[index] CentreCOM 9600シリーズ コマンドリファレンス 2.7

SET SWITCH L3FILTER MATCH

カテゴリー:スイッチング / ハードウェアIPフィルター


SET SWITCH L3FILTER=filter-id MATCH={TOS|IPDSCP|TTL|PROTOCOL|SIPADDR|DIPADDR|TCPSPORT|TCPDPORT|TCPSYN|TCPACK|TCPFIN|TYPE|UDPSPORT|UDPDPORT}[,...] [SCLASS={A|B|C|HOST|1..32}] [DCLASS={A|B|C|HOST|1..32}] [IMPORT={TRUE|FALSE}] [EMPORT={TRUE|FALSE}] [TYPE={802|ETHII|SNAP}]

filter-id: フィルター番号(1〜7)


ハードウェアIPフィルター(L3フィルター)の設定を変更する。

本コマンドでは、フィルタリング条件(マッチ条件)として使用するパケットフィールドの指定を変更できる。具体的な条件値(エントリー)はSET SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドで変更する。

該当フィルターにエントリーが登録されている場合は設定を変更できない。その場合は、DELETE SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドですべてのエントリーを削除してから本コマンドを実行し、新しいマッチ条件に適合するよう再度エントリーを登録すること。



パラメーター

L3FILTER: フィルター番号。この番号は可変なので、必ずSHOW SWITCH L3FILTERコマンドで確認してから指定すること

MATCH: フィルタリング条件として使用するパケットフィールドを指定する。カンマ区切りで複数指定が可能。詳細は別表を参照。

SCLASS: SIPADDR(始点IPアドレス)のパケットマッチング時に適用するネットマスク。A、B、CはそれぞれクラスA(8ビット)、B(16ビット)、C(24ビット)の標準マスク。HOSTは単一アドレスを示す32ビットマスク。あるいは、1〜32の任意長のマスクを指定できる。

DCLASS: DIPADDR(終点IPアドレス)のパケットマッチング時に適用するネットマスク。A、B、CはそれぞれクラスA(8ビット)、B(16ビット)、C(24ビット)の標準マスク。HOSTは単一アドレスを示す32ビットマスク。あるいは、1〜32の任意長のマスクを指定できる。

IMPORT: 特定のスイッチポートから入力されたパケットだけをフィルタリングの対象にしたい場合にTRUEを指定する。具体的なポート番号はADD SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドのIPORTパラメーターで指定する(指定ポートから入力されたパケットだけがフィルタリングの対象となる)。FALSEのときはすべてのポートでフィルタリングが行われる。デフォルトはFALSE。

EMPORT: 特定のスイッチポートから出力されるパケットだけをフィルタリングの対象にしたい場合にTRUEを指定する。具体的なポート番号はADD SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドのEPORTパラメーターで指定する(指定ポートから出力されるパケットだけがフィルタリングの対象となる。ただし、本パラメーターにTRUEを指定した場合は、FDBかL3テーブルに登録されていないMACアドレス宛てのパケットがフィルタリング対象にならないという制限がある。詳細はADD SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドのEPORTパラメーターの説明を参照)。FALSEのときはすべてのポートでフィルタリングが行われる。デフォルトはFALSE。

TYPE: フィルタリング条件としてTYPE(L3プロトコルタイプ)を指定した場合に、フレームフォーマット(エンキャプセレーション)を指定する。802(802.2 LLC)、ETHII(Ethernet Version 2)、SNAP(802.2 LLC + SNAP)から選択する。ADD SWITCH L3FILTER ENTRYコマンドのTYPEパラメーターには、ここで指定したフレームフォーマットのプロトコル番号を指定する。



表 1:MATCHパラメーターに指定できるオプション
TOS IPヘッダーのTOSオクテットの優先度(precedence)フィールド。IPDSCPとは同時に指定できない
IPDSCP IPヘッダーのDSCP(DiffServ Code Point)フィールド。IPTOSとは同時に指定できない
TTL IPヘッダーのTTL(生存時間)フィールド
PROTOCOL IPヘッダーのプロトコルフィールド
SIPADDR IPヘッダーの始点IPアドレス。本オプションを指定するときは、SCLASSパラメーターの指定も必要。
DIPADDR IPヘッダーの終点IPアドレス。本オプションを指定するときは、DCLASSパラメーターの指定も必要。
TCPSPORT TCPヘッダーの始点ポート。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。
TCPDPORT TCPヘッダーの終点ポート。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。
TCPSYN TCPヘッダーの制御フラグ「Syn」。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。また、EMPORTにTRUEを指定しないこと。
TCPACK TCPヘッダーの制御フラグ「Ack」。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。また、EMPORTにTRUEを指定しないこと。
TCPFIN TCPヘッダーの制御フラグ「Fin」。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。また、EMPORTにTRUEを指定しないこと。
TYPE EthernetフレームのL3プロトコルタイプフィールド。本オプションを指定するときは、TYPEパラメーターでフレームフォーマットも指定する必要がある。他のオプションと併用はできない。
UDPSPORT UDPヘッダーの始点ポート。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。
UDPDPORT UDPヘッダーの終点ポート。本オプションを指定するときはPROTOCOLの指定も必要。



関連コマンド

ADD SWITCH L3FILTER ENTRY
ADD SWITCH L3FILTER MATCH
DELETE SWITCH L3FILTER
SET SWITCH L3FILTER ENTRY
SHOW SWITCH L3FILTER




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