[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1

SET QOS RED

カテゴリー:スイッチング / QoS


SET QOS RED=red-id [AVERAGING=0..15] [QUEUE=queue-list] [START1=length] [STOP1=length] [DROP1=0..15] [START2=length] [STOP2=length] [DROP2=0..15] [START3=length] [STOP3=length] [DROP3=0..15] [DESCRIPTION=string]

red-id: REDカーブセット番号(1〜4)
queue-list: 送信キュー(0〜7。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
length: キュー長(0〜16000000Kbyte)
string: 文字列(1〜15文字。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)


RED(Random Early Detection/Discard)カーブセットの設定を変更する。

REDカーブセットは、8つの送信キュー×3つの帯域クラスのそれぞれに対するREDカーブ(24個)を束ねたもの。REDカーブは、それぞれSTARTx、STOPx、DROPx(xは帯域クラス)という3つのパラメーターを持つ。詳細は解説編を参照のこと。

実際にREDを使用するには、SET QOS PORTコマンドのREDパラメーターでスイッチポートにREDカーブセットを割り当てる必要がある。REDパラメーターにNONE(デフォルト値)を指定した場合は、Tail-drop動作となる。

なお、デフォルトのREDカーブセット「1」の設定の一部は、Tail-dropにも使用される(STOP1、STOP2、STOP3パラメーターが、それぞれ帯域クラス1、2、3の最大キュー長を示す)。

また、RED、Tail-dropのどちらの場合も、明示的に帯域クラスが割り当てられていないパケットは、デフォルトの帯域クラス1として扱われる。



パラメーター

RED: REDカーブセット番号

AVERAGING: 平均キュー長の算出に使う期間を示す係数。0を指定した場合、算出された平均キュー長はその時点でのキュー長に等しくなる。また、本パラメーターの値が大きいほど、時間的に広い範囲のデータを使用して平均キュー長を算出するようになる。これにより、キュー長がSTOPx(xは1〜3)に近い状況におけるTCPのパフォーマンスが向上する。デフォルトは9。

QUEUE: 送信キュー。値を指定しなかった場合は、すべての送信キューが対象となる。

START1: 帯域クラス1のパケットを破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス1のパケット破棄率が徐々に高くなり、STOP1に達したときに破棄率がDROP1で指定された値となる。デフォルトは25Kbyte。

STOP1: 帯域クラス1のパケットを完全に破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス1のすべてのパケットが破棄されるようになる。デフォルトは30Kbyte。なお、デフォルトのREDカーブセット「1」では、本パラメーターの値が、Tail-dropにおける帯域クラス1の最大キュー長としても使われる。

DROP1: キュー長がSTOP1に達したときの帯域クラス1のパケット破棄率を示す係数。実際の破棄率は、「2のDROP1乗」の逆数として求められる。たとえば、DROP1=0なら破棄率は100%、DROP1=1なら50%、DROP1=2なら25%、DROP1=3なら12.5%、DROP1=4なら6.25%となる。言い換えると、DROP1が0のときは破棄率が100%で、以後DROP1が1増えるたびに破棄率が半分になっていく。デフォルトは1(50%)。

START2: 帯域クラス2のパケットを破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス2のパケット破棄率が徐々に高くなり、STOP2に達したときに破棄率がDROP2で指定された値となる。デフォルトは15Kbyte。

STOP2: 帯域クラス2のパケットを完全に破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス2のすべてのパケットが破棄されるようになる。デフォルトは25Kbyte。なお、デフォルトのREDカーブセット「1」では、本パラメーターの値が、Tail-dropにおける帯域クラス2の最大キュー長としても使われる。

DROP2: キュー長がSTOP2に達したときの帯域クラス2のパケット破棄率を示す係数。実際の破棄率は、「2のDROP2乗」の逆数として求められる。たとえば、DROP2=0なら破棄率は100%、DROP2=1なら50%、DROP2=2なら25%、DROP2=3なら12.5%、DROP2=4なら6.25%となる。言い換えると、DROP2が0のときは破棄率が100%で、以後DROP2が1増えるたびに破棄率が半分になっていく。デフォルトは1(50%)。

START3: 帯域クラス3のパケットを破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス3のパケット破棄率が徐々に高くなり、STOP3に達したときに破棄率がDROP3で指定された値となる。デフォルトは5Kbyte。

STOP3: 帯域クラス3のパケットを完全に破棄し始めるポイント。キュー長(Kbyte)で指定する。キュー長がこのポイントを超えると、帯域クラス3のすべてのパケットが破棄されるようになる。デフォルトは15Kbyte。なお、デフォルトのREDカーブセット「1」では、本パラメーターの値が、Tail-dropにおける帯域クラス3の最大キュー長としても使われる。

DROP3: キュー長がSTOP3に達したときの帯域クラス3のパケット破棄率を示す係数。実際の破棄率は、「2のDROP3乗」の逆数として求められる。たとえば、DROP3=0なら破棄率は100%、DROP3=1なら50%、DROP3=2なら25%、DROP3=3なら12.5%、DROP3=4なら6.25%となる。言い換えると、DROP3が0のときは破棄率が100%で、以後DROP3が1増えるたびに破棄率が半分になっていく。デフォルトは1(50%)。

DESCRIPTION: REDカーブセットの説明(メモとして使う)



関連コマンド

CREATE QOS RED
DESTROY QOS RED
SHOW QOS RED




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