[index] CentreCOM 9600シリーズ コマンドリファレンス 2.7

IPマルチキャスト/IGMP Snooping


IGMP Snoopingは、VLAN環境において不要なマルチキャストトラフィックをフィルタリングする機能です。

IGMP Snoopingを使わない場合、マルチキャストパケットはサブネット(VLAN)単位で配送されます。すなわち、VLAN内にグループメンバーが1台でもいると、同一VLAN内のすべてのポートにパケットが転送されてしまいます。

IGMP Snoopingを有効にすると、本製品は各ポートで交換されるIGMPメッセージ(Membership Report、Query、Leave)を監視して、メンバーの存在するポートにだけ該当グループのトラフィックを配送するようになります。

■ IGMP Snoopingは、ご購入時の状態(まったく設定を行っていない状態)で有効になっています。

IGMP Snoopingはレイヤー2の機能であるため、本製品をレイヤー2スイッチとして使用する場合でも利用できます。次図のように、上位にマルチキャスト対応のIPルーターが存在する場合、特別な設定をすることなくIGMP Snoopingを利用できます。この場合、IPやIGMPの設定は必要ありません。


■ IGMP Snoopingの状態はSHOW IGMPSNOOPINGコマンドで確認できます。

■ IGMP Snoopingを無効にするには、DISABLE IGMPSNOOPINGコマンドを実行します。再度有効にするには、ENABLE IGMPSNOOPINGコマンドを実行します。

Note - IGMP Snoopingは内部的にハードウェアIPフィルターを利用して実現されています。そのため、IGMP Snoopingを有効にすると、ハードウェアIPフィルターも自動的に有効化されます。

■ IGMP/IGMP Snoopingで以下の範囲のIPアドレスは、予約されたマルチキャストMACアドレスにマッピングされるため、グループアドレスとして利用できません。

表 1:マルチキャスト用IPアドレスとMACアドレスの対応表
IPアドレス
MACアドレス
224.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
224.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx


また、同一セグメント内では最上位の9ビットが同じマルチキャストグループアドレスを使用してください。
たとえば、229.10.10.10と229.138.10.10は同一セグメント内で利用できますが、230.10.10.10は利用できません。







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