[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.2.1

運用・管理 / ファイル操作

  - フラッシュメモリー
   - ファイル操作

ファイルの操作方法について説明します。

フラッシュメモリー

本製品の内蔵フラッシュメモリー上にはファイルシステムが構築されており、ファームウェアや設定データを「ファイル」として扱うことができます。

フラッシュファイルシステムの基本仕様は次のとおりです。

ファイル名は最大32文字（拡張子を含む）
ファイル名の大文字と小文字は区別される
ユーザーが作成するファイル名に使用可能な文字は半角英数字とピリオド。ピリオドは拡張子を表すために1回だけ使用できる
（この制限はダウンロードするファイルには適用されない）
ディレクトリー（フォルダー）の概念はない

ファイル操作

フラッシュメモリー上のファイルに対しては、下記の操作が可能です。

ファイル一覧の表示
ファイル内容の表示
ファイルのコピー
- フラッシュメモリー上での別名コピー
- アップロード
  - TFTP（IPネットワーク経由）
  - ZMODEM（コンソールポート経由）
- ダウンロード
  - TFTP（IPネットワーク経由）
  - HTTP（IPネットワーク経由）
  - ZMODEM（コンソールポート経由）
ファイル名の変更
ファイルの削除

これらの操作には次の注意事項があります。

フラッシュメモリーからフラッシュメモリーへのコピー（別名コピー）時に指定するファイル名は、コピー元、コピー先とも拡張子がcfgでなくてはならない。
ファイル名変更時に指定するファイル名は、変更前、変更後とも拡張子がcfgでなくてはならない。
フラッシュメモリーからフラッシュメモリーへのコピー（別名コピー）時、コピー先ファイル名に指定したファイルがすでに存在していた場合、確認なしで上書きする。
ファイル名変更時、変更後ファイル名に指定したファイルがすでに存在していた場合、確認なしで上書きする。
TFTP、HTTPを使うには、事前にIPの設定が必要。IPの設定については、「IP」の「一般設定」を参照のこと。
ZMODEMを使うには、ZMODEMプロトコルによるファイル転送をサポートしたコンソールターミナルが必要。
拡張子がimgのファイルはアップロード（TFTP、ZMODEM）できない。
ダウンロードできるファイルの拡張子は下記のとおり
拡張子がcfgのファイルをダウンロードする場合、該当ファイルの内容はASCII（0x00～0x7f）文字だけで構成されている必要がある。
ASCII以外の文字が含まれているファイルはダウンロード後、フラッシュメモリーに保存できず、結果としてダウンロードに失敗する。
HTTPでダウンロードできるのは、HTTPサーバーのルートディレクトリーにあるファイルだけ。

以下、それぞれの操作について具体例をあげて説明します。

■ フラッシュメモリー上のファイル一覧を表示するには、dirコマンドを使います。

awplus# dir ↓ 0 -rw-r--r-- Nov 7 2011 15:33:07 WarmBootFile 15889581 -rw-r--r-- Nov 7 2011 13:34:21 DC-2.5.1.1.img 883 -rw------- Nov 7 2011 11:38:01 ssh_host_rsa_key 222 -rw-r--r-- Nov 7 2011 11:38:01 ssh_host_rsa_key.pub 0 ---------- Nov 7 2011 09:49:23 BannerLoginFile

■ ファイルの内容を表示するには、show fileコマンドを使います。ただし、表示できるのはASCIIテキスト形式のファイルだけです。ASCII（0x00～0x7f）以外の文字が含まれているファイルは正しく表示されません。

awplus# show file ssh_host_rsa_key.pub ↓ ssh-rsa AAAAB3NzaC1yc2EAAAABIwAAAIEAyps/QCQvobW1N4fnJ6VyG4v7+y9TGvvehzczc gsCJwBQ7wZI43yF6sgzl0n2ZWzAIvXbmAdsDD1FGHNOF80ryhCV6FfWI15o5TLljF+4Rson/d dTSeewKYefNMNfVaNxQ2RiofL0++xIRp8vkmuI/CEhoLfniggPOuoaK+OzrxU= "OpenSSHdv 2"

■ ファイルをコピーするにはcopyコマンドを使います。詳細はコマンドページをご覧ください。

フラッシュメモリー上で別名コピー
awplus# copy aaa.cfg aaabak.cfg ↓
フラッシュメモリーからTFTPサーバーへのコピー（アップロード）
awplus# copy flash tftp 172.17.28.70 aaa.cfg ↓
TFTPサーバーからフラッシュメモリーへのコピー（ダウンロード）
awplus# copy tftp flash 172.17.28.70 bbb.cfg ↓
HTTPサーバーからフラッシュメモリーへのコピー（ダウンロード）
awplus# copy http flash 172.17.28.2 ccc.cfg ↓
コンソールポート経由でのファイル送信（アップロード）
awplus# copy aaa.cfg zmodem ↓
コンソールポート経由でのファイル受信（ダウンロード）
awplus# copy zmodem ↓

■ ファイル名を変更するにはmoveコマンドを使います。

awplus# move aaa.cfg aaanew.cfg ↓

■ ファイルを削除するにはdeleteコマンドを使います。

awplus# delete aaa.cfg ↓

■ フラッシュファイルシステムの利用状況を表示するには、show file systemsコマンドを使います。

awplus# show file systems ↓ Size(b) Free(b) Type Flags Prefixes S/D/V Lcl/Ntwk Avail ------------------------------------------------------------------- 100.0M 68.1M flash rw flash: static local Y

PN: 613-001633 Rev.B