[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1
カテゴリー:IP / 経路制御(OSPF)
SET OSPF [ASEXTERNAL={ON|OFF|NSSA}] [DEFROUTE={ON|OFF|TRUE|FALSE|YES|NO} [TYPE={1|2}] [METRIC=0..16777215]] [RIP={OFF|EXPORT|IMPORT|BOTH}] [ROUTERID=ipadd] [BGPIMPORT={ON|OFF}] [BGPLIMIT=1..4000] [BGPFILTER={NONE|300..399}] [STATICEXPORT={ON|OFF|TRUE|FALSE|YES|NO}]
ipadd: IPアドレス
OSPFのグローバル設定パラメーターを変更する。
パラメーター |
ASEXTERNAL: AS境界ルーター(ASBR)として動作させるかどうか。ONを指定した場合は、AS外部の経路情報をAS内に通知する(デフォルトではスタティック経路のみ。その他の経路をAS内に通知するには、別途明示的な設定が必要)。このとき、通常エリアにはタイプ5のLSAで、準スタブエリア(NSSA)にはタイプ7のLSAで通知する。NSSAを指定した場合は、準スタブエリア(NSSA)にだけタイプ7のLSAで通知する。デフォルトはOFF
DEFROUTE: デフォルトルート(0.0.0.0)のAS外部LSAを生成し、AS内に通知するかどうか。本パラメーターはASBRとして設定した(ASEXTERNAL=ON)場合のみ有効。デフォルトはOFF
TYPE: デフォルトAS外部LSAのメトリックタイプ(1または2)。本パラメーターはASBR(ASEXTERNAL=ON)かつDEFROUTE=ONに設定している場合のみ有効。デフォルトは2
METRIC: デフォルトAS外部LSAのメトリック。本パラメーターはASBR(ASEXTERNAL=ON)かつDEFROUTE=ONに設定している場合のみ有効。デフォルトは1
RIP: RIPとOSPFの間でどのように情報をやりとりするかを指定する。EXPORTを指定した場合、OSPFの経路情報がRIPのルーティングテーブルに取り込まれる。IMPORTを指定した場合、RIPの経路情報がOSPFのルーティングテーブルに取り込まれる。BOTHを指定した場合は、OSPFとRIPで互いに情報を交換しあう。OFFを指定した場合は、RIPとOSPFのやりとりは行われない。本パラメーターはASBRとして設定した(ASEXTERNAL=ON)場合のみ有効。デフォルトはOFF
ROUTERID: ルーターID。IPアドレスと同じ形式で指定する。指定しなかった場合は、インターフェースに設定されたIPアドレスの中でもっとも大きなものがルーターIDとして使われる。
BGPIMPORT: BGP-4で学習した経路をOSPFのルーティングテーブルに取り込むかどうか。本パラメーターはASBRとして設定した(ASEXTERNAL=ON)場合のみ有効。デフォルトはOFF。
BGPLIMIT: 取り込むBGP-4経路の最大数を指定する。本パラメーターはASBR(ASEXTERNAL=ON)かつBGPIMPORT=ONに設定している場合のみ有効。指定値に達した場合は、取り込み済みの経路が削除されて空きができるまで、BGP-4経路の取り込みが停止される。デフォルトは1000。
BGPFILTER: 取り込むBGP-4経路を取捨選択するために用いるプレフィックスフィルターの番号を指定する。フィルターの適用をやめるにはNONEを指定する。プレフィックスフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号300〜399)。本パラメーターはASBR(ASEXTERNAL=ON)かつBGPIMPORT=ONに設定している場合のみ有効。デフォルトはNONE。
STATICEXPORT: スタティック経路に対応するAS外部LSAを生成し、AS内に通知するかどうか。本パラメーターはASBRとして設定した(ASEXTERNAL=ON)場合のみ有効。デフォルトはYES
ASEXTERNAL | OFF → ON/NSSA | ASEXTERNAL=ONはそのまま残る。さらに、STATICEXPORT=YESならば、ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=STATICが追加される |
STATICEXPORT | NO → YES | ASEXTERNAL=ON/NSSAならば、ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=STATICが追加される |
YES → NO | ASEXTERNAL=ON/NSSAならば、ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=STATICが削除される | |
RIP | OFF/EXPORT → IMPORT/BOTH | ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=RIPが追加される(RIP=BOTHに変更したときはSET OSPF RIP=EXPORTも残る) |
IMPORT/BOTH → OFF/EXPORT | ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=RIPが削除される(RIP=BOTHから変更したときはSET OSPF RIP=EXPORTも削除される) | |
BGPIMPORT | OFF → ON | ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=BGPが追加される |
ON → OFF | ADD OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=BGPが削除される | |
BGPLIMIT | BGPLIMIT=x | ADD/SET OSPF REDISTRIBUTE PROTOCOL=BGPのLIMITパラメーターもxに変更される |
例 |
■ ルーターIDとして「1.1.1.1」を設定する
SET OSPF ROUTERID=1.1.1.1
備考・注意事項 |
・仮想リンクを使用するときは、リンクの両エンドのルーターにルーターIDを設定しておくと設定がやりやすい。
・RIPおよびASEXTERNALパラメーターを変更すると、一時的にネットワークが不安定になるので注意。
・ASEXTERNALにONかNSSAを指定した場合、スタティック経路は自動的に取り込まれる(STATICEXPORTのデフォルト値がYESのため)。非OSPFインターフェースに接続されたネットワークの経路を取り込むには、ADD OSPF REDISTRIBUTEコマンドでPROTOCOL=INTERFACEを指定する。RIP経路を取り込むには、本コマンドのRIPパラメーターにIMPORTかBOTHを指定する(またはADD OSPF REDISTRIBUTEコマンドでPROTOCOL=RIPを指定する)。BGP-4経路を取り込むには、本コマンドのBGPIMPORTパラメーターにONを指定する(またはADD OSPF REDISTRIBUTEコマンドでPROTOCOL=BGPを指定する)。
・ASEXTERNAL、STATICEXPORT、RIP、BGPIMPORT、BGPLIMITの各パラメーターを変更・設定した場合、メモリー上ではADD OSPF REDISTRIBUTEコマンドに自動変換されることがある(メモリー上の設定内容はSHOW CONFIGコマンドにDYNAMIC=OSPFを付けることで確認可能)。また、本コマンドでこれらのパラメーターを変更・設定した後、CREATE CONFIGコマンドを実行した場合も、同様な変換が行われた上で設定ファイルに書き出される。どのような変換が行われるかは別表を参照。
関連コマンド |
ADD IP FILTER
ADD OSPF REDISTRIBUTE
DISABLE OSPF DEBUG
DISABLE OSPF LOG
ENABLE OSPF DEBUG
SET OSPF REDISTRIBUTE
SHOW OSPF
参考 |
RFC1587, The OSPF NSSA Option
RFC2328, OSPF Version 2
(C) 2005 - 2007 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-000276 Rev.C