[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

vlan set

モード: インターフェースモード
カテゴリー: L2スイッチング / バーチャルLAN


(config-if)# vlan set <1-4094> macaddress HH:HH:HH:HH:HH:HH

(config-if)# no vlan <1-4094> macaddress HH:HH:HH:HH:HH:HH


対象スイッチポートとMACアドレスVLANの所属端末(MACアドレス)を関連付け、該当MACアドレスVLANのフラッディングパケットが出力されるポートの範囲(MACアドレスVLANの範囲)を指定する。これにより、指定した端末がMACアドレスVLANの所属と判断されるようになる。
no形式で実行した場合は、対象スイッチポートと端末の関連付けを削除する。これにより、指定した端末はMACアドレスVLANの所属とは判断されなくなる。


パラメーター

<1-4094> VLAN ID(VID)。vlanコマンドで「type macaddress」を指定したVLANを指定すること
HH:HH:HH:HH:HH:HH MACアドレス。グローバルコンフィグモードのvlan setでVLAN IDと関連付けた端末のMACアドレスを指定すること


使用例

■ MACアドレスVLAN「vlan10」と「vlan20」を作成し、所属する端末のMACアドレスを2個ずつ登録した上で、スイッチポート1.0.1〜1.0.24に端末のMACアドレスを関連付ける。

awplus(config)# vlan database
awplus(config-vlan)# vlan 10 type macaddress
awplus(config-vlan)# vlan 20 type macaddress
awplus(config-vlan)# exit
awplus(config)# vlan set 10 macaddress 0:0:0:1:1:1
awplus(config)# vlan set 10 macaddress 0:0:0:1:1:2
awplus(config)# vlan set 20 macaddress 0:0:0:2:2:1
awplus(config)# vlan set 20 macaddress 0:0:0:2:2:2
awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.24
awplus(config-if)# vlan set 10 macaddress 0:0:0:1:1:1
awplus(config-if)# vlan set 10 macaddress 0:0:0:1:1:2
awplus(config-if)# vlan set 20 macaddress 0:0:0:2:2:1
awplus(config-if)# vlan set 20 macaddress 0:0:0:2:2:2


■ スイッチポート1.0.1〜1.0.24と、MACアドレスVLAN「vlan10」所属の端末0:0:0:1:1:2の関連付けを削除する。

awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.24
awplus(config-if)# no vlan 10 macaddress 0:0:0:1:1:2


注意・補足事項

■ トランクグループ(saX, poX)、および、トランクグループのメンバーポートに対して、本コマンドを実行することはできない。トランクグループ上でMACアドレスVLANを使用するときは、トランクグループの作成前に本コマンドを実行し、すべてのメンバーポートを同じ設定にした上でトランクグループを作成すること。すでにトランクグループを作成済みの場合は、いったんトランクグループの設定を解除してから本コマンドを実行し、すべてのメンバーポートを同じ設定にした上でトランクグループを再作成すること。

■ グローバルコンフィグモードのvlan setコマンドで登録した端末(MACアドレス)が実際にMACアドレスVLANの所属と見なされるためには、本コマンドを使って最低1つの出力ポートと関連付ける必要がある。登録しただけでどのポートとも関連付けられていない端末は、MACアドレスVLANの所属とは見なされないので注意すること。

■ MACアドレスVLAN内のフラッディングパケットの出力ポートは、該当MACアドレスVLANに所属する端末と関連付けられたすべての出力ポートを総合したものとなる。たとえば、MACアドレスVLAN「vlan100」に端末A, B, Cが登録されており、それぞれが次のようにポートと関連付けられている場合、vlan100のフラッディングパケットはport1.0.1〜1.0.13(ただし、受信ポートは除く)から出力される。

なお、上記の関連付けは説明のため意図的に複雑にしたもので、実際的な設定方法ではない。特別な理由のないかぎり、同一MACアドレスVLANに所属する端末は、すべて同一のポート範囲(該当MACアドレスVLANの範囲)と関連付けることを推奨する。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- vlan set(インターフェースモード)


関連コマンド

show vlan(非特権EXECモード)
show vlan macaddress(特権EXECモード)
vlan(VLANモード)
vlan set(グローバルコンフィグモード)



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