[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1
カテゴリー:スイッチング / ポート
SET SWITCH PORT={port-list|ALL} [ACCEPTABLE={ALL|VLAN}] [BCLIMIT={NONE|100..95300}] [DESCRIPTION=string] [EGRESSLIMIT={NONE|bandwidth}] [INFILTERING={OFF|ON}] [INTRUSIONACTION={DISABLE|DISCARD|TRAP}] [LEARN={0|1..256] [THRASHLIMIT={NONE|2..65536}] [THRASHREFILL=1..65535}] [MIRROR={BOTH|NONE|RX|TX}] [MODE={AUTONEGOTIATE|MASTER|SLAVE}] [POLARITY={MDI|MDIX}] [SPEED={AUTONEGOTIATE|10MHALF|10MFULL|100MHALF|100MFULL|1000MFULL}]
port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
string: 文字列(1〜47文字)
bandwidth: 帯域幅(0〜2641248Kbps)
スイッチポートの各種設定を行う。
パラメーター |
PORT: ポート番号。複数指定が可能。ALLを指定した場合はすべてのポートが対象となる。
ACCEPTABLE: 受信可能なフレームタイプ。VLAN(VLANタグ付きフレームのみ。VID=0のプライオリティータグフレームは破棄)かALL(すべて)から選択する。タグなしVLAN所属ポートのデフォルトはALL。タグVLANにしか所属していないポートでは、自動的に本パラメーターがVLANに設定され変更できない。
BCLIMIT: ブロードキャストおよびマルチキャストパケットの受信上限値。1秒間の最大受信レート(Kbyte/秒)を指定する。ただし、指定値が100の倍数でない場合は切り上げが行われる(101を指定した場合は200となる)。上限を超えて受信したパケットは破棄される。NONEを指定した場合は、制限なしとなる。デフォルトはNONE。なお、マルチキャストパケットの受信レートを制限するには、本パラメーターで上限値を指定するだけでなく、ENABLE SWITCH MCLIMITINGコマンドを実行する必要もある。
DESCRIPTION: ポート名称。SHOW SWITCH PORTコマンドなどで表示されるもので、メモ的に使用する。
EGRESSLIMIT: 該当ポートの送信レート上限値(帯域制限機能)。指定可能な値の範囲は0〜2641248Kbps。ただし、指定値が648の倍数でない場合は倍数になるよう丸められる。NONEおよび0は帯域を制限しないの意味になる。EGRESSLIMITの値は、パケットをスイッチ内部のキューから送り出すときのデータレートであり、フレームヘッダーやトレーラーは含まない。デフォルトはNONE。
INFILTERING: イングレスフィルタリングを行うかどうか。ON(行う)かOFF(行わない)を指定する。ONのときは、受信フレームのVLAN IDが受信ポートの所属VLANと一致した場合のみフレームを受け入れ、それ以外は破棄する。OFFの場合はすべてのフレームを受け入れる。デフォルトはOFF。
INTRUSIONACTION: 未学習の送信元MACアドレスを持つパケットを、LEARNパラメーターで指定した制限値を超えて受信した場合のアクション。DISCARD(受信パケットを破棄する)、TRAP(受信パケットを破棄した後、SNMPトラップを送信する。トラップは各MACアドレスに対して最初の一回だけ送信)、DISABLE(受信パケットを破棄し、SNMPトラップを送信した後、ポートをディセーブルにする)から選択する。デフォルトはDISCARD。
LEARN: 該当ポートで学習可能な送信元MACアドレス(ダイナミックエントリー)の最大数。0を指定した場合は無制限となる(ポートセキュリティーをオフにする)。すでに学習済みMACアドレスが制限値に達している状態で未知の送信元MACアドレスを持つパケットを受信した場合、INTRUSIONACTIONパラメーターの設定に基づいた処理が行われる。デフォルトは0(ポートセキュリティーオフ)
THRASHLIMIT: MACアドレススラッシングプロテクションのしきい値。NONEはプロテクション無効を意味する。一定時間(0.5秒間)内において、該当ポートにおけるMACアドレス学習回数が本しきい値を超えると、該当ポートをスラッシング状態であると見なし、MACアドレスの学習を1秒間停止する。学習再開直後のしきい値は0だが、1秒経過するごとにTHRASHREFILLずつTHRASHLIMITに到達するまで回復していく。デフォルトは8192。通常はデフォルト値で問題ないため、特別な理由がないかぎり本パラメーターは変更しないこと。なお、MACアドレススラッシングプロテクションは、ポートセキュリティー(LEARNパラメーター)とは独立して動作する。また、MACアドレススラッシングプロテクションは、トランクポートでは機能しない。
THRASHREFILL: MACアドレススラッシングプロテクションにおける学習再開後の1秒あたりしきい値回復量。THRASHLIMITよりも小さい値を指定すること(THRASHLIMIT以上の値を指定しても、自動的にTHRASHLIMIT未満の値に調整される)。デフォルトは1024。通常はデフォルト値で問題ないため、特別な理由がないかぎり本パラメーターは変更しないこと。
MIRROR: ミラーリングするトラフィックの向き。該当ポートをポートミラーリングのソースポートにしたいときに指定する。BOTH(送受信パケット)、RX(受信パケット)、TX(送信パケット)、NONE(ミラーリングしない)から選択する。デフォルトはNONE。
MODE: 1000BASE-Tポートのマスター/スレーブ。デフォルトはAUTONEGOTIATE。
POLARITY: MDI/MDI-X自動切替オフ時のMDI/MDI-Xを指定する。デフォルトはMDI-X。本パラメーターは、MDI/MDI-X自動切替がオン(デフォルト)のときには変更できない。
SPEED: ポートの通信速度とデュプレックスモードを設定する(別表を参照)。トランクグループ所属ポートに対して本コマンドでSPEEDオプションを変更した場合、ポートレベルの設定値は変更されるが、実際の値はトランクグループ全体の設定値のまま変化しない。同ポートをトランクグループから除外した時点で設定値が有効になる。デフォルトはAUTONEGOTIATE(オートネゴシエーション)。なお、AUTONEGOTIATEからAUTONEGOTIATE以外に設定を変更すると、該当ポートではMDI/MDI-X自動切替が無効になる。また、AUTONEGOTIATE以外からAUTONEGOTIATEに設定を変更すると、MDI/MDI-X自動切替が有効になる。
AUTONEGOTIATE | オートネゴシエーション |
10MHALF | 10M Half Duplex固定(本体とAT-A62上の1000BASE-Tポートのみ) |
10MFULL | 10M Full Duplex固定(本体とAT-A62上の1000BASE-Tポートのみ) |
100MHALF | 100M Half Duplex固定(本体とAT-A62上の1000BASE-Tポートのみ) |
100MFULL | 100M Full Duplex固定(本体とAT-A62上の1000BASE-Tポートのみ) |
1000MFULL | 1000M Full Duplex固定(AT-A61上のLX、SX、ZXポート(SFPポート)のみ) |
備考・注意事項 |
帯域制限機能(EGRESSLIMIT)とQoSの重み付きラウンドロビン(WRR)スケジューリング(SET QOS PORT EGRESSQUEUEコマンドのSCHEDULERパラメーターで設定)は併用できない。
関連コマンド |
DISABLE SWITCH PORT
ENABLE SWITCH PORT
SHOW SWITCH PORT
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