[index] CentreCOM FS900Mシリーズ コマンドリファレンス 1.6.0

IP/概要・基本設定


  - IPホストとしての基本設定
  - IPのデバッグ
  - IPインターフェース
   - VLANインターフェースの指定方法
   - IPインターフェースの作成・削除
  - DHCPによるIPアドレス自動設定


IP(Internet Protocol)の基本設定について説明します。


 

IPホストとしての基本設定

本製品はご購入時の状態で、レイヤー2スイッチとして機能するよう設定されています。単なるスイッチとして使う場合、設置・配線後電源を入れるだけで特に設定は必要ありません。

ただし、その場合でもネットワーク経由でTelnetログインしたり、SNMPによる管理を行ったりするときは、本製品にIPアドレスを割り当てる必要があります。以下にそのための基本設定について説明します。

  1. コンソールからログインします。

  2. VLANにIPアドレスとネットマスクを割り当てて、IPインターフェースを作成します。ご購入時の状態ではすべてのポートがVLAN defaultに所属しています。


  3. 以上で設定は完了です。次回起動時にも同じ設定が有効になるよう、設定をファイルに保存し、起動スクリプトに指定します。


■ IPアドレスに関する情報はSHOW IPコマンドで確認します。


 

IPのデバッグ

IPのデバッグ用には、以下のコマンドが用意されています。

PINGコマンド:指定したIPホストに到達できるかどうかを調べます。


 

IPインターフェース

IPインターフェースは、IPパケットの送受信を行うためのインターフェースです。

IPインターフェースは、ADD IPコマンドでVLANにIPアドレス(とネットマスク)を割り当てることによって作成します。


 

VLANインターフェースの指定方法

IP関連の設定時には下位のインターフェースとしてVLANを指定する場合があります。VLANインターフェースの指定方法を次に示します。

VIDが10ならば、下記のようにVIDを指定します。




 

IPインターフェースの作成・削除

■ IPインターフェースを作成するにはADD IPコマンドを使って、VLANにIPアドレスとネットマスクを割り当てます。ネットマスク省略時は、指定したIPアドレスのクラス標準マスクが使用されます。


■ IPインターフェースの設定を変更するにはSET IPコマンドを使います。


■ IPインターフェースを削除するにはDELETE IPコマンドを使います。


■ 割り当てられたIPアドレスなど、IPインターフェースの情報はSHOW IPコマンドで確認できます。


Note - IPアドレスを設定できるインターフェースは1つです。

 

DHCPによるIPアドレス自動設定

ネットワーク上のDHCPサーバーを利用して、VLANインターフェースのIPアドレスを自動設定することもできます(DHCPクライアント機能)。

Note - ここで説明しているのは、本製品がDHCPクライアントとして別のDHCPサーバーから取得するための設定です。

  1. IPアドレスの動的設定機能を有効にします。DHCPクライアント機能を使うときは、必ず最初に動的設定を有効にしてください。


    Note - ENABLE IP DHCPコマンドを実行しないと、DHCPサーバーからアドレスの割り当てを受けることができません。
    SHOW IPコマンドを実行して、「DHCP Client」がEnabledになっているかを確認してください。Disabledのときは該当するインターフェースにENABLE IP DHCPコマンドを実行して、再度ADD IP IPADDRESS=DHCPと入力してDHCPを指定してください。

  2. IPインターフェースを作成します。このとき、IPパラメーターにDHCPを指定します。


■ 本製品のDHCPクライアント機能では、IPアドレス、サブネットマスクに加え、DHCPサーバーアドレスとゲートウェイアドレスの情報も取得・自動設定できます。

■ DHCPサーバーから割り当てられたIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスなどは、SHOW IPコマンドで確認できます。

■ インターフェースに設定されたIPアドレスは、SHOW IPコマンドで確認します。







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