[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1

ADD SWITCH HWFILTER

カテゴリー:スイッチング / ハードウェアパケットフィルター


ADD SWITCH HWFILTER[=filter-id] CLASSIFIER=rule-id ACTION={FORWARD|DISCARD|SETL2QOS} [L2QOSQUEUE=0..7] [PRIORITY=0..7]

filter-id: フィルター番号(1〜1024)
rule-id: クラシファイア番号(1〜9999)


ハードウェアパケットフィルターを追加する。

ハードウェアパケットフィルターは、すべてのパケットを対象としたフィルタリング機能。本体スイッチチップのL2処理部で処理が行われる。

ハードウェアパケットフィルターでは、L2からL4までの各種条件(MACアドレス、L3プロトコル、IPアドレス、L4プロトコル、L4ポートなど)に基づいて、パケットのフィルタリング(転送・破棄)が可能。これらの条件は、クラシファイア(CREATE CLASSIFIERコマンドで作成)で定義する。本コマンドでは、クラシファイア番号とマッチ時のアクションを組として、フィルターリストに追加する。

ハードウェアパケットフィルターは番号の小さい順に検索され、最初にマッチしたフィルターのアクションが実行される。どのフィルターにもマッチしなかったパケットは通常通り処理(転送)される。

ハードウェアパケットフィルターは、すべてのポートで受信したパケットに対して適用される。ただし、クラシファイアのVLANパラメーターを使えば、特定のVLANで受信したパケットだけを識別することが可能。

設定可能なフィルター数は、システムテーブルの空き容量に依存する。システムテーブルの空き容量は、SHOW SWITCHコマンドで確認できる。



パラメーター

HWFILTER: フィルター番号。省略時は現在最後尾のフィルターの後に追加される(最後尾のフィルター番号を「n」とすると、新規フィルターは「n+1」になる)。「n+1」より大きなフィルター番号を指定するとエラーになる。既存フィルターと同じ番号を指定した場合は、既存フィルターの位置に新規フィルターが挿入され、既存フィルター以降は番号が1つずつ後ろにずれる。

CLASSIFIER: クラシファイア番号。本パラメーターに指定するクラシファイアは、CREATE CLASSIFIERコマンドのページに掲載されている「ハードウェアパケットフィルター・QoSポリシー用の構文」に準拠していること。

ACTION: マッチしたパケットに対するアクション。FORWARD(転送)、DISCARD(破棄)、SETL2QOS(L2 QoSを適用)から選択する。

L2QOSQUEUE: マッチしたパケットを格納するキュー。ACTION=SETL2QOSのときだけ有効。CPU宛てのパケットの場合はCPUの受信キュー、その他のパケット(CPU宛てでないパケット)の場合は出力ポートの送信キューを指定する。CPU宛てのパケットに対して本パラメーターを指定した場合は、該当パケットをCPUに渡すときの優先順位を制御できる。また、その他のパケットに対して本パラメーターを指定した場合は、パケットをポートから出力するときの優先順位を制御できる。デフォルトは0。

PRIORITY: マッチしたパケットにセットする802.1pユーザープライオリティー値。ACTION=SETL2QOSのときだけ有効。なお、CPU宛てのパケットに対して本パラメーターを指定することは意味を持たない。デフォルトは0。



ホスト192.168.20.200からネットワーク192.168.10.0/24宛てのIPパケットを破棄。
CREATE CLASSIFIER=11 IPSADDR=192.168.20.200 IPDADDR=192.168.10.0/24
ADD SWITCH HWFILTER=1 CLASSIFIER=11 ACTION=DISCARD



関連コマンド

CREATE CLASSIFIER
DELETE SWITCH HWFILTER
SHOW SWITCH HWFILTER




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