[index] CentreCOM 9600シリーズ コマンドリファレンス 2.7

SET IP INTERFACE

カテゴリー:IP / IPインターフェース


SET IP INTERFACE=vlan-if [IPADDRESS={ipadd|DHCP}] [MASK=ipadd] [BROADCAST={0|1}] [DIRECTEDBROADCAST={YES|NO|ON|OFF}] [FILTER={0..99|NONE}] [FRAGMENT={YES|NO}] [OSPFMETRIC=1..65534] [POLICYFILTER={100..199|NONE}] [PROXYARP={ON|OFF}] [RIPMETRIC=1..16]

vlan-if: VLANインターフェース(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)またはPPPインターフェース
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク


IPインターフェースの設定を変更する。

ソフトウェアIPフィルターを既存インターフェースに適用するときにも本コマンドを使う。



パラメーター

INTERFACE: 下位のインターフェース(VLANまたはPPP)を指定する。1つのインターフェースに複数のIPアドレスを設定するとき(マルチホーミング)は、「VLAN-name-1」または「VLAN10-1」のように、インターフェース名の後にハイフンと論理インターフェース番号(0〜15)を付ける。論理インターフェース番号を省略したとき(例:vlan1)は「0」を指定したものと見なされる(例:vlan1-0として扱われる)。

IPADDRESS: インターフェースに割り当てるIPアドレス。DHCPを指定した場合は、DHCPサーバーからIP設定情報を取得し自動設定する。DHCPで取得できる情報は、IPアドレス、ネットマスク、DNSサーバーアドレス(プライマリー、セカンダリー)、デフォルトルート(未登録時のみ使用)、ドメイン名。DHCPを使う場合は、あらかじめENABLE IP REMOTEASSIGNコマンドを実行して、IPアドレスの動的設定を有効にしておく必要がある。また、複数のVLANインターフェースをDHCPで自動設定するときは、SET DHCP EXTENDIDコマンドで「EXTENDID=ON」に設定すること。

MASK: サブネットマスク。省略時はIPアドレスのクラス標準マスクが用いられる。DHCPを使う場合は自動的に設定されるので指定しないこと。

BROADCAST: IPブロードキャストアドレスをオール1で表すか、オール0で表すかを示す。通常は1(デフォルト)。

DIRECTEDBROADCAST: このIPインターフェース配下のネットワークに対するディレクティドブロードキャストパケットを転送するかどうかを示す。デフォルトはNO。

FILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するトラフィックフィルターの番号を指定する。トラフィックフィルターのアクションは受信直後に適用される。デフォルトはNONE。IPトラフィックフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する。

FRAGMENT: このインターフェースから送出するパケットがインターフェースのMTUよりも大きい場合の動作を指定する。NO(デフォルト)を指定した場合、DF(Don't Fragment)ビットの指示通り、DFビットが立っているパケットはフラグメント化せずに破棄する。YESを指定した場合は、DFビットを無視してフラグメント化する。

OSPFMETRIC: OSPFが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。デフォルトは1

POLICYFILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するポリシーフィルターの番号を指定する。ポリシーフィルターによって設定された経路選択ポリシー(サービスタイプ)は経路表の検索に使用される。デフォルトはNONE。IPポリシーフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する。

PROXYARP: プロキシーARP(RFC1027)の有効・無効。デフォルトはOFF。

RIPMETRIC: RIPが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。METRICも同じ意味。デフォルトは1



VLAN whiteのIPアドレスを変更する。
SET IP INT=vlan-white IP=10.1.1.1 MASK=255.255.255.0

VLAN orangeにIPトラフィックフィルター「0」を適用する。
SET IP INT=vlan-orange FILTER=0



関連コマンド

ADD IP INTERFACE
DELETE IP INTERFACE
DISABLE IP INTERFACE
ENABLE IP INTERFACE
RESET IP INTERFACE
SET DHCP EXTENDID
SHOW IP INTERFACE



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1027, Using ARP to Implement Transparent Subnet Gateways
RFC1144, Compressing TCP/IP Headers for Low-Speed Serial Links


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