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CentreCOM FS816S コマンドリファレンス 1.0.0
システム/概要・基本設定
- ログイン
- パスワードの変更
- 再起動
- システムチェック
- コマンドライン編集キー
- コマンド入力時の注意事項
- メッセージ表示
- 次に選択可能なキーワードを表示する
- オンラインヘルプ
- コマンドライン途中のオンラインヘルプ
- 端末画面の表示行数
本製品は設定のためのコマンドプロセッサー(コマンドラインインターフェース)を備えています。ここではコマンド入力に関する基本的な事柄について説明します。
本製品に対する設定は、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナル、または、ネットワーク上のTelnetクライアントから行います。
Note
- Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス等を設定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。
本製品に接続すると、「login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」キーを何度か押してみてください。
「login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワードを入力します(ご購入時の初期パスワードは「friend」です)
login: manager
Password: friend(実際には文字数分*が表示されます)
Manager >
|
ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。
Allied Telesis CentreCOM FS816S Ethernet Switch
Ethernet Switch Software: Version 1.0.0
MAC Address: 00-09-41-BA-6B-5B
Running 45secs
Manager >
|
Note
- デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「パスワードの変更」をご覧ください。
Note
- Telnet接続の場合、3回ログイン認証に失敗すると強制切断します。この設定は変更できません。
Note
- Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから1分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。この設定は変更できません。
パスワードはSET PASSWORDコマンドで変更します。
Manager > set password
Old password: friend (入力した文字数分*で表示されます)
New password: openENDS (入力した文字数分*で表示されます)
Confirm : openENDS (入力した文字数分*で表示されます)
Password has been changed.
Manager >
|
システムを再起動するにはRESTARTコマンドを使います。
Note
- 再起動を実行する前に、現在の設定内容をファイルに保存したかどうかをご確認ください。設定の保存については、「コンフィグレーション」をご覧ください。
本製品の再起動はコールドスタートです。これは、ハードウェア的にリセットをかけ、自己診断テストの実行後、起動スクリプトを読み込んで起動します。
システムの基本情報を確認するためのコマンドを紹介します。
■ システムの全般的な情報はSHOW SYSTEMコマンドで確認できます。
コマンドラインでは、以下の編集機能を使うことができます(VT100互換の端末エミュレーターが必要です)。
表 1
コンソールターミナルのキー |
機能 |
← または Ctrl+B |
1文字左に移動 |
→ または Ctrl+F |
1文字右に移動 |
Delete |
カーソルの上の文字を削除 |
Ctrl+D |
カーソルの上の文字を削除またはログアウト |
Backspace または Ctrl+H |
カーソルの左にある文字を削除 |
Ctrl+A |
行頭に移動 |
Ctrl+E |
行末に移動 |
Ctrl+U |
コマンド行を消去 |
Ctrl+K |
カーソルの上より右の文字をすべて削除 |
Ctrl+C |
コマンドの実行を停止しプロンプトに戻る(対応コマンドのみ) |
↑ または Ctrl+P |
コマンド履歴をさかのぼる |
↓ または Ctrl+N |
コマンド履歴を進める |
F1 または ? |
オンラインヘルプを表示 |
Space |
入力途中の文字列の補完および次に入力可能なキーワードの一覧表示 |
Tab または Ctrl+I |
Spaceと同様の機能に加えて入力補助情報の表示(対応コマンドのみ) |
コマンド入力時には次のことに注意してください。
■ 1行で入力できるコマンドの最大文字数はスペースを含めて512文字です。コマンド行が長くなり1行におさまらない場合は、コマンドの省略形を使うか、コマンドを複数行に分けてください(ADDとSETなど)。
■ 「ADD」、「IP」などのキーワード(予約語)は大文字・小文字を区別しないので、どちらで入力してもかまいません。一方、パラメーターとして指定する値の中には、パスワードのように大文字・小文字を区別するものと、ユーザー名のように大文字・小文字を区別しないものがあります。各コマンドの説明でご確認の上入力してください。
■ コマンドは一意に識別できる範囲で省略することができます。例えば、SHOW SYSTEMコマンドは次のように省略して入力できます。
(自動的にキーワードの残りが補われ、正しいキーワードが入力されます)。
■ コマンドの実行結果はすぐに本製品に反映され、再起動などを行う必要はありません。
■ ただし、設定内容は再起動すると消去されるので、再起動後にも同じ設定で運用したい場合はSAVEコマンドで保存してください。
コマンドの入力後、実行結果や構文エラーを知らせるメッセージが表示されることがあります。
Manager > set ip ipaddress=192.168.1.23
Operation successful.
Manager > set
Unexpected end of line.
Manager > set io
Command syntax error.
Manager > set ip
Parameter error or Invalid value.
|
コマンドの入力途中で「スペース」、「Tab」または「Ctrl+I」キーを押すと、次に選択可能なキーワード(コマンド名やパラメーター名、オプション名)の一覧が表示されます。
■ 例えば、コマンドラインの先頭で「Tab」キーを押すと次のように表示されます(「Tab」は表示されません)。
Manager > Tab
ADD CLS CREATE DELETE DESTROY DISABLE ENABLE HELP
LOAD LOGOUT PING RESTART SAVE SET SHOW UPLOAD
|
列挙されているのが、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧です。
Note
- 表示されるキーワードの中には、サポート対象外のものも含まれる可能性があります。
■ 次に、コマンドラインで上記のキーワード一覧の「SHOW」を入力し、さらに半角スペースを一文字入力した上で再度「Tab」(または「スペース」キー)を押すと、次のように表示されます。
Note
- 何らかの文字列を入力した後で「Tab」または「スペース」キーを押すときは、文字列の後ろに半角スペースを入力してから各キーを押す必要があります(半角を入力しなくても2度各キーを押すと自動的に半角スペースが表示されます)。
Manager > show
CONFIG CONSOLE IP LOADER QOS SWITCH SYSTEM TELNET
TFTP VLAN
Manager > show
|
オンラインヘルプを見るには、HELPコマンドを使います。
■ オプションなしでHELPコマンドを実行すると、ヘルプファイルのトップページが表示されます。
FS816S オンラインヘルプ
This online help is written in Japanese.
ヘルプは次のトピックを説明しています。
入力は大文字の部分だけでかまいません。("HELP CONFIGURATION" は "H C"と省略可)
Help Configuration コンフィグレーション
Help IP IP
Help QOs QoS
Help SYstem システム
Help SWitch スイッチング
Help Terminal ターミナルサービス
Help Vlan バーチャルLAN
Help Keybind キーバインド
|
■ トップページの一覧から表示させたいトピックを指定すると、該当項目が表示されます。
ヘルプファイルはファームウェアファイルに組み込まれて配布されています。
■ F1キーを押してもオンラインヘルプを表示できます。例えば、Vキー、(半角スペースを入れないで)F1キーの順に入力すると、バーチャルLANのヘルプが表示されます(「F1」は表示されません)。
Manager > V F1
FS816S オンラインヘルプ
バーチャルLAN
Help ADd Vlan port VLANにポートを追加
Help CReate Vlan VLANを作成
Help DELete Vlan port VLANからポートを削除
Help DEStroy Vlan VLANを削除
Help SEt Vlan port VLAN所属ポートのタグ付き・タグなし設定を変更
Help SHow VLan VLAN情報を表示
|
コマンドラインの途中で「F1」キーまたは「?」キーを入力すると、そのコマンドのオンラインヘルプを表示します(「F1」は表示されません)。
Manager > set ip F1
IPインターフェースの設定を変更します。
SET IP IPADDRESS=ipadd [MASK=ipadd] [GATEWAY=ipadd]
|
コマンドが特定できない場合は、Unknown help command. と表示されます。(「?」は表示されません)。
Manager > show c?
Unknown help command.
Manager > show cons?
コンソールの設定内容を表示します。
SHOW CONSOLE
|
1ページあたりの行数は22行です。コマンドの出力結果が22行よりも長い場合は21行ごとに表示が一時停止し、最下行に次のようなメッセージが表示され、キー入力待ち状態になります。
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
|
ここでは次のキー操作が可能です。
表 2
Space |
次の1ページを表示します。 |
Enter |
次の1行を表示します。 |
c |
残りすべてを一度にスクロール表示します。PINGコマンドは、Ctrl+Cでスクロール表示を中止できます。 |
q |
表示を中止し、プロンプトに戻ります。 |
一度表示された行をさかのぼることはできません。
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PN: 613-000890 Rev.A