[index] CentreCOM FS816S コマンドリファレンス 1.0.0

システム/概要・基本設定


  - ログイン
  - パスワードの変更
  - 再起動
  - システムチェック
  - コマンドライン編集キー
  - コマンド入力時の注意事項
  - メッセージ表示
  - 次に選択可能なキーワードを表示する
  - オンラインヘルプ
   - コマンドライン途中のオンラインヘルプ
  - 端末画面の表示行数


本製品は設定のためのコマンドプロセッサー(コマンドラインインターフェース)を備えています。ここではコマンド入力に関する基本的な事柄について説明します。


 

ログイン

本製品に対する設定は、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナル、または、ネットワーク上のTelnetクライアントから行います。

Note - Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス等を設定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。

本製品に接続すると、「login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」キーを何度か押してみてください。

「login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワードを入力します(ご購入時の初期パスワードは「friend」です)


ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。



Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「パスワードの変更」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、3回ログイン認証に失敗すると強制切断します。この設定は変更できません。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから1分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。この設定は変更できません。


 

パスワードの変更

パスワードはSET PASSWORDコマンドで変更します。


 

再起動

システムを再起動するにはRESTARTコマンドを使います。

Note - 再起動を実行する前に、現在の設定内容をファイルに保存したかどうかをご確認ください。設定の保存については、「コンフィグレーション」をご覧ください。

本製品の再起動はコールドスタートです。これは、ハードウェア的にリセットをかけ、自己診断テストの実行後、起動スクリプトを読み込んで起動します。


 

システムチェック

システムの基本情報を確認するためのコマンドを紹介します。

■ システムの全般的な情報はSHOW SYSTEMコマンドで確認できます。


 

コマンドライン編集キー

コマンドラインでは、以下の編集機能を使うことができます(VT100互換の端末エミュレーターが必要です)。

表 1
コンソールターミナルのキー
機能
← または Ctrl+B 1文字左に移動
→ または Ctrl+F 1文字右に移動
Delete カーソルの上の文字を削除
Ctrl+D カーソルの上の文字を削除またはログアウト
Backspace または Ctrl+H カーソルの左にある文字を削除
Ctrl+A 行頭に移動
Ctrl+E 行末に移動
Ctrl+U コマンド行を消去
Ctrl+K カーソルの上より右の文字をすべて削除
Ctrl+C コマンドの実行を停止しプロンプトに戻る(対応コマンドのみ)
↑ または Ctrl+P コマンド履歴をさかのぼる
↓ または Ctrl+N コマンド履歴を進める
F1 または ? オンラインヘルプを表示
Space 入力途中の文字列の補完および次に入力可能なキーワードの一覧表示
Tab または Ctrl+I Spaceと同様の機能に加えて入力補助情報の表示(対応コマンドのみ)



 

コマンド入力時の注意事項

コマンド入力時には次のことに注意してください。

■ 1行で入力できるコマンドの最大文字数はスペースを含めて512文字です。コマンド行が長くなり1行におさまらない場合は、コマンドの省略形を使うか、コマンドを複数行に分けてください(ADDとSETなど)。

■ 「ADD」、「IP」などのキーワード(予約語)は大文字・小文字を区別しないので、どちらで入力してもかまいません。一方、パラメーターとして指定する値の中には、パスワードのように大文字・小文字を区別するものと、ユーザー名のように大文字・小文字を区別しないものがあります。各コマンドの説明でご確認の上入力してください。

■ コマンドは一意に識別できる範囲で省略することができます。例えば、SHOW SYSTEMコマンドは次のように省略して入力できます。
(自動的にキーワードの残りが補われ、正しいキーワードが入力されます)。


■ コマンドの実行結果はすぐに本製品に反映され、再起動などを行う必要はありません。

■ ただし、設定内容は再起動すると消去されるので、再起動後にも同じ設定で運用したい場合はSAVEコマンドで保存してください。


 

メッセージ表示

コマンドの入力後、実行結果や構文エラーを知らせるメッセージが表示されることがあります。



 

次に選択可能なキーワードを表示する

コマンドの入力途中で「スペース」、「Tab」または「Ctrl+I」キーを押すと、次に選択可能なキーワード(コマンド名やパラメーター名、オプション名)の一覧が表示されます。

■ 例えば、コマンドラインの先頭で「Tab」キーを押すと次のように表示されます(「Tab」は表示されません)。


列挙されているのが、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧です。

Note - 表示されるキーワードの中には、サポート対象外のものも含まれる可能性があります。

■ 次に、コマンドラインで上記のキーワード一覧の「SHOW」を入力し、さらに半角スペースを一文字入力した上で再度「Tab」(または「スペース」キー)を押すと、次のように表示されます。

Note - 何らかの文字列を入力した後で「Tab」または「スペース」キーを押すときは、文字列の後ろに半角スペースを入力してから各キーを押す必要があります(半角を入力しなくても2度各キーを押すと自動的に半角スペースが表示されます)。


 

オンラインヘルプ

オンラインヘルプを見るには、HELPコマンドを使います。

■ オプションなしでHELPコマンドを実行すると、ヘルプファイルのトップページが表示されます。



■ トップページの一覧から表示させたいトピックを指定すると、該当項目が表示されます。


ヘルプファイルはファームウェアファイルに組み込まれて配布されています。

■ F1キーを押してもオンラインヘルプを表示できます。例えば、Vキー、(半角スペースを入れないで)F1キーの順に入力すると、バーチャルLANのヘルプが表示されます(「F1」は表示されません)。


 

コマンドライン途中のオンラインヘルプ

コマンドラインの途中で「F1」キーまたは「?」キーを入力すると、そのコマンドのオンラインヘルプを表示します(「F1」は表示されません)。
コマンドが特定できない場合は、Unknown help command. と表示されます。(「?」は表示されません)。


 

端末画面の表示行数

1ページあたりの行数は22行です。コマンドの出力結果が22行よりも長い場合は21行ごとに表示が一時停止し、最下行に次のようなメッセージが表示され、キー入力待ち状態になります。


ここでは次のキー操作が可能です。

表 2
Space 次の1ページを表示します。
Enter 次の1行を表示します。
c 残りすべてを一度にスクロール表示します。PINGコマンドは、Ctrl+Cでスクロール表示を中止できます。
q 表示を中止し、プロンプトに戻ります。


一度表示された行をさかのぼることはできません。



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PN: 613-000890 Rev.A