[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

class-map

モード: グローバルコンフィグモード --> クラスマップモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config)# [no] class-map NAME


クラスマップを作成し、その内容を指定するためのクラスマップモードに移動する。あるいは、既存クラスマップの内容を編集するため、クラスマップモードに移動する。
no形式で実行した場合は指定したクラスマップを削除する。この場合はグローバルコンフィグモードのまま移動しない。

クラスマップは、パケットを分類するための条件を定義する一種のフィルターエントリー。

クラスマップは、1つ以上のmatch節とアクションで構成される。


クラスマップのアクションは次のようにして決まる。
  1. match節にmatch access-group節が含まれている場合、match access-group節で指定したアクセスリストのアクションがクラスマップのアクションとなる
  2. match節にmatch access-group節が含まれていない場合、クラスマップのアクションはpermitとなる

なお、ポリシーマップには、どのクラスマップにもマッチしなかったパケットを扱うデフォルトのクラスマップ「default」が暗黙のうちに存在しているが、デフォルトクラスマップのmatch節をユーザーが設定することはできない。これは、デフォルトクラスマップの分類条件が、「ユーザー定義のクラスマップにマッチしなかったパケット」で固定されているため。一方、デフォルトクラスマップのアクションは初期値がpermitだが、これはポリシーマップごとにdefault-actionコマンドで変更できる。

クラスマップモードからグローバルコンフィグモードに戻るにはexitコマンド(空行でCtrl/Dを押しても同じ)を、特権EXECモードに戻るにはendコマンド(Ctrl/Zキー)を使う。


パラメーター

NAME クラスマップ名。最大63文字。使用可能な文字は半角の英数字と記号(スペース、?を除く)。大文字小文字を区別する。「default」はデフォルトクラスマップ用に予約されているため使用できない


使用例

■ クラスマップfilecopyを作成する。

awplus(config)# class-map filecopy
awplus(config-cmap)# 


注意・補足事項

■ 本コマンドは、QoS機能が無効だと実行できない(初期設定は有効。有効・無効はmls qos enableコマンドで制御)。

■ ポリシーマップに関連付けられているクラスマップは削除できない。

■ クラスマップは256個まで作成可能。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- class-map(グローバルコンフィグモード)
         |
         +- match access-group(クラスマップモード)
         +- match cos(クラスマップモード)
         +- match dscp(クラスマップモード)
         +- match eth-format protocol(クラスマップモード)
         +- match ip-precedence(クラスマップモード)
         +- match mac-type(クラスマップモード)
         +- match tcp-flags(クラスマップモード)
         +- match vlan(クラスマップモード)


関連コマンド

class(ポリシーマップモード)
end(任意のコンフィグモード)
exit(任意のモード)
mls qos enable(グローバルコンフィグモード)
policy-map(グローバルコンフィグモード)
service-policy input(インターフェースモード)
show class-map(特権EXECモード)
show mls qos interface(特権EXECモード)
show policy-map(特権EXECモード)



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