の対象となりません。なお、DHCP/BOOTPパケットを転送したい場合は、本製品のDHCP/BOOTPリレー機能が使えます。

Note - UDPヘルパーの転送対象パケットは、宛先IPアドレスと宛先MACアドレスがブロードキャストアドレスであるパケットです。

 

設定例

次のようなネットワーク構成を例に解説します。ここでは、VLAN orange側のWindowsクライアントがVLAN white側のドメインコントローラーにログインできるようにします。


  1. VLANの設定を行います。


  2. VLANインターフェースにIPアドレスを割り当てます。


  3. UDPブロードキャストヘルパー機能を有効にします。


  4. VLAN orange側で受信したNetBIOSブロードキャスト(終点ポート137-138)をドメインコントローラー192.168.10.5に転送するよう設定します。



設定は以上です。

■ UDPブロードキャストヘルパーの設定内容を確認するには、SHOW IP HELPERコマンドを使います。


■ UDPブロードキャストヘルパーの設定を解除するには、DELETE IP HELPERコマンドを使います。


■ UDPブロードキャストヘルパー機能を無効にするには、DISABLE IP HELPERコマンドを使います。


Note - 始点アドレスが0.0.0.0となるようなUDPパケット(DHCP requestなど)は転送の対象となりません。なお、DHCP/BOOTPパケットを転送したい場合は、本製品のDHCP/BOOTPリレー機能が使えます。








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