[index] CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス 2.3.2

SET MSTP CIST PORT

カテゴリー:スパニングツリープロトコル


SET MSTP CIST PORT={port-list|ALL} [PRIORITY=0..255] [INTPATHCOST={1..200000000|DEFAULT|AUTO}] [EXTPATHCOST={1..200000000|DEFAULT|AUTO}] [EDGEPORT={YES|NO|ON|OFF|TRUE|FALSE}] [POINTTOPOINT={YES|NO|ON|OFF|TRUE|FALSE|AUTO}] [MIGRATIONCHECK={YES|ON|TRUE}]

port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)


CIST(Common and Internal Spanning Tree)における指定ポートのマルチプルスパニングツリー関連パラメーターを変更する。



パラメーター

PORT: ポート番号。複数指定が可能。ALLを指定した場合はすべてのポートが対象となる。

PRIORITY: CIST内のトポロジー形成で使用されるポートプライオリティー。小さいほど優先度が高く、ルートポートになる可能性が高くなる。設定できる値の範囲は0〜255だが、実際に使用される値は16の倍数に丸められる(指定値が16の倍数でない場合、指定値よりも小さい直近の倍数が使われる)。デフォルトは128。

INTPATHCOST: CISTリージョナルルート(MSTリージョン内におけるCISTツリーのルートブリッジ)までのパスに対するポート通過コスト。有効範囲は1〜200000000。デフォルトはAUTO(Auto-Detect(該当ポートの通信速度にしたがい、自動的に値を設定))。DEFAULTを指定した場合は、デフォルト状態に戻る。通信速度ごとのデフォルト値と推奨範囲は後述の表を参照のこと。トランクポートの場合、通信速度に関係なく2000となる

EXTPATHCOST: CISTルートブリッジが所属するリージョンまでのパスに対するポート通過コスト。有効範囲は1〜200000000。デフォルトはAUTO(Auto-Detect(該当ポートの通信速度にしたがい、自動的に値を設定))。DEFAULTを指定した場合は、デフォルト状態に戻る。通信速度ごとのデフォルト値と推奨範囲は後述の表を参照のこと。トランクポートの場合、通信速度に関係なく2000となる

EDGEPORT: 該当ポートがエッジポートかどうかを指定する。エッジポートとは、他のブリッジが存在しない末端(エッジ)のLANに接続されているポートのこと。ただし、EDGEPORT=YESを指定した場合でも、同ポートでMSTP BPDUを受信した場合はエッジポートとしては扱われなくなる。デフォルトはNO。

POINTTOPOINT: 該当ポートが他のブリッジとポイントツーポイントで接続されているかどうかを指定する。AUTOを指定した場合は、本製品が自動判別する。デフォルトはAUTO。

MIGRATIONCHECK: 該当ポートでSTP BPDUを受信しSTANDARDモードに変更された場合、MSTPモードに戻すために使用する。YES指定によってMSTPモードへ戻すことが可能。MIGRATIONCHECKの設定は、設定ファイルに保存されない。



表 1:パスコストの推奨範囲とデフォルト値
通信速度 推奨範囲 デフォルト値
10Mbps 200000〜2000000 2000000
100Mbps 20000〜200000 200000
1000Mbps 2000〜20000 20000
TrunkPort(10/100/1000Mbps) -(なし) 2000



備考・注意事項

PRIORITY、INTPATHCOST、EXTPATHCOST、EDGEPORT、POINTTOPOINT、MIGRATIONCHECKのうちいずれかは必ず指定しなければならない。

トランクポートを指定した場合、最後に設定した内容がトランクグループ全体の設定に反映される。

MIGRATIONCHECKの設定は、設定ファイルに保存されない。



関連コマンド

SHOW MSTP
SHOW MSTP DEBUG MSTI




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